☆ バラの木も 雨の間に間に 身を伸ばす
ヤフーのブログにも「似顔絵を楽しもう」を掲載しています。また、油絵(神戸の風景・人物画)と似顔絵展でも見ることができます。なお、尾蟹志江を検索していただければ見ることができます。
☆ 文化都市 守るところは 給料か
先日、雨の日の平日、午前11時頃、大都市の地下街を歩いていたら、珍しい光景にめぐりあった。それは、若き美人を二人の画家が大きな画用紙を片手に持ちながら、その婦人を真剣な眼差しで、スケッチしているところだったのです。私は楽しくなり、画家の後ろに行き描きあがる絵を見ながら、こうゆう事があるのも文化都市だからかなと思い、素人の女性がモデル代のない画家への協力に影ながら感激していた。ところが、絵の完成度から見て描きだしてまだ、20分もしていないと思うころ、50代後半の地下街の関係者二人現れ、画家に「ここで絵を描くのは止めてください」との事であった。スケッチしている事で支障をきたす物はなく、地下街の商店もオープンしたばかりの時間帯であった。注意する男性もいいにくかったのか知れないがお祭りの翌日の平日の光景に、文化の虚しさを感じた。
☆ 一仕事 終わった棚田に 立つ煙
今日は失敗談といたします。人の顔を描くことは本人を目の前において、短時間で描かなければなりません。失敗するか成功するかはその時の運です。しかし、運にも法則があるようです。その日、最初の人の似顔絵は旨く描けません。二人目から十人目ぐらいが良いようです。また、描いて欲しいと思わない人を描くと失敗します。その理由は相手が心ここにあらずという気で動き回るからです。普通の人は1分ぐらいじっとしていて、それから顔を左右に無意識に振ります。そして、5分ほどして元に戻ります。慣れてくるとこの癖が分かり、かなり気楽に描けるようになります。
中年の女性は注文が多く難しいです。あるとき、50代後半の女性を描いて失敗しました。その日、最初の人であったので、力が入りすぎ硬く暗い絵になってしまいました。そこで、もう1枚描き直し、なんとか女性らしいその人の似顔絵を描き渡すことができました。私は1枚目の絵も似顔絵になっていると思い、恐れながらも相手に渡してしまったのです。相手の厳しい目がその絵に注がれるのが見えましたが何もなくすみました。しかし、後日、ブログに厳しい叱責の言葉が乗せられていました。そのブログにはその人の自画像として私の描いた2枚目の絵が掲載されていました。恨みをかわない秘訣は他人には楽しみだけを与えるべきのようです。