今春(3-5月)に撮影したトンボたち。
オツネントンボ, ホソミオツネントンボ
アサヒナカワトンボ, ミヤマカワトンボ
クロイトトンボ, セスジイトトンボ, ムスジイトトンボ, モートンイトトンボ, ホソミイトトンボ(越冬型), アオモンイトトンボ, アジアイトトンボ
ギンヤンマ, クロスジギンヤンマ
クロサナエ, ダビドサナエ, タベサナエ, コサナエ, フタスジサナエ, ヤマサナエ
オオヤマトンボ, コヤマトンボ
コシアキトンボ, コフキトンボ, ショウジョウトンボ, ハラビロトンボ, シオカラトンボ, シオヤトンボ, オオシオカラトンボ, ヨツボシトンボ, ベッコウトンボ
今春はトンボシーズンが開幕するとすぐに初見3種(オツネントンボ, クロサナエ, タベサナエ)にすんなりと会え、上々の滑り出しとなった。昨年かなり歩き回ったにも関わらずクロサナエにかすりもしなかったが、今年は羽化中の個体があっさりと見つかった。「この後クロサナエの羽化状況はどのようになっていくのだろう」とわくわくした。しかし、そのタイミングで新型コロナウイルスに関する全国緊急事態宣言が発令され、調査はお預けとなってしまった。シーズン前に計画した予定も一旦白紙である。また、フィールドへ赴く回数が例年と比べ減ったため、今春はトンボの出現で細かい季節の移り変わりを感じとるといったことができなかった。
ただ、生き物に関してマイナス面ばかりだったかというと、そうでもない。緊急事態宣言発令直後から新たなことに取り組み始めた。「蛾」である。以前からトンボ撮影の合間などに蛾を見かけるとたびたび撮影していた。しかし、同定せずに、できずに、「蛾」「不明」とタグ付けされた写真が、溜まっていく一方だった。蛾の同定は難しく、時間がかかる。時間がかかっても正解に辿り着ければ報われるのだが、同定できないケースの方が圧倒的に多くて心が折れてしまう。そういうわけで同定作業から逃げてきたのだが、緊急事態宣言発令のタイミングでついに重い腰を持ち上げることにしたのだ。それから1ヶ月が経過したわけだが、相変わらず悪戦苦闘中で、同定は遅々として進んでいない。否、「遅々として進んでいる」という方が正確だ。識別できないものがまだまだ残っているが、半分ぐらいは同定、あるいは類似種を含めた数種に絞ることができた。大きく変わったのは蛾の同定を楽しめるようになったことである。以前は図鑑にある蛾の写真を頭からシーケンシャルサーチしていくようなやり方だったが、当たりをつけて検索範囲を絞るように少しずつだがなってきた。ただ、見当が外れ、迷路に迷い込むことがしばしばある。自身の蛾データベース内に構築したばかりの検索インデックスを使い、数手で正解に辿り着けたときは快感だった。残念なことに、今のところ、このようなケースはめったに起こらない。検索範囲を効率的に絞れるように、有効な検索インデックスを増やしていきたいところだ。ともあれ、蛾に対して愛着がわいてきた。クロギンのメスが足元に飛んできて産卵を始めたときと同様、撮影したことがない蛾を自販機で見つけたときもテンションがあがる。数ヶ月前には想像していなかった状況になっている。蛾とはゆるゆるっとした関係を継続していきたい。
明日から6月。多種のトンボに会える夏の始まりである。最近出かけた池では、連結産卵するクロイトや交尾するアオモンイトのペアを多数見かけた。
多数のコフキトンボが水際で縄張り占有していた。多数の未成熟個体に混じって、まだ数は少ないがショウジョウトンボの真っ赤な成熟オスもいた。池の周辺でコシアキトンボが数頭ホバリングを挟みながらゆっくりと飛んでいた。ギンヤンマやオオヤマトンボが池の上を縄張り飛翔し、時折空中バトルが勃発していた。例年ほど発生状況を把握できていないが、トンボの棲む水辺では初夏への衣替えが始まっているようである。
※出かけた時期が少し早すぎたためか繁殖行動には遭遇できませんでしたが、おかげさまでオツネントンボを初めて見ることができました。古川さん、どうもありがとうございました。
オツネントンボ, ホソミオツネントンボ
アサヒナカワトンボ, ミヤマカワトンボ
クロイトトンボ, セスジイトトンボ, ムスジイトトンボ, モートンイトトンボ, ホソミイトトンボ(越冬型), アオモンイトトンボ, アジアイトトンボ
ギンヤンマ, クロスジギンヤンマ
クロサナエ, ダビドサナエ, タベサナエ, コサナエ, フタスジサナエ, ヤマサナエ
オオヤマトンボ, コヤマトンボ
コシアキトンボ, コフキトンボ, ショウジョウトンボ, ハラビロトンボ, シオカラトンボ, シオヤトンボ, オオシオカラトンボ, ヨツボシトンボ, ベッコウトンボ
今春はトンボシーズンが開幕するとすぐに初見3種(オツネントンボ, クロサナエ, タベサナエ)にすんなりと会え、上々の滑り出しとなった。昨年かなり歩き回ったにも関わらずクロサナエにかすりもしなかったが、今年は羽化中の個体があっさりと見つかった。「この後クロサナエの羽化状況はどのようになっていくのだろう」とわくわくした。しかし、そのタイミングで新型コロナウイルスに関する全国緊急事態宣言が発令され、調査はお預けとなってしまった。シーズン前に計画した予定も一旦白紙である。また、フィールドへ赴く回数が例年と比べ減ったため、今春はトンボの出現で細かい季節の移り変わりを感じとるといったことができなかった。
ただ、生き物に関してマイナス面ばかりだったかというと、そうでもない。緊急事態宣言発令直後から新たなことに取り組み始めた。「蛾」である。以前からトンボ撮影の合間などに蛾を見かけるとたびたび撮影していた。しかし、同定せずに、できずに、「蛾」「不明」とタグ付けされた写真が、溜まっていく一方だった。蛾の同定は難しく、時間がかかる。時間がかかっても正解に辿り着ければ報われるのだが、同定できないケースの方が圧倒的に多くて心が折れてしまう。そういうわけで同定作業から逃げてきたのだが、緊急事態宣言発令のタイミングでついに重い腰を持ち上げることにしたのだ。それから1ヶ月が経過したわけだが、相変わらず悪戦苦闘中で、同定は遅々として進んでいない。否、「遅々として進んでいる」という方が正確だ。識別できないものがまだまだ残っているが、半分ぐらいは同定、あるいは類似種を含めた数種に絞ることができた。大きく変わったのは蛾の同定を楽しめるようになったことである。以前は図鑑にある蛾の写真を頭からシーケンシャルサーチしていくようなやり方だったが、当たりをつけて検索範囲を絞るように少しずつだがなってきた。ただ、見当が外れ、迷路に迷い込むことがしばしばある。自身の蛾データベース内に構築したばかりの検索インデックスを使い、数手で正解に辿り着けたときは快感だった。残念なことに、今のところ、このようなケースはめったに起こらない。検索範囲を効率的に絞れるように、有効な検索インデックスを増やしていきたいところだ。ともあれ、蛾に対して愛着がわいてきた。クロギンのメスが足元に飛んできて産卵を始めたときと同様、撮影したことがない蛾を自販機で見つけたときもテンションがあがる。数ヶ月前には想像していなかった状況になっている。蛾とはゆるゆるっとした関係を継続していきたい。
明日から6月。多種のトンボに会える夏の始まりである。最近出かけた池では、連結産卵するクロイトや交尾するアオモンイトのペアを多数見かけた。
多数のコフキトンボが水際で縄張り占有していた。多数の未成熟個体に混じって、まだ数は少ないがショウジョウトンボの真っ赤な成熟オスもいた。池の周辺でコシアキトンボが数頭ホバリングを挟みながらゆっくりと飛んでいた。ギンヤンマやオオヤマトンボが池の上を縄張り飛翔し、時折空中バトルが勃発していた。例年ほど発生状況を把握できていないが、トンボの棲む水辺では初夏への衣替えが始まっているようである。
※出かけた時期が少し早すぎたためか繁殖行動には遭遇できませんでしたが、おかげさまでオツネントンボを初めて見ることができました。古川さん、どうもありがとうございました。
お元気でいらっしゃいますか。
今年のトンボ観察はいかがでしょうか。
こちらではヒメサナエが出現し始めました。ただ、今年はアオハダトンボにまだ会えず、生息状況を心配しています。
春に西部地方に二度行きました。西部は魅力的なフィールドが多くていいですね。もっともっと散策したいです。7月頃、再びお邪魔したいと思っています。現地でまたお会いできましたら、いろいろとご教示ください。
コメントどうもありがとうございました。
時々はこのブログを訪問しています。
末尾に名前が出ていてビックリ!
観察範囲が広くて感心します!
今後の健闘を祈っています!