
低周波増幅回路 AF UNIT X49-1060-00
TS-700の修理・レストアについては、他の方がWEBに色々とUPされていますから、かなりの情報があるようです。
そのため、ここでは、別の切り口で、このリグを考えて見たいと思います。

第1弾は低周波増幅回路です。
回路的には、ごくありふれた回路ですが、他の無線機には見られない特徴があります。
最初に思うのが、何故、20Vもかけたのでしょう?しかもDC-DCコンバーターを介しているので電力効率も下がりますし、そのノイズも考慮しなければなりません。
考えられるのは、20Vにすることによって、電力増幅部の直線性を重視した? くらいしか思いつきません。
また、終段の2SC1061/2SA671は、当時、SONYのオーディオ機器ではパラプッシュで、実効出力30Wとして使用されていますし、シングルでも放熱板を大きく設計したら10Wは出る石です。
無線機では、低周波段はIC1個で済ませる機種もありますから、かなりのオーバースペックと思います。
TORIOは、オーディオ機器も販売していたから、「技術者魂」みたいなものか? 設計した方に聞いてみたい!
実装回路での聴感ノイズも少なく、上質だと思います。
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