これはいつも元気なかぜさんのおはなしです。
かぜさんはいつも僕たちのために幸せを運んでくれています。
夏の暑い日には木陰で休む僕たちに涼しい風を届けてくれます。その風を受け取って僕たちは目的地に向かいます。もしかしたらかぜさんが頑張ろうと想えるなにかを運んできてくれているのかもしれません。
秋になるとかぜさんは、高く取れない木の実を僕たちのもとへ運んでくれます。
それは動物達にとっても同じです。かぜさんはみんなに平等に幸せを運んでくれるのです。
冬になるとかぜさんも冷たくなります。かぜさんから逃げるようにして僕たちは家に帰ります。僕たち家族を集めてくれるのです。温かいスープを飲んでいる僕たちをかぜさんは笑って見ています。
春になるとかぜさんは毛布の中で寝ている僕たちをそっとやさしく起こしてくれます。雪を溶かし、花粉を翔ばして、新しく咲くキレイな花を僕たちのもとへ運んでくれます。僕たちはその花を少しだけ摘み、大好きな人に気持ちを伝えることができるのです。
かぜさんは休むことはありません。ときには強く、ときには激しくなって、僕たちのもとへ幸せを運んでくれるのです。しかし僕たちのもとへ届くころには、いつものようにやさしくやわらかいかぜさんです。
僕たちはかぜさんに恩返しはできないのだろうか?かぜさんにありがとうと伝えることはできないのだろうか?
そんなことを想っていると、遠くの方からかぜさんがやって来て、僕の髪を少し揺らした。
著者 毒主 🙇
これはちょうど10年前のお話です。
僕にとって物凄く辛く悲しいことがたくさんあり、このまま東京にいては身がもたないと感じていました。
友達と思っていた人間の嘘、裏切りが毎日のように耳に入ってきて精神状態は限界を越えていたのです。
そんなある日、家で電話でハナシをしていてそれも辛く悲しいものになりました。電話を切っとあと。僕はたまらず泣き崩れ、号泣したのです。
リビングのソファーにいた僕に当時付き合っていた彼女も近づけないほど僕は泣いていたんです。
その瞬間胸の真ん中あたりがブルブルブルッと震えだし、今でもハッキリおぼえていますがおたまじゃくしのようなものが身体の中の胸あたりで暴れだしたのです。
するとそのおたまじゃくしは僕の左肩に向かってドーンッ❗ドーンッ❗ドーン❗
と3回ぶつかってきたのです。もちろん身体もそれに引っ張られて動いています。
それがなにか僕にはハッキリ解りました。
魂が身体から抜けようとしているのです。
もうイヤだ〰️❗
こんな身体耐えられない〰️❗
助けてくれ〰️❗と
横で見ている彼女も何が起こっているのか解っていませんでした。
その時です、となりの寝室にいたパプ夫がベッドからおりる音がしたのです。
こういうときは必ず空気を読んでくることがなかったので、ん?と思うと
タッタッタッタッタッとリビングに入って来たのです。ビックリして見ると気の抜けたような顔で入ってきてそのまま泣き崩れている僕を通りすぎソファの上にあがり僕の左肩に座ったんです。
ん⁉️
そのときのその柔らかく暖かい感触と左肩に座るという行動に僕は笑ってしまったんです。
彼は僕の魂が身体から抜けるのを止めてくれたんです。そんなことをしたのはあとにもさきにもそのときだけですから。
次の日の朝、ふと自分の足を見るとバレーボールぐらいの大きさの円形脱毛症が両足にびっしりいくつもできていました。身体にもびっしり‥
牛の柄のように‥
僕は彼女に聞きました。
これ、円形脱毛症かな‥
うん、そうだね‥
‥
頭にできなくてよかった~💫笑
日出るケツに助けられたおハナシでした
ちゅんちゃん、ありがとう。
愛しています。
君が居なかったら僕は脱け殻。
僕は一時期大阪に住んでいた事があります。そのときの出来事です。
僕が当時住んでいたのは片側一車線のバス通り沿いでした。
7階立ての2階で通りに面した部屋だったのでエレベーターではなくエントランスの階段で部屋まで上がっていました。
ある日友人が遊びに来ていて少しして食事に出掛けようという事になり、外出しました。マンションの下に降りた時に忘れ物に気付き僕だけ忘れ物をとりに部屋に戻りました。
そして忘れ物を探していると、走り出すパップの足音‥
住んでいた部屋の扉がバカになっていて勝手に閉まらないのを一瞬忘れてた隙に‥
ヤベッ‼️
階段を猛ダッシュでかけおりる音‥
追いかけようと部屋を出る‥
下で友人が叫ぶ声‥
パァッップ〰️〰️〰️〰️❗
止まる気配なく走る足音‥
その瞬間‥
キキキィィ〰️〰️〰️❗❗とブレーキ音‥
パァンッッッ❗❗
乾いた銃声のような音‥
走馬灯のようにスローになる感覚の中‥
下にかけおりるとまず目に入ったのは通りに止まる四駆のバン‥
顔面蒼白の運転手‥
目を落とすと車線の上ど真ん中にケロッとした顔で立っているパプ夫‥
とりあえず頭真っ白のまま抱き抱え部屋へ‥
床へそっとおろす‥
テクテク歩いて水飲み場へ‥
ん?
チャプチャプチャプチャプッと水を飲む‥
ん??
大丈夫なのか?パップ?という問いに‥
んッ??と返してくるパプ夫‥
変わりない‥
普段と全く‥
んッ??あれはもしかして車がよけて何かにぶつかった音だったのか‥
ひとまず大丈夫そうなのでしっかり鍵をかけて友人の元へ‥
どうしたん?と友人‥
え?大丈夫すよ!
いやいや‥
ん?アイツは別になんともないすよ?
いやいやおもいっきりひかれとったで‥
‥‥
あんなもん見せんといて‥
‥
あの時はすいませんでした!邦くん笑
今だから笑えるハナシ改め
邦くんだけ笑えないハナシ
又は
パプ夫は無敵というハナシ
でした。
1825日でした。
これだけの時間が経つとそれはかなりのものを変化させます。
人も変わります。
犬にとってはどうでしょうか?
犬にとっては何年でしょうか?
1825日後(人間時間)
ほぼ変化ナシッ笑
トップ画像最近です笑
ワタくっつけて笑