栃木県のMINI(ミニ クーパー)専門店 ガレーヂ ジャム デザイン ブログ 「整備記録簿」

since2004 MINI&旧車専門店です。整備や商品案内、日常の事を書いています。

K地さまミニ

2012年11月26日 | 整備記録簿

すっかりご無沙汰してしまってます。

最近、忙しすぎてブログの更新が滞ってます。ありがたや、ありがたや。

細々とはですが、整備に特化している当店でも車両販売もしていたりします。

K地さまが、そんな当店からミニを購入して頂きました。

97年式のミニです。

もともとは、当店のお客様が所有されていた素性のしっかりしたミニでございます。

足回りは前のオーナー様の時にシッカリと整備してあるので全く問題なし。

特に故障してある場所もないのですが、97年式。

ミニの中では、高年式で最近の車っていうイメージなんですが気がつけば結構なお歳です・・・。

なので、気持ちよく安心して乗りだして頂けるようにガッツリと整備します。

水漏れは無いけど、古い車を乗りだすと意外に起こりがちなのがウオーターポンプからの水漏れ。

一度交換された形跡があるのですが、いつなのかは不明なので交換してしまいます。

なにより「安心」が肝心ですし、水漏れはオーバーヒートに直結し高額修理の原因になるので。

ついでに、劣化して変形や割れてしまいがちな冷却FANも交換。

腕の悪い整備士がラジエターを外したらしく、ラジエターコアに深い傷。

ラジエターも交換です。

 

無条件でブレーキマスターシリンダー、クラッチマスターシリンダーはオーバーホール。クラッチのレリーズシリンダーは段付き摩耗と巣穴が出来ていたので、気持ちよく新品交換。

ミニのブレーキ&クラッチの油圧系統の部品は全て鉄で錆びやすく、巣穴も出来やすいんです。もし、錆だけ落としてカップのみの交換ですと、巣穴からブレーキフルードが漏れる危険性がある為、巣穴があったら当店は交換します。

リアのホイールシリンダーも交換です。

この他に、燃料タンク内も多少錆が出ていたので燃料タンク交換。インジェクションの場合、燃料タンク内が錆びてその錆がポンプを焼きつかせたり、インジェクターを詰まらせるとエンジンストップは勿論ですが、高額なパーツをダメにしてしまうからです。

念の為にフューエルポンプも高いけど交換です。新車からの物なので、一度は交換したいので。

フューエルフィルターも同時交換。

オイルとエレメントは勿論。若干漏れていたセレクターシール&ブーツも交換。

ラックブーツも交換。

バルブクリアランスも調整し、ロッカーカバーパッキンの交換。

クラッチマスターを外したのでパッキンとクレビスピンも交換。

ストップランプスイッチも交換。意外にもろいんです。

プラグも無条件で交換。

サーモスタット、ラジエターキャップ、ク―ランとも交換。

ステディロッドブッシュもハイクォリティーな物と交換(抜群の耐久性)

コンピューターに行っているバキュームホース類も交換。

室内は、ウッドパネルのクリヤーが剥がれていたので程度の良い物と交換。

と、いま思いだせるだけでもこれだけ変えます。

ちなみに、これくらいは当店では普通です。少ないくらいです。

ただ、現実は残念な事に専門店に限らず中古車販売されている車は、あまり手を入れていません。

手を掛ければ掛ける程、当たり前だけど利益は減ります。

保証期間内に出た、クレームのみを対処するだけです。

リフトで持ちあげなければ発見できない故障も多々あります、オーナーが実感できる状況まで悪化する頃には保証期間は切れていますし、保証期間があればいい方で、低年式の車は保証なしです。

ここまでやっても故障する時はするとは思います、しかし確率はかなり減ると思います。

私の価値観では「正常な状態」で納車するのは当たり前なんです。

よく当店に来店されるお客様の多くは「ミニの正常な状態を知らないから、壊れているのか解らない」と仰られます。確かに、その通りですね。比較対象が無ければ解る訳もありません。殆ど正常と呼べない状態です。(だから、安く買って下さい。浮いたお金で整備して下さい。)

解らないから良いや。ではなく、専門店、プロという誇りを持って正常な状態のミニはこれですと言えるミニで納車したいと思います。

K地さま、この度はありがとうございます。

これが、ミニです。

 

★★★当店は、販売ではなく整備&修理、車検、カスタム&ドレスアップ、チューニング、板金レストアなど技術に特化したお店でございますので、個人売買、他店購入車、大歓迎でございます。実際の常連様の多くは他店で購入されたお客様ですのでお気軽にご来店して下さい。

ちなみに川と雪山と犬をこよなく愛する方も大歓迎でございます。

問い合わせ先

 

ガレーヂ ジャム デザイン

栃木県日光市轟1386-4

TEL/FAX 0288-21-8776 

携帯 090-2751-6970(こっちが一番確実です。)

e-mail jamdesign10106@gmail.com

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T沢様ミニ、ヘッドガスケット交換

2012年10月30日 | 整備記録簿

意外に、よくあるエンジン不調。

調子よく走っていて、いきなりのエンジン不調。

そんな、不調で

当店に入院

4気筒エンジンで、2気筒しか爆発していない感じ。

コンプレッション(圧縮圧力)を測ってみたら、2気筒はコンプレッション(圧縮圧力)がゼロでした。

早速、ヘッドを降ろします。

ビンゴです!

一番左と、その隣の間が無くなっていますね。

これが、「ヘッドガスケットが抜けた」という状態です。

原因は、オーバーヒート、チューニングによる圧縮比の上げ過ぎ、ヘッドスダットボルトが伸びた、単純にガスケットの寿命など様々です。

案外、多いのが組みつけミスです。

ヘッドスタッドナットの締め付けトルクが低いのが、非常に多いです。信頼度の低いトルクレンチ使用も原因の一つ。締め付け方の技術不足も。

参考にするマニュアルが、昔あった「ミニ○山」から発売されていた緑のハードカバーのマニュアルの方!

今すぐ、そのマニュアルは捨てて下さい。間違いだらけです。なぜ?そんなマニュアルの情報なのかは謎ですが、恐ろしいくらい間違ってます。実は、私が整備士になった頃はヘインズの英語版か、ミニ○山の緑のハードカバー(日本語)しかありませんでした。

日本人なので、日本語マニュアルという事で緑のハードカバーを参考にしました。しかし、これによって悩み、苦労しました。このマニュアル通りにヘッドを組んだら100%ヘッドガスケットは抜けます。850ccの一番抜けにくいエンジンですら、抜けます。

原因が解らず、ヘインズの英語版を頑張って解読して謎は解けました。

その後、プロ用のローバーのマニュアルが発売されてスッキリしました。

今から20年以上前の話ですが、当時はその程度の情報しかない時代でしたのでいろいろ挑戦して失敗して学んで来ましたね。

ミニのヘッドガスケットの交換をするたびに思い出します。

ガスケット面は勿論、ピストンヘッド、燃焼室も綺麗にして元通り、正しい手順で、正しい締め付けトルクで組みつけ無事に調子の良いエンジンに戻りました。

T沢さま、ありがとうございました。

★★★当店は、販売ではなく整備&修理、車検、カスタム&ドレスアップ、チューニング、板金レストアなど技術に特化したお店でございますので、個人売買、他店購入車、大歓迎でございます。実際の常連様の多くは他店で購入されたお客様ですのでお気軽にご来店して下さい。

ちなみに川と雪山と犬をこよなく愛する方も大歓迎でございます。

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K目さま、三菱ジープ修理

2012年10月23日 | 整備記録簿

すっかりご無沙汰してます。

こんなんじゃイケマセンね。

ここ1か月、忙しくてなかなかブログ更新出来ませんでした。

フェイスブックは、マメに更新してますので宜しければそちらにも閲覧に来て下さい。

先月から長々とお預かりしているK目さまの三菱ジープ J37がようやく完成しました。

そもそものご依頼は、駆動系からの異音でした。

テストしたら、まぎれも無くリアのハブベアリングからの異音。

まえまえから認識していたので、次回の車検時にと思っていたんですが一気に異音が大きくなってしまった様です。

予算の都合というか、まだ使える部品と判断すると一気に治すより段階を経て治すスタンスになってしまいます。

 ちょっと予定が車検より早くなりましたが、リアのハブベアリングを交換する事に

取りあえず、分解。

ミニ屋では、まず持っていないだろう巨大プーラーでリアのハブベアリングを引き抜こうとしてもビクともしません・・・。

フランジが大きいので、当店のプレスにはハマらず・・・。

最後の手段で

シャフトを傷つけない様に慎重にリアハブベアリングを壊して外します。

異音が出ている方は、ココまで壊さずに外れたので、ベアリングの周動面を確認しました。

なんと、一か所凄い摩耗です。巣穴だらけ!写真上部がそれです。

推測ですが、K目さまが所有される前に何年も放置状態で湿気が貯まり腐食していたんでしょうね。そして、その後にガタが大きくなったのでシム調整でガタのみを無くす手抜き修理をしていたんだと思います。

シム調整するまで分解するなら、私なら迷わずベアリング交換します。

多くのリアリジットアクスル型のハブベアリングは、ボールベアリングでガタが出たら即交換なんですがジープは珍しいテーパーローラ―ベアリングを採用しております。

これは、極限のオフロードを確実に壊れずに走り抜く為の設計だからだと思います。アスファルトや砂利道程度の道なな必要ありませんが、さすが軍用車です。

このテーパーローラ―ベアリングは、ベアリングのプレロード調整が出来る構造なので、ガタを取る事が出来てしまうんです。本来は、新品を組み込む際に微調整が出来る優れものなはずなんですけどね・・・。

そして、多くの場合はシャフトから外す際に固着して大変なのでガタを取るだけの手抜き修理を行う訳です。

なぜ?ガタがでるのか?

それを単純に考えると。

ベアリングが寿命だからガタが出るんです。

それなのに、交換しないのは・・・・。

新品のベアリングを組んでスナップリングも種類があって、ベストな物をチョイス。

漏れていなくてもオイルシール交換して、シム調整をして完了。

って書くと簡単ですけどね。

実際は、何度も組んではホイルまで付けてガタのチェックしながらシムを増減します。

結構良い、重労働になります。

異音は、無事に消え凄く静かになりました。

今度は、トランスファーからのオイル漏れ修理。

とにかくいろんな所から漏れているようで、完璧に治すならミッションとトランスファーを降ろしてオーバーホールとなります。

ミッションをばらしたら、最低でもオイルシールとガスケットは当たり前ですが、ベアリング類、シンクロは交換になります。

そして折角ミッションを降ろしたらクラッチオーバーホールとクランクシールのリア側も交換になります。

そうなると、結構高額な修理になるので今回は車載の状態で可能な限り治す事になりました。

取りあえず、オイルシール周りを分解して見ました。

オイルシールは過去に交換してあったのですが、漏れていました。しかし、完璧に正しく挿入されています。

前回オイルシールを交換する前と同じ漏れ方をしていたので、注意深く細かくチェックしたらトランスファーケースのオイルシールが入る部分に傷が・・・。きっと前々回にオイルシールを抜く際に傷を付けてしまったんですね。

どうやったら、傷が入るのか疑問でしたがそんな傷から漏れていました。

前回も気が付いて、オイルシールの外周に(金属製なので)液体パッキンを塗って組んでありました。

今回は、性質の異なる液体パッキンを使い分けました。外周の部分は空気遮断すると硬化するタイプを塗って、オイルシールの前後の部分も通常は何もぬりませんが、保険の代わりに空気に触れると硬化するタイプを塗って厚入。

よく観察すると

フランジとオイルシールの接触面の摩耗も激しく、値段を調べたらフランジが安かったので交換する事に。

センターブレーキドラムライニングも、オイルがたっぷりしみ込んでいたので交換。漏れの可能性があるものは、交換しました。

センタードラムの横の目クラ蓋もオイル漏れしていたので交換しました。

普通は、こういう部分はボルト穴が袋になっていてオイル漏れしない構造なんですが、これだけ古いと貫通穴でした。こういう場合は普通の液体パッキンを塗って組むと絶対に漏れます。

空気が遮断されると硬化するタイプの使用が絶対ですが、普通はそんな液体パッキンを持っていないと思います。だって、今の車なら使わないから。

液体パッキンが完全硬化してからミッションオイルを注入し、テストしましたが無事にオイル漏れが止まりました。多少、ガスケットから滲んできますが、これは完全に分解しないとダメなので車載ではMAXの修理となります。

トランスファーの油面が、オイルシールの上になる構造なのでどうしても漏れやすい様です。

普通は、少しでもオイル漏れのリスクを減らす為にオイルシールより下に油面が来るように設計するんですが、そこは命がけの現場で使用するジープなので最低地上高を稼ぐ事を最優先した為にこの様なレイアウトになったと推測します。

そんな、割り切った設計が好きです。

 

K目さま、長らくお待たせしました!

 

★★★当店は、販売ではなく整備&修理、車検、カスタム&ドレスアップ、チューニング、板金レストアなど技術に特化したお店でございますので、個人売買、他店購入車、大歓迎でございます。実際の常連様の多くは他店で購入されたお客様ですのでお気軽にご来店して下さい。

ちなみに川と雪山と犬をこよなく愛する方も大歓迎でございます。

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バルブ(チューブレスタイヤ)の重要性

2012年09月30日 | 整備記録簿

本日、定休日ですが結局雑用を片付け中です。

朝のコーヒーを飲みながら、ちょっと地味だけど重要なお話です。

ミニは勿論、大きなトラック以外はほぼ全てタイヤはチューブレスタイヤだと思います。

チューブレスタイヤとは、文字通りチューブが入っていません。

ホイールとタイヤを密着させて、空気が漏れないようになっている構造です。

もう一箇所、空気が漏れないようになっている部分があります。

それは

バルブです。別名「むし」って言う人もいます。

ココから、空気を入れます。

この部品もホイールと密着させて空気圧を保持しています。

なぜ?この部品の話かと思うしますと。

先日、タイヤ交換をしていて

バルブをひっぱてみたら

切れてしまいました。簡単に・・・・。

写真左が新品です。

安売り店などは、少しでも儲けを出したいので1円でも安いバルブを採用します。

今回、切れてしまったバルブはイタリア製でした。国産品より安いんです。

イタリアで使用なら、おそらく問題なしです。

しかし、日本では夏は60℃くらいの温度になるでしょうし、冬は氷点下10℃にもなっています。雪山に行かれる方は氷点下20℃になるときもあります。

これだけの、過酷な使用環境の日本では少々高くても日本製のバルブがベストなんです。

当店は、勿論国産品を採用しております。

手間を惜しんで、バルブを交換しないタイヤショップ、ガソリンスタンドを多く目にします。

当店は、2年で新品タイヤに交換するような場合でも無い限り毎回バルブ交換します。

例えば、新品から5年経過してタイヤ交換をしたとします。

この時点でバルブを交換しないでタイヤだけの交換ですと、また5年後になる訳ですから10年は同じバルブを使用する事になります。

そして、真冬の寒い日に空気を入れようとするとバルブがホイールに刺さっている部分が、ポキッと折れます。

冗談抜きで触っただけでも折れます。

これが、雪山だったら・・・・。

お店の閉まっている時間帯だったら・・・。

楽しい、旅先だったら・・・・。

僅か、数百円のパーツなんですけどね。

転ばぬ先の杖です。

当店は、タイヤとバルブはセットでの交換を推奨しています。

 

★★★当店は、販売ではなく整備&修理、車検、カスタム&ドレスアップ、チューニング、板金レストアなど技術に特化したお店でございますので、個人売買、他店購入車、大歓迎でございます。実際の常連様の多くは他店で購入されたお客様ですのでお気軽にご来店して下さい。

ちなみに川と雪山と犬をこよなく愛する方も大歓迎でございます。

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K村さま、SUツインキャブ交換

2012年09月21日 | 整備記録簿

今日は、K村様のSU1-1/2ツインキャブの交換です。

今までSU1-1/4ツインキャブ装着でした。

もともとはインジェクションのエンジンで、そのままノーマルエンジンの時にSU1-1/4ツインキャブを装着してありました。エンジンのバランス的にはベストな状態でした。

なぜ?今回キャブのサイズアップしたかと申しますと....。

エンジンをハイカム、チューニングヘッド、ハイリフト・ローラーロッカー、5速クロスミッション(ヘリカルカット)ファイナルをジャックナイトのハイギアー用を加工して使用etc.....

という風に、大幅にチューニングを施し、吸気音の静かにしたいという希望がありキャブだけはSU1-1/4のままで、当時物のSU1-1/4ツインキャブ用のエアクリーナーBOXを装着してなんとかセッティングを出して乗っておられました。

私の経験で、SU1-1/4ツインキャブでギリギリセッティングが出るエンジンチューニングのメニューでした。ただし、将来的にSU1-1/2ツインキャブでバッチリセッティングが出るという事も視野に入れてファイナルをハイギアーにもしておいたんです。

やはり、ミッションが5速なのとファイナルがハイギアーなのでハイカム装着による低速のトルク低下でパワーバンドに入る前にモタツキが出てしまうのと、高回転でのパンチがイマイチだったので今回ついにSU1-1/2ツインキャブ装着になった訳です。

新品ですが、一旦全てばらして点検して正確に組みなおします。

組む人の技術がばらばらなので、ハズレがあるんです。

緩みやすい所はネジロックを塗布して組み付けます。ハイカム装着車はアイドリングでの振動が大きいので、思わぬ所が緩みエンジン不調の原因になり、最悪場合は火災になりかねません。

全てのバーツを点検し、全てのパーツが左右対象に正確に取り付けます。ココがいい加減だと正確なキャブの同調は出ません。

面倒でも、タコ足を外しガスケットを交換してインテークマニホールドだけを先に取り付けます。

何故なら、シリンダーヘッドのインテークポートのセンターにインテークマニホールドのセンターを取り付けたいから。

それから、遮熱板がバルクヘッドに当たり傷が付くので。

よく、インテークマニホールドの内径をシリンダーヘッドのインテークポートの大きさにあわせて削るチューナーもおられますが、よっぽど左右を正確に加工出来ない限り逆効果になり兼ねないのでお勧めしません。

自分で手を掛けて削った自己満足だけだと思います。

修理もチューニングも結果が全てだと思っていますので、MAXの回転域では良いかもしれませんが低中速域で扱いにくくなる加工は無駄だと思っています。

SUツインキャブのセッティングが出ないと言われていますが、そんな事はありません。乗りやすく、かつ速く出来ます。渋滞でも大丈夫です。

セッティングが出ないからといって、ニードルを削ってしまうチューナーも多数おられます。ニードルの種類はおよそ700種類もあり、物凄い精度で作られております。そんな、SUキャブで一番大切なニードルをボール盤にくわえてペーパーで削ってしまうチューナーが後を絶ちません。

ハッキリ言います。その時点でそのニードルはゴミです。永遠にセッティングは出ません。左右均等に正確なカーブを描く様に加工するのは「感」では不可能だからです。

到着されているニードルでセッティングが出ない事なんて良くある事で、その場合は別のニードルを取り寄せれば良い話なんです。最悪はイギリスから取り寄せる事もあります。

ちなみに、ニードル以外にもセッティングできるパーツはあるんですが・・・。

全てのパーツを、正確に、当たり前に組み付けセッティングしました。

普段、ファンネルでは心配なので

「トランペットソックス」というエアークリーナーを被せました。吸気効率は良いし、汚れも取ってくれる良いとこ取り仕様です。

完璧なセッティングを出して納車させて頂きました。

今までの、不満箇所が克服されたのは勿論ですが、さらなるパワーアップでとても気持ちよく走れます。

この仕様でも、ストリートで乗りやすいのがミソです。私は、乗りにくいチューニングは薦めません。

何故なら、一般道はいつも空いているわけでもなく、渋滞もノロノロ走行もあるから。

乗りにくい車は、最初は楽しいんですが・・・。すぐに飽きるんです。疲れますからね。

チューニングエンジンはMAXまで回した時の性能も大切ですが、全てではありません。

40Km/sペースで、4速で走行する場合、多くのチューニングエンジンはギクシャクして乗りにくいんです。3速だとうるさいし・・・。つまり、40Km/h~60Km/hという一般公道で一番走る速度域で乗りやすくないと、次第に乗らなくなるという事だと思います。

だから、インテークマニホールドとニードルの加工はせずに、取り付けを正確に行い、キッチリセッティングを出す事が大切で、それで得られる事が「結果」だと思います。

インジェクションのMINIをキャブ仕様に。

SUツインキャブを付けようか?

既にSUツインキャブをつけているけど、調子が悪い。

などなど、SUキャブに関しては、特に得意なのでお気軽にご相談下さい。

(安売りのSUツインキャブの場合、インテークマニホールドの形状が悪くてセッティングが出ない場合もございます。勿論、解決方法はあります。諦めずにご相談下さい。)

 

毎度毎度、K村様には楽しい仕事(笑)をさせて頂きありがとうございます!!

この度もありがとうございました。

キャブが馴染んで来た頃、再度セッティングをチェックさせて頂きますね。

 

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