山 名 蝶ヶ岳(2677m)~常念岳(2857m)
所 在 長野県安曇野市堀金烏川
日 時 平成19年8月8日(水)~10日(金)
人 員 男5名女1名(山野草山の会の山行)
コースタイム
8/8(曇のち晴)
村上発4:12~「ほりでーゆ四季の郷」着8:50/発9:43~タクシー~(0:13)タクシー終点~(0:13)三俣駐車場~(0:15)三俣~(0:24)力水~(1:32)豆うち平~(0:44)蝶沢~(1:07)最終ベンチ~(0:19)大滝山分岐点~(0:12)蝶ヶ岳ヒュッテ着15:26
8/9(晴)
蝶ヶ岳ヒュッテ発6:47~(0:23)横尾分岐点~(0:11)蝶槍~(0:30)最低鞍部~(0:45)樹林帯端の休憩場所~(0:48)岩稜真ん中のピーク~(0:44)常念岳着10:45/発11:15~(0:55)岩稜下端の樹林帯入口~(0:54)最低鞍部~(0:36)蝶槍~(0:06)横尾分岐点~(0:23)蝶ヶ岳ヒュッテ着14:55
8/10(晴)
蝶ヶ岳ヒュッテ発6:28~(0:08)大滝山分岐点~(0:11)最終ベンチ~(0:47)蝶沢~(0:40)豆うち平~(0:45)力水~(0:20)三俣~(0:10)三俣駐車場~(0:14)タクシー終点~タクシー~(0:14)「ほりでーゆ四季の郷」着10:54/発13:00~村上着18:30(途中で夕食)
【注】カッコ内は所要時間で休憩時間は含まない。山の所在は入山口の集落又は最奥の施設の字名をとった。
村上出発時はかなりいい雨が降っていたが、天気予報どおり登山口に近づくにつれ晴れてきた。安曇野市堀金の国営アルプスあずみの公園の「ほりでーゆ四季の郷」の無料駐車場に駐車。ここが烏川林道の始点になるが、昨年の水害のため一般車通行止めで、タクシーのみが三俣駐車場の近くまで運行していた。
タクシー終点から三俣登山口までは約30分。林道を1時間超歩かなければならないと思っていたが短くて助かった。三俣からしばらく本沢沿いに進み、力水を過ぎると尾根に立ち上がり、急登のジグザクを登って行くと平坦な豆うち平に出る。
ここからしばらくは平坦なシラビソの樹林帯を進むと、また急登のジグザグになる。ところどころに案内標識があり標高と登山口、蝶ヶ岳までの里程が書いてあるのは助かる。
ガスも徐々に上がって行き稜線が見え隠れしてきた。行きかう登山者は北アルプスと思われないくらい少ない。登山道はほとんどジグザグに整備されてあり、歩きやすい。
標高2500mの最終ベンチ(丸太)まで登ると蝶ヶ岳ヒュッテまであと0.9k。まだ森林限界を抜けていない。大滝山の分岐点(この辺が森林限界のようだ)を通過し、ハイマツ帯を左に回りこみ蝶ヶ岳稜線に踊り出ると、槍、穂高連峰の雄姿が目に飛び込んできた。15:26蝶ヶ岳ヒュッテに到着。
中日の9日、天気は上々だ。早暁蝶ヶ岳頂上でご来迎を拝み、振り返れば前穂、奥穂、北穂高、キレット、南岳、槍ヶ岳など北アルプスの盟主が朝日に染まっていた。
6:47蝶ヶ岳ヒュッテ出発。前日常念岳から縦走して来た複数の登山者の話でも、もうこのコースは戻りたくない、常念岳ピストンは大変だと言う。まあサブザックで空身に近いし天気も良いし、ガイドブックの路程を逸脱した計画でもないし不安はなかった。
陽が上がっても天気はすごく良く快晴。左手の槍穂高連峰や行く手の常念岳など写真のように鮮明に望むことができ、みんなで「素晴らしい!。すごい!。」を連発しながらの稜線漫歩だ。
蝶槍を過ぎると一気に200m位下り樹林帯に入る。樹林帯の開けた斜面にはお花畑あり、ニッコウキスゲ、モミジカラマツ、タカネグンナイフウロ、ミヤマキンポウゲなどが咲き誇っていた。樹林帯をアップダウンしながら進むと常念岳への岩稜下の砂礫地に出る。
ここからはカンカン照りのガラガラした急な岩尾根を、いくつかのピークを越えながらひたすら歩を進める。暑い。(一部の人が途中でリタイア)
10:45常念岳着。蝶ヶ岳ヒュッテから丁度4時間かかった。常念岳の眺望も最高。槍穂高は言うに及ばず、北の横通岳から大天井岳、燕岳へと続く表銀座コース、その先には剣岳、立山、薬師岳まで望むことができた。
槍ヶ岳へ続く喜作新道の西岳ヒュッテも手にとるように見える。南望は蝶ヶ岳、大滝山、その先には富士山、八ヶ岳連峰も青く浮かんでいる。安曇野方面からガスが湧き上がり始めたが稜線を超えることはなかった。
11:15分常念岳発、往路を引き返す。蝶槍手前の最低鞍部でリタイア組と合流、14:55蝶ヶ岳ヒュッテ着。ヒュッテの生ビール(600円也)を2杯飲み干し水分を補給した。
夜、名古屋大学医学部のボランティア診療所員による「高山病」の雲上セミナーを聴講して就寝した。(診療所は24時間体制で診療は無料)
最終日も快晴。槍穂高を見納めし名残を惜しみつつ、6:28往路を下山開始。花金のせいか結構登山者が登って来る。10:54「ほりでーゆ四季の郷」着、入浴と昼食をとり帰途に着いた。
蝶ヶ岳ヒュッテから穂高連峰。左から前穂高、奥穂高、涸沢岳、北穂高、キレット、南岳
蝶ヶ岳ヒュッテから上高地方面。左奥から御岳、乗鞍岳、焼岳(低いところ)、前穂高岳
瞑想の丘から大天井岳(中央奥)、常念岳(右)。中央のなだらかな稜線の端は蝶槍
常念岳頂上から八ヶ岳連峰。富士山も見えている。左下のピークは前常念岳
常念岳頂上から上高地方面。前穂の向こう側が上高地。下の沢は梓川
蝶ヶ岳の蝶沢から常念岳(左)。少し下がった肩のところが前常念岳
お花畑は蝶ヶ岳手前の森林限界を過ぎたところと、蝶槍を下った樹林帯の開けた場所にあった。ウサギギク、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、トウヤクリンドウ、チシマギキョウ、モミジカラマツ、ソバナ、タカネグンナイフウロ、トリカブト、ウメバチソウ、ダケフキ、オタカラコウなど多くの高山植物が咲いていた。
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