一人語り、とコントラバスが奏でる旅日記

不思議な世界を、コントラバスの伴奏(効果音)にのせて、登場する、すべての人間の心の断面を劇的に語ります。

文牧座

2013-05-24 21:40:12 | 語り
 前回の投稿の時に、ふれられなかった、朗読の内容である、(小さな舞台)の話をしてみたいと思います。
主人公はエレベーターガールです、昔、と言っても昭和30年代から40年代位に、横浜や東京のような、大都市の百貨店でエレベーターに乗り込み、各階を案内した、女性の店員です。
エレベーターの小さな箱の中で、お客である、認知症の老人や、母子家庭の子供との、心のふれ合いを描いた作品です。
ある日、エレベーターの中で、主人公の女性を、じっと見ている、認知症の老人に気ずく。後日、老人の奥さんから、あなたが、主人の初恋の人にそっくりだと、聞かされる、そして、その当時二人は周囲に反対されていたため、合言葉を使って、かくれてデートかさねていた。その合言葉を奥さんから、認知症のご主人に伝えてくれと、たのまれる。
主人公は、最初は戸惑うが、初恋の人になりきろう、と決心する。
そして、その奥さんが実は、初恋の人で、認知症のため、そのこと忘れていたのだが、主人公とのふれあいを、きっかけに若い時の二人の関係を思いだした。という話。
母子家庭の子供は、母親が働いてる間、デパートが遊び場で、主人公と仲が良くなるなだが、ある時、主人公が子供が万引きしたと勘違いしてしまう。しかし、それは、万引きではなく、主人公えの贈り物だった。主人公が万引きを疑った事を、反省して、エレベーターガールとしての自分の姿勢をあらてめる。という話。
 

私が、この話を、文牧座でする時、いつも感じることがあります。
話し、としてはベタな話かもしれませんが、世の中、(スゴイ!!)と言われる人ばかりが、注目される時代です。
でも、(小さな舞台)の主人公のように、人知れないところで、生きがいと誇りを持って生きている人々が、本当は世の中を動かしいるのでは、ないでしょうか。

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