ヘッドフォン遠し（最後の結婚式）

一昨日の土曜日、かつての職場の部下の結婚式があった。
一緒に勤務していたころから結婚式を挙げるつもりで
いたらしいが、コロナ禍で伸び伸びになり、
結局入籍だけは俺が退職する少し前に済ませた。
俺は退職となり、最後に結婚祝いを渡し、職場を後にした。

再就職をし、給料は減りながらも、
つつましく生活してきた。
そんな中でも
これまで我慢してきたものを買おうと
計画してきた。
家で大音量で聞くためのヘッドフォンを買おうと
思った。大音量というけど音響システムなどなく、
パソコンでＣＤ聞くためのもの。
それが、今年５月、このかつての部下から
結婚披露宴の招待状が届いた。
え？
いまさらいいのに。だからお祝い渡して職場を去ったのに・・・。
これでヘッドフォンが遠のいた。

ホテルの結婚式。
行っても若者がはしゃくだけで
なんの足しにもならんだろうと思ったが
せっかく招待してくれたので出席した。
式は一応コロナ感染予防ということで
その場での余興などはなく、
ビデオメッセージなど画像でのものになっていた。
かつての職場の懐かしい顔もあり、
プチ同窓会みたいなテーブルが二つ、三つ。
あとは知らない顔ばかり。
かつての職場の退職間際の仲間と
これがたぶん職場関係の最後の結婚式になると思う
と言って笑った。少なくとも俺は友人、親類含めて、そうだ。
しかし。
まだ、自分のこどもらの結婚式が・・・。あるのか？