「……あれ? 城主、まだ起きてたんですか~? だったらお酒持ってきてくださいよ~。気が利かないなぁ。」
関ヶ原を一望できる松尾山の頂に美濃の小守護富島氏が築いたとされる松尾山城。「関ケ原の戦い」では先陣していた伊藤盛正を退け、大軍を率いる小早川秀秋が布陣。傍観していたとも、鉄砲による催促を受けたとも伝わり、秀秋の西軍から東軍へと寝返りは大勢に大きな影響を与えた。生意気で人をよく小馬鹿にしてくるが、内心臆病者かつ小心者で、それを悟られないようにと虚勢を張っている。大のお酒好きで、毎日の晩酌を欠かさない。城主に対しては小馬鹿にしたり、時には裏切るような発言をするが、実行に移すことはなく、なんだかんだで城主のことを想い、慕っている。