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週末、伊豆市筏場と地蔵堂にあるワサビ田を久しぶりに歩いてきた。表紙画像は地蔵堂のものだが、主に歩いたのは筏場のワサビ田(以下の写真はすべて筏場のもの)。散策の目的は綺麗な水が流れるワサビ沢沿いを気持ちよく歩きながら、買って間もない軽登山靴を履き慣らすことである。今回で靴は足にだいぶ馴染んできた。
筏場のワサビ田は狩野川水系大見川の最上流部(標高350mほど)にあり、東京ドーム3個分(15ha)と広大だ。伊豆最大であり、国内有数のワサビ産地である。
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ワサビ栽培で重要なのは水。ワサビは以下の要件を満たさないと生育できないと言われている。
(1)年間を通して水温10-15℃。16℃以上になると溶存酸素の欠乏による育成障害が起こる。
(2)豊富で清澄な水
(3)鉄や硫黄などを含まない中性の水
中伊豆地区では水温8-13℃の清らかな湧水の出る谷合にワサビ田が作られていて、これらの条件を満たす。
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また、ワサビは夏の強い日差しを嫌うため、水に強く枝を四方に伸ばすハンノキが、日除け用に植えられている。
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しかし、落ち葉の清掃に手間がかかり、成長に10年近くかかるため、近年はハンノキに代わって寒冷紗と呼ばれるネットを採用している。
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景観的には少し残念である。
筏場のワサビの花の見頃は3月中旬~4月中旬。今の時期、ワサビの花が見られる。
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開花のピークはまだで、4月上・中旬ぐらいになるのではないだろうか。
ワサビを食草とするスジグロシロチョウが飛び交っていた。トビケラ類も見かけた。昨年の4, 5月に見られたヨツメトビケラは確認できなかった。柿田川公園では既に発生しているが、ここでは時期がまだ早いのかもしれない。柿田川公園のヨツメトビケラは無斑型が圧倒的に多く、白斑型が少ないのだが、筏場のワサビ田では白斑型をよく目にする。
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ヨツメトビケラ(白斑型), 2019.04
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ヨツメトビケラ(灰斑型), 2019.05
こちらはワサビ沢沿いを登っていく筏場林道。
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今年、ここから天城の瞳「八丁池」までを歩きたい。歩行距離18km、歩行時間6時間10分の中級ハイキングコースである。平地や傾斜の緩やかな舗装林道の18kmなら問題なく歩けるが、いきなりこのコースは厳しいかもしれない。まずは初級ハイキングコースをこなしていくところから始めていく。
参考
伊豆市|世界農業遺産・日本農業遺産 静岡水わさびの伝統栽培
伊豆市 観光情報 特設サイト
中伊豆ワサビ田(詳細) - 地域森林景観
わさび豆知識 | 大王わさび農場
筏場のワサビ田は狩野川水系大見川の最上流部(標高350mほど)にあり、東京ドーム3個分(15ha)と広大だ。伊豆最大であり、国内有数のワサビ産地である。
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ワサビ栽培で重要なのは水。ワサビは以下の要件を満たさないと生育できないと言われている。
(1)年間を通して水温10-15℃。16℃以上になると溶存酸素の欠乏による育成障害が起こる。
(2)豊富で清澄な水
(3)鉄や硫黄などを含まない中性の水
中伊豆地区では水温8-13℃の清らかな湧水の出る谷合にワサビ田が作られていて、これらの条件を満たす。
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また、ワサビは夏の強い日差しを嫌うため、水に強く枝を四方に伸ばすハンノキが、日除け用に植えられている。
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しかし、落ち葉の清掃に手間がかかり、成長に10年近くかかるため、近年はハンノキに代わって寒冷紗と呼ばれるネットを採用している。
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景観的には少し残念である。
筏場のワサビの花の見頃は3月中旬~4月中旬。今の時期、ワサビの花が見られる。
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開花のピークはまだで、4月上・中旬ぐらいになるのではないだろうか。
ワサビを食草とするスジグロシロチョウが飛び交っていた。トビケラ類も見かけた。昨年の4, 5月に見られたヨツメトビケラは確認できなかった。柿田川公園では既に発生しているが、ここでは時期がまだ早いのかもしれない。柿田川公園のヨツメトビケラは無斑型が圧倒的に多く、白斑型が少ないのだが、筏場のワサビ田では白斑型をよく目にする。
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ヨツメトビケラ(白斑型), 2019.04
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ヨツメトビケラ(灰斑型), 2019.05
こちらはワサビ沢沿いを登っていく筏場林道。
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今年、ここから天城の瞳「八丁池」までを歩きたい。歩行距離18km、歩行時間6時間10分の中級ハイキングコースである。平地や傾斜の緩やかな舗装林道の18kmなら問題なく歩けるが、いきなりこのコースは厳しいかもしれない。まずは初級ハイキングコースをこなしていくところから始めていく。
参考
伊豆市|世界農業遺産・日本農業遺産 静岡水わさびの伝統栽培
伊豆市 観光情報 特設サイト
中伊豆ワサビ田(詳細) - 地域森林景観
わさび豆知識 | 大王わさび農場