「私、竹田城っていうの。いつもは雲さんに乗ってプ〜カプ〜カしてて、今もプ〜カプ〜カしてて……今日は暖かくていいお天気だな〜って。城主さんも雲さんに乗りたいの?」
「天空の城」「虎臥城」などの異名を持つ竹田城。雲海に浮かぶ城は、見る者を圧倒する。性格は心優しく、戦いは苦手。空に浮かぶ雲を親友のように思っており、「雲さん」と呼んで慕っている。
兵庫県北部にある標高約353メートルの古城山(虎臥山)の山頂一帯に築かれた、典型的な山城。戦国時代直前に武家の名門・山名氏によって築かれたとされ、その後赤松氏(斎村氏)の居城となった。頂上部に天守台があり、北と南と西の三方に曲輪がつながる連郭式の構造になっている。各所に美しい石垣が残されていて、雲海に浮かんだように見えることから「天空の城」と呼ばれている。