東京と田舎の二重生活も5年目。
週末には必ず田舎へ。
往路の片道2時間、
帰ると必ず顔を出す場所がある。
小さな集落にただ一軒の飲食店。
一歩入ればすぐに
「お帰り。いつ帰って来た?」と声がかかる。
ここに来れば、誰かに会える。
地域の話題、世間話、たわいも無いが、
ホッとする田舎言葉で交わされる会話。
そんな話の間に、
普段は無口で無愛想に見られがちな
この店のマスターが、ぼそりと口を挟む。
かたわらから笑顔で加わる「かあちゃん」。
ここでは誰もが家族の様に接してくれることが心地よい。
今日も茄子の漬物をつまみに、焼酎をいただく。
長い都会暮らしの先にやっと見つけた場所が
ここにもありました。