Il Volo Infinito

映画ブログ『黄金色の日々』別館 イタリアのテノールトリオ IL VOLOの部屋 他にミュージカル部多少

IL VOLO流か、イタリア流か

2017年12月09日 | IL VOLO
今回のコンサートは三大テノールに捧げるというテーマで、クラッシックを正当に歌うのが中心で、これまでの彼らのコンサートとは趣が違ってた。
だからまた彼らが日本に来てくれるなら、内容をどうするのか。気になるところ。
時にかなりラフだからね。歌はきっちりしてるけど、おふざけもかなり。
少なくとも川崎では今回のコンサが通常だと思った年配層が多かったような。ファンになってネットで色々検索して、他のコンサートの様子を見れば驚くかも(笑) そういうことをあまりしなさそうな人も多かった気がする。

こんなのとか シチリア組…v

これ可愛いねえ。ちっこいピエロ君に先生もご満悦v 三人共に子供好きだよね。イニャッツィオは特に扱いが上手い。ちびっ子とはいえ肩に乗せて、あの声が出んのか…。しかしこの子、堂々としてるね。怯えも物怖じもしてない。曲は、今回のツアーにもあった「帰れソレントへ」の英語バージョン「サレンダー」。全然違う(笑)

イルボロを追って海外でのコンサートを見てる人も徐々に増えてるみたいですね。そういう人たちの情報を有難く読むと、国によってはかなり無法地帯らしい。とくに残念にも本国イタリアと、ロシアはマナーもへったくれもないとか(汗)
映像も撮り放題。隠し撮りどころか堂々撮り。私はしませんが、YouTubeで見て、ここで紹介してる時点でどうこう言えません。でも本人たちも手を振ってるくらいで、気にしてない。日本の常識とは違う。襲い掛からない限り、警備もたいしてないらしい。アメリカは厳しいみたいですが(テロの心配)

メキシコに知人(日本人)がいて、彼女もコンサートに行ったんですが、あの三人の声すらかき消す勢いでみんな喋ったり声上げたりしてたそう。南米には黙って聞くという概念はないと(笑) 静かな曲でも、“やや”おさまる程度だと。そういやベネズエラ人なんかは、レストランで中国人に「うるさすぎるから静かにしてほしい」と言われるという…
民放の番組でも紹介された、下着が投げ込まれるというのも南米方面だろう。
味わいたいからやめて欲しいとか、海外では言ってるレベルではないねえ。

通常はオペラの曲はさほどなく、古き良き民謡などが多い。それにミュージカルの曲などを入れる。2012年発売の「Takes Flight」、デトロイトでのライブDVDではまだかなり固めのコンサートだった。それでも密林のコメントには、観客がうるさいとか言う人がいるんだな(^-^; いや全然普通でしょうあの程度。
日本に来るのがこれほど遅れた理由はわかりませんが、あの頃はこちらも震災後だったしね。5年もたつうちに彼らもすっかり成長し、ライブ慣れしてフリーダムになった(笑) お国柄にもある程度合わせるようだけど、「静かに聞きたい」という層も多い日本では、どう売るつもりなのか。そこらをソニー様に聞きたいね

ソニーがついたんだねえ。IL DIVO先輩と同じくですよ。ディーボに追いつく新鮮なのを捕まえた…という目論見が当たるのか。
心配です(笑)
ディーボ聞いたことないんだけど、スペイン、アメリカ、フランス、スイスの多国籍グループでしょ。スタッフとかもすごくきちっとしてそうじゃないですか。比べて我らがイルボロは、ドミンゴ氏やバーバラさまの後ろ盾があっても、どうも身内が幅を利かすイタリア式家内営業の匂いが強い。公式サイトが機能してないのは周知の事実で、情報は後出しじゃんけんみたいに遅い。デマも多いし宣伝も下手。
天下のソニーがいくらせっついても、イタリア人は独自のペースで動きまっせ(笑)

以前読んだ「最後はなぜかうまくいくイタリア人」(宮嶋勲著)がすっごく面白かったんですが、イタリア人の時間の感覚、公私混同だからこそ生き生きする社会性、食事は食べることだけでなく、会議であり儀式であり、コミュニケーションのツール、その他目からウロコの逸話が満載。日本人だけでなく他国から見るイタリア人のイメージを、実体験にのせて深く解読してくれてる。

『計画は立てなくとも、最後はなんとかする』という項には、“イタリア人は先の計画を立てることが苦手である。とくに24時間以上先の予定は立てたがらない。いまを生きること、精一杯楽しむことに夢中になるタイプなので、その事案が終わるまでは、先のことを考える精神的余裕がないのかもしれない”とある(笑)
それから『一度にふたつやろうとしない』の項。“複数の作業や事案を並行して同時進行させると作業効率があがり、「段取りがいい」「要領がいい」と褒められる。しかしイタリア人はこれが苦手である。ひとつずつ作業を進めていくことを好み、複数のことを一度に依頼すると、混乱することが多い”
それぞれの逸話が傑作で、ほんと笑った。著者はワインについての執筆や紹介をしている。ワイナリーに取材に行き、自分とカメラマンが畑とセラーを訪問している間に撮影したいワインを用意しておいてくださいと言っても、相手はセラーの訪問という今の事案で頭が一杯で、それが済んでから言ってくださいと100パー言われるそうだ。冷蔵庫から出したてのボトルは水滴で撮影ができないので頼んでるんだが、2時間ほど先の段取りというのが理解できないらしい。

前回のフォト撮影の動画でも、とりあえず終わらせてから気に入らなければ言うという様子はないものね。各自のこだわりを通すまで進まぬ(笑)

この本を読むと、イタリア人のメンタリティが日本やアメリカのショービズにいかに向いてないかがわかる(笑)
すでに世界進出してワールドツアーを何度もやってるんだから、イタリア人でもそこらができる人や、他国のスタッフがいるでしょとも思うんだが、どうも基本はイタリア的なもので占められてる感じがするんだな、イルボロの周囲は(笑)

世界中どこでもソールドアウトしてるわけでもなく、残席が多くて中止になっちゃった公演もあるとか。彼らの人気うんぬんより、プロモーションやチケット販売の不手際、そのお国の事情などの要因が重なったためのようですが。
段取りの王者である日本は、早々にオーチャードが売り切れ、川崎も次いでソールドアウト。寿司だけじゃなく、日本に好印象持ってもらえたのは良かったね。1週間の滞在の割にメディアの露出は少なかったけど、その分、長いツアーの疲れを癒せてたら嬉しい。
まだ日本では知名度が低いから、浅草他でも邪魔されず楽しめたみたいだし。この先日本でもメジャーになればそうはいかない。
礼儀正しいニッポン人は一面で、恐るべき追っかけ気質が発揮される可能性もある(^-^;


しつこく「あ〇いち」を見てるんですが、はじめピエロは少し疲れて見えますね。目が腫れぼったい。女子アナ嬢と触れ合いだしてから楽しそうだけど(笑) 彼女イタリア語話せる感じだね。あ、英語で話してるのか。
今回の来日で、ますますイニャッツィオ贔屓が増しました。ピエロもジャンも良かったけど。
イニャはイタリア人にしては場の空気を読むよねほんとに。KYの真逆。
あの「ミンナキレイヤ!」も、寿司キーホルダーを食べるふりして「ホントオイシイ」、チャオ~も。ある意味ぜんぶ日本人のイメージするステロタイプなイタリア人をやってる。女性に愛想を振りまき、食べ物にこだわり、陽気という。それらが彼にないとは言いませんが(笑) 言葉覚えるのほんと早いし。グッチさんの言う声に合わせて「ソウダソウダ」とも言ってたね(笑) フォト撮影のときも「チョットニコヤカ」とか言っとった。
ジャンとピエロもグッチさんにちゃんと絡んでましたねv


「なんで若いのにそんなに顔が濃いの?」byグッチ裕三
イタリアンボーイだからだ

来年はダンシングな曲でツアーをするらしいので、クラッシック・ボーイズよりも、こちらの愉快なイタリアンボーイズで売り出した方が、今からギャップに衝撃を受ける年齢層を抑え、若い層を引き寄せますぜ。ソニー様v あ〇いちメンバーにも、「可愛い かわいい」すでに言われてますからね(笑)

ところでジャンの「一晩中歌ってたよ」は、ジョークにせよほんとにせよ、彼らが同じ部屋に泊まってるという常態を示してますね。
仲良くても何年もずっと四六時中に一緒だと、寝る部屋は別にしたいと思うのは日本人の感覚か。
イタリア人、寂しがり屋だからなv






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