その人は、いつか失わなければならない人で、
それでもうちは、ずっと友達だと思っていたかった。
だけど、酷なことをしていたのだと思う。
言っていたこと、全部がほんとかわからない。
でもうちには、ほんとだと伝わった。
その気持ちに、うちは甘えてたんだ。
いつまでもいつまでも、甘えていられると
どっかで勝手に思っていたんだ。
そんなわけないのに。
きっと傷つけてたと思う。
まるで仕返しのように。
うちは何をしていたんだろう。
向こうの言うことはもっともだ。
ただの友達には、なれない。だって失くせなかった。
うちはただ、幸せになるのを見届けたかった。
幸せになるのを、見届けてほしかった。
でもそれは、とても残酷なことだった。
最後に言っていたように。
それでも「幸せになれよ」と言ってくれた。
うちはもう、甘えてちゃいけないんだ。
選ばなかったんだから。
もうほんとにさよならだ。そういう人だから。
だけど、きっとふと思い出して、
幸せを祈ってくれると思うんだ。
だからうちも祈るよ。
大切だった。本当に。
たくさんのごめんなさいと、
それ以上にたくさんのありがとうを。
そしてほんとにほんとに幸せになるように。
ああ、でもうちはさみしいよ。
憎まれ口も、ひたすら上から目線の説教も
強くなるための助言も、最高級のやさしさも、
もう聞けない。
そんなさみしいことはない。
でも乗り越えなくては。
つながらないだろうけど、
かけてしまいそうな衝動を
必死に抑えるうちは、果てしなくばかやろうだ。
あの必死の別れを無駄にしないように、
うちはしっかりしなくては。
ありがとう。ありがとう。大切だった。
大切と思ってくれて、ありがとう。
哀しい別れとは思いたくない。だから
さよなら、またいつか。
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