残念なことにミルンヤンマのヤゴと言葉を交わすことはできない。しかし、最近、餌やりに関して次のような簡易プロトコルが、自然と確立されるようになってきた。
(1) ミルンヤンマのヤゴが平らな流木の上か水槽の前面にいる。
(2) イトミミズの小さな塊を平らな流木の上やミルンヤンマの目の前に落とす。
(3) ミルンヤンマが近づいてきてイトミミズを食べる。
普段、ミルンヤンマのヤゴは流木の裏などに隠れ、姿がはっきり見えないのだが、餌が欲しくなると平らな流木の上を陣取ったり、水槽前面に出てきたりするようになってきた。それにひきかえダビドサナエやコヤマトンボのヤゴに関しては、餌やりプロコトルをまだ構築できていない。そのため、餌やりのタイミングを掴めず、モヤモヤしている。もっとも、ヤゴは絶食に強いので頻繁に餌を与える必要はなく、あまり気にしなくてよいのだろう。
それにしても、ミルンヤンマのヤゴは大食漢である。餌のやりがいがあり、観察していて楽しい。たくさん食べるので、糞もよくする。
ミルンヤンマのヤゴ(体長25~30mm)の糞。糞の長さは10mmぐらい。