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沖で生まれた波が…
その少し前に生まれた波を追いかけて
岸にたどり着いてめぐり逢えた。
それは受話器の先で…
プルルル
プルルル…
ガチャっと…
愛しい相手に繋がれた喜びと、
どこか似ている。
めぐり逢えた波は
まさにそこの目の前で
白い一つの心となって結ばれたよ。
今その胸に抱いている想いは
どんな距離にしても
きっと届くということ。
じっと潜んでいた気持ちは
ぐんぐんと盛り上がっていく波と同じように高まって、
高まって……
形あるものになっていくに違いない。
そして、
いま聞こえている潮騒は
一緒の思い出となって残されてゆく。
こうして、
いつも海に来る度に
新しく作られていって…
刻まれていくんだね。
遠い水平線を眺めながら
ずっと楽しみにしていた
夏を待ちきれなくて。