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外遊びの記録

槍ヶ岳登頂 飛騨沢山スノボ

2014年04月29日 | バックカントリー

2014.4.27

 初めて槍ヶ岳を目指したのは2007年。以来4度挑戦するが体力や気力、天候などを言い訳に登頂できなかった。今日は遅くなってでも登頂を果たすつもりで挑戦する。誰もが一度は憧れる穂先まで。

前日、19:00に新穂高入りして荒神の湯に浸かる。22:00から1:00まで車中泊した。

 2:10 MTBにまたがり出発。林道入口でスキーを担ぐ登山者がいた。挨拶のみで追越す。道は所々雪で覆われていてそこだけMTBは押し歩き。後ろから来る登山者もかなりのスピードで追いかけて来る。もしかして彼も自転車か?

 3:05 穂高平。とうとう登山者に追越された。彼は歩きだった。穂高平を過ぎると雪は豊富。道の片側には雪が繋がっている。ここらでMTBをデポしようとポイントを探しながら進む。

 3:15 MTBデポ。谷川の木に縛り付けた。ザックに板を付けているので重量にあえぐ。先行の登山者は早々にシール歩行の準備にかかっているので追越した。僕は白出沢を過ぎた河原まで我慢の担ぎ。シール歩行の彼に追越された。彼も槍に行くと言う。これだけ雪があれば帰りは白出沢からMTBまでも滑り下りられそうだ。

 4:00 白出沢。足跡に沿って進むといい具合に河原に出た。ザックから板を外してシールを装着。身軽になってスピードアップ。しかし、先ほどの重量のダメージは大きく、腰が痛い。ふら下がり健康器で腰を伸ばしたい。

 5:45 滝谷出合。ここも雪は豊富。全く問題なく渡河できた。

ここまで来ても腰の痛みは回復する見込みはない。もう頭の中はぶら下がり健康器のことでいっぱい。そうか、ここは森の中。健康器はなくてもぶら下がれる木くらいはあるだろうと周囲を見渡すとありました、ありました。ちょうどいい白樺の木。しばらくぶら下がってすっきり。元気回復です。

 6:55 槍平。予想に反して小屋の雪は少ない。テントが2張りある。もう出発したのか静かだった。ここからは少しづつ斜度が増してくる。やっと飛騨沢にも朝日が差し込む。太陽がありがたいね。

 8:55 去年敗退の木。

去年はここまで来て天気が急変、あっという間にアイスバーンに変化して怖かった。今日は大丈夫でしょう。アメリカンアップルパイを2個食べながらの休憩。

ここから斜度はさらに増すがクトーの効果は抜群で全く危なげない。

11:45 飛騨乗越。やっとここまで来た。反対側の槍沢や常念岳が良く見える。槍の穂先はここで初めて見える。

少し上がり、キョンプ場で一服。

滑降はここがスタートになるのでやっと余裕が出てきたと言える。板を組立て、アイゼンを装着する。板はここにデポ。

12:55 槍ヶ岳山荘。ガスがわいてきて頂上は隠れてしまったが、ザックを置き、ピッケルだけ持って穂先に取付く。はしごとはしごの間は鎖が雪に隠れているのでアイゼン、ピッケルだけを頼りに行くしかない。上だけを見て高度を上げて行く。

気づくと槍ヶ岳山荘は遥か下。

13:20 槍ヶ岳頂上。やりました!!とうとう憧れの場所に来た。

時間に追われて早々に下山開始。雪が緩んでいる所は恐怖。後ろ向きになりピッケルの刺さり具合を確かめながら慎重に降りる。恐怖で喉がカラカラになった。滑落したら、槍沢方面に真っ逆さま。槍ヶ岳山荘に帰るとポカリで喉を潤した。残りはペットボトルに半分ほど。飲料に不安を感じたが自販機をみるとポカリが¥500、ビールは¥700。残りの飲料を大切にするとして購入を断念。板があるキャンプ場に戻る。

14:20 滑降開始。

乗っ越しまでは慎重に、それを過ぎたら大きくターンして超気持いい。雪の締まり具合は完璧で、気持ち良すぎて奇声を上げながら滑る。

14:50 槍平。ここまで来ると腐れ雪となり板が滑らない。ストックを使って漕ぐように進む。槍平を過ぎると傾斜しているのでまた滑れる。滝谷手前ではデブリ上の滑りで難儀。なんとか藤木レリーフ付近まで来て一度板を外す。

15:15  滝谷出合。再度板を付けて滑降開始。ここからの滑りがまた難儀。間隔の狭いツリーラン。やや上り。片側が谷の狭いライン等をこなしてブドウ谷まで降りてきた。あとは板を外してツボ足での下山となる。通常はここで板をザックに付けるのだが、今日は白出沢からも滑る予定。板を片手に進む。

17:00 白出沢。板を付ければあとは滑って行くだけ!と思ったらグサグサの雪で板は全く滑らない。もう観念して板をザックに括り付けた。

17:50 MTBデポ地。もう着いたも同然。あとは自転車に跨って下りるだけ。

残りのポカリを飲み干して大きく休憩。MTBで走り出すとブレーキを握りっぱなし。下に着くころにはブレーキパッドがかなり擦り減っていた。

18:20 車に到着。16時間の行動。

自分にしてはまあまあがんばった。

   ピンク・・・MTB 赤・・・歩き 青・・・スノボ

 
帰りは平湯の森で汗を流して車中泊。22:00から1:00まで寝て6:00には帰宅。

 


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