両手の中に包み込もうとしたんだ
だけど、まるで砂の粒が指先からこぼれるように
光は両手からすり抜けていったよ
キラキラと輝くいつかの12月の君を
両手で包み込むように優しく抱きしめようとしたんだ
だけど君は砂の粒のように そしてその光のように
僕の両手で包み込むことは出来なかった
そしてあれから何度目かの冬がやって
僕は12月のキラキラと輝く街の光を
両手の中にそっと集めては
静かに冬の風に放している
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