
外からの様子を番組に伝えるレポーター、市内竜爪手前の梶原山に登り、ウグイスの声を拾った。
大分うまくなっている。これなら、もてそうだ。
朝だけ、夕だけ、夜だけ啼く鳥もいるが、ウグイスは、一日中啼く鳥なのだそうだ。
それで、なおさら人の耳に残り、誰でもが知る「ホーホケキョ」の聞きなしが有名なのだろう。
夏になれば、草木生い茂り、鳥の声を聞き分ける能力がないと、他の季節に増して姿は拝めない。
声から鳥が推し量れれば、生態が分かり、どこにいるのかの検討がつけられる。
それでも、なかなか拝見できない森の鳥たち。
人家を飛び回るツバメは、低気圧で低く飛ぶためか、盛んにお目にかかるのだが。

「土食って、ムシ食って、渋~い」
ツバメの聞きなしでいうところの聞きなしは、彼らの生活さえ物語っている。
姿が酷似していて、声で違いが分かる夏鳥を、野鳥の会・静岡の飯塚久志さんに教えてもらった。
カッコーとツツドリとホトトギスは、姿はほとんど見分けがつかない。
鳩をスマートにした姿で、色は灰色、お腹に横縞、その太さが微妙に違う。
しかし、あまりにも啼き方が異なる。
カッコーはご存知の通り、カッコー、自ら名乗り出る。お腹の縞は、一番細い。口が赤い。
ツツドリは、筒を叩くような声。縞は中くらい。
ホトトギスが一番太い縞を持つ。そして「特許許可局」とか「天辺駆けたか」とか啼く。
〇カッコー
「キレイで分かりやすい日本の鳥百科」http://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/21.html
〇ツツドリ
「八幡自然塾」http://homepage2.nifty.com/yn_club/tutudori.htm
「鳥好きの部屋」http://www.torizuki.com/photo/text_j/tsutsudori.html
〇ホトトギス
「鈍射犬棒撮鳥控」http://members3.jcom.home.ne.jp/dullshooterkenboh/bird/L02h/bd.html
〇聞きなしや、鳥の囀りのサイト「ことりのさえずり」
http://midopika.cool.ne.jp/index.html

カッコー目の彼らには、共通点がある。託卵するのだ。自分の卵を、他の親に託すのである。
しかも、他の種類の鳥の巣に、生んでくるのである。
〇託卵~[ちょこっと十勝」
あそこの親が甲斐甲斐しいし、巣の位置もよさそうだな、と様子を伺い、巣を離れた隙を狙って一つ。
また他へ行って、一つ。
出来るだけ、似た卵の百舌やヨシキリが、その標的になる。
無事暖めてもらえれば、我が子はいち早く孵化し、生まれた途端に、他の卵を巣から蹴りだす。
こうして大抵の仮親より大きい図体のカッコー目でも、たっぷり仮親の愛情を受け、エサを独り占めして大きくなれる。
しかし、親鳥も卵を持って神経質になっている。
見つかれば、攻撃され、産み付けるどころの騒ぎではない。
生みつけたとしても気付かれれば、その巣は放棄されてしまう。
もしくは、その上に、新たな巣材をかけて、新規に卵を産む。
大変な攻防戦が繰り広げられているのだ。
そうまでして、何故。。。。
飯塚さんによると、カッコー目の鳥たちは、体温が低くて卵を孵せないらしいという。
ア。。。なんだか哀れさと、必死さが窺い知れてきた。
本来ならば、自分で巣を作り、卵を産み育てるだろうに、生まれつきの低体温なら、何とかお願いするしかない。
でも、大自然の中で、そう簡単には引き受けてくれる相手はいない。
自分で抱いても、我が子はどうしても孵らないなんて。
因果な鳥だなあ。。。。。

この写真は「ツバメのカップルに他のオスがアプローチしたところ」らしく。
きっとにらむオスや、追い払った後の興奮が面白かった。
コンパクトデジタルカメラですので、見難いですね。。。。。スミマセン。
〇日本野鳥の会 静岡
http://plaza.across.or.jp/~sannkouchou/
〇飯塚久志さんの鳥の写真とお話しが面白いウェブログ「かわせみのひとりごと」
http://kawasemi134.cocolog-wbs.com/kawasemi_no_hitorigoto/

小さい頃に習った記憶があり。
その話を聞いたときから今までずっと
「カッコーはただの図々しい鳥」と思ってましたが
反省しました。
生まれつきの低体温だから自分でタマゴが孵せないんだ。
それじゃぁ仕方ないよね。
野生のルールは厳しいなぁ。
でも小学校の頃に
そういう理由まで教えてもらっていたら
カッコーを「ちょっといやな鳥」なんて思わずにすんだのに。
カッコーごめんよ、疑ったりして。
っていうか、カッコーってかわいそうだな、なんだか切ないねと思うことしきり。
ついでに、鳥の世界も厳しいなと思います。
生き物は、小さい命をいとおしみ大事にするけど、厳しいね。またもやイロイロ考えちゃう。