介護の現場では、ヘルパー以外にケアマネジャーも重要な役割を果たしています。
ヘルパーは利用者の日常生活を直接サポートしますが、ケアマネジャーは少し違った形で支えます。
いわば、介護サービス全体の司令塔のような存在です。
ケアマネジャーは、基本的にデスクワーク中心です。
利用者一人ひとりの状態に合わせて、どんなサービスが必要かを考え、ケアプランと呼ばれる計画書を作成します。
週に何回ヘルパーに来てもらうのか、デイサービスには週に何回通うか、自宅に手すりを取り付ける必要があるかなど、細かく計画を立てます。
このケアプランは、利用者やご家族の希望も聞きながら、一緒に考えて作っていきます。
そして、作成したケアプランに基づいて、サービスを提供してくれる事業所(介護施設やデイサービスなど)との連絡や調整も行います。
つまり、利用者とサービス事業所をつなぐ調整役も担っているのです。
介護職全体で連携を取り、より良いサービスを提供するために、ケアマネジャーは欠かせない存在です。
ケアマネジャーがやりがいを感じる瞬間は、自身が作成したケアプランによって、利用者の状態が改善に向かったときだといえます。
利用者が自分らしく生きるための手助けをする、それがケアマネジャーの役割です。
ケアマネジャーの仕事は、まさに「人を支える」仕事であり、そのやりがいもまた、人との繋がりから生まれてくるものと言えるでしょう。