駅前のこのお店がふと気になって、立ち止まる。
「お菓子のういろう」という文字と
「駅前調剤薬局」という文字。
???
和菓子のお店に薬局が?
はっ。
と頭に浮かんだ「外郎売の台詞」
役者の稽古で覚えたあの台詞。
その時に学んだ記憶が。
この台詞で言う外郎とは、お菓子ではなくお薬のこと。
そういえば、外郎売の台詞には「小田原」ってフレーズがあったなあ。
で、調べてみたら、
「外郎博物館」なるものが近くにあるらしい!
立派な建物!
博物館メインかと思えば、そうではなくて、
お菓子と薬局。カフェ。
地元のお客様が次々といらっしゃっている。
「あの・・博物館はどこから入ればいいですか?」
というと、案内してくれる方が現れ、
奥の蔵に連れて行ってくれた!!!
もともとは、六百余年も前!
それから二十五代にわたり代々伝統を守り続けている外郎家のお話。
そう、こちら現在の社長さんも「外郎」さん。
お名前だったのね~。
様々な資料を見るたびに、「外郎売の台詞」のフレーズがあれこれ浮かんで、
いろいろ腑に落ちて、なるほどなるほどと
1人テンションあがる!
一緒に行った「ちっち」はきょとん(笑)
そうですよねえ。
わかる人にだけわかるシリーズ。
「お江戸を立って二十里上方」
「欄干橋」町の石碑の前にお店はある。
昔の「とらや」の看板も見せていただいた。
(当時は本物のトラを見たことがないのに描いた看板だそうで、
これまた味のあるものでした。)
お城っぽいお店の形は、代々の遺言で守られているものだそうで。
地震などで壊れてもまた、この
「八方が八棟、表が三ツ棟玉堂造り」
「破風には菊に桐の薹の御紋」
に建て直されているんだって。
お店に戻って、
昔からあるという、ういろうの「黒」と
お薬のういろう、「頂透香」を買って帰る。
いや~。面白かった(#^.^#)
長年言葉だけで知っていたものが
目の前に。
歴史と今が結びつく感じにも大興奮(笑
ご丁寧に案内して下さり、ありがとうございました!
※株式会社 ういろう
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