栃木県のMINI(ミニ クーパー)専門店 ガレーヂ ジャム デザイン ブログ 「整備記録簿」

since2004 MINI&旧車専門店です。整備や商品案内、日常の事を書いています。

KさまローバーMINI車検&HID取り付け

2012年09月05日 | 整備記録簿

やっと、涼しくなってきたかな?と思いつつ、また猛暑復活ですね。

今回は、毎度お世話になっておるKさまのローバーMINIの車検です。

ずっと当店でメンテさせていただいているので、今回の車検は特に大きな修理はなく、簡単な消耗品の交換で終わりました。

車検代が、安く上がった事もあり前々から興味をもたれていた「HIDキット」の取り付けです。

97Y~のローバーMINI。つまりエアバック装着車のローバーMINIはとにかくエンジンルームにも、ヘッドライトハウジング内にもスペースがありません。

HIDキットとは従来のハロゲンバルブのヘッドライトに変って最近の車では純正でどんどん採用されてる超明るく、見やすい光のヘッドライトキットです。

ハロゲンバルブは、簡単に言うと電球に12Vを流せば点灯します。

HIDはこの方法では点灯しません。

まず直流の12Vを交流に変換して23,000Vに昇圧します。その強烈な電気をキャセノンガスを充填してあるバーナー(電球に当たる部品)に流して発光させます。

従来のハロゲンバルブやシールドビームの光は黄色っぽいんですが、このHIDは太陽光と同じ白さです。雨の夜でも、快適に行く先を照らしてくれます。

一度、HIDの光で運転したらハロゲンやシールドビームの光では暗くて運転する気にはなれないと思います。

クラシックな雰囲気を大切にしたいローバーMINIならハロゲンやシールドビームのヘッドライト光も趣があって良いんですが、毎日の足でのローバーMINIや、視力自信の無い方には大変強い見方です。ヘッドライトくらい現代風なローバーMINIも個人的にはカッコいいと思っています。

 

これがHIDキットです。

バーナー(バルブに該当する部品)、バラスト(DCAC変換昇圧機)、リレーキットがHIDキットの内容です。

取り付けには、国産車や他の外国車の様にスペースが無いのと構造が特殊なローバーMINIには加工がかなり必要になります。

まず、バーナー(バルブに該当する部品)を取り付ける為だけはそれほど難しい作業ではないのですが配線をひく作業が非常に重要なんです。

構造上、ヘッドライトのすぐ後ろにはバラスト(DCAC変換昇圧機)と取り付けるスペースはローバーMINIにはありません。

今までは、バラスト(DCAC変換昇圧機)は完全防水なのでフェンダー内に装着していました。特に問題は無かったのですが、直接タイヤが跳ね上げる雨水、雪、が掛かります。

さらに、Kさまのお住まいのエリアでは冬になると融雪剤(塩化カリウム=塩)が撒かれます。という事は腐食の可能性が高く、それが原因での不点灯が起こると危険な為にエンジンルームにバラスト(DCAC変換昇圧機)を取り付け出来ない物かといろいろHIDキットを探しました。

そして、限りなく小さいバラスト(DCAC変換昇圧機)を探し当てての今回の装着になりました。

ネットでは10,000円以下のHIDキットは沢山存在します。しかし、耐久性は低いし、安定的に点灯してくれない様です。私自身も自分の車に、様々なHIDキットを試しては失敗を繰り返してきました。

国産品なら、確実だと思いますが金額がHIDキットだけで10万円です。

それに工賃が入ると、ちょっと気軽に手が出せる代物では無くなってしまいます。

耐久性と金額のバランスを考えて今回新しいHIDキットを試す事になりました。

試験の目的もあるのでKさまにはモニター価格での販売です。

ちょっと話がそれましたね。

つまりバーナー(バルブに該当する部品)、バラスト(DCAC変換昇圧機)の間を延長する必要が出てくるんです。

しかし、流れる電圧が23,000Vなので普通のビニール皮膜の配線では漏電してしまいNGです。

プラグコードと同じでシリコンコードではないといけません。

その延長コードを最短距離で美しく配線する為に

 

面倒でも、ライトカウルごと外し、洗浄し加工してコーキング処理も済ませる必要が出てきます。

写真はライトカウルをリベットを外して取り外した状態です。

さらに、以外に知られていないのが

テストで点灯させているのではなく、バーナー(バルブに該当する部品)の「焼き」作業です。

こうして一旦、焼いておかないと新品のバーナー(バルブに該当する部品)はガスがでるのか?ヘッドライト内を曇らせてしまうんです。だから、裸の状態で1時間ほど「焼き」ます。

焼いている間に

バラスト(DCAC変換昇圧機)をエンジンルームの水の掛からなく、熱の影響を受けにくい場所に取り付けます。ボンネットのヒンジの脇にシルバーのバラスト(DCAC変換昇圧機)があるのわかりますか?絶妙なサイズですね。

リレーキットの配線もローバーMINI用に加工し、バーナー(バルブに該当する部品)バラスト(DCAC変換昇圧機)間の配線もシリコンコードで延長して全てを戻して。

 

ちゃんと、陸運局での車検をパスしておりますので安心してお乗り下さいませ。

Kさま、毎度毎度ありがとうございます。そして、毎度毎度私のこだわりの作業を気付いて頂き嬉しく思います。

写真では、伝えられないのが残念ですが、物凄く明るいです。

ローバーMINIで例えるとハロゲンのヘッドライトにフォグランプを装着した車より全然明るいです。しかも照射範囲は左右に広範囲です。

光軸もキチッとでるので、対向車に迷惑を掛ける事もありません。粗悪なHIDキットは耐久性が低いのは勿論ですが、光軸が出ないんですよ。つまり、色が車検対応でも光軸が出ないので車検対応外になるんです。

今なら、ローバーMINIは勿論の事、他のハロゲンバルブ装着のヘッドライトのお車にお乗りの方にモニター価格で提供させて頂きますので興味のある方はご連絡お待ちしております。

とにかく、耐久性を調べたいのでご協力頂けると助かります。

価格はネットでは公表しませんので、メール&電話等で直接ご連絡下さいませ。

なお、車種により取り付けの工賃が変るので価格は変動します。ローバーMINIがどうしても一番高くなってしまいますがご了承下さい。(ローバーMINIの場合、HIDキット取り付けには1~2日掛かってしまうため。)

取り付けの際は、お車をお預かりする事になりますが無料の代車をご用意しております。

とにかく、丁寧かつ確実な作業がモットーなので時間が掛かってしまうんです・・・。

 

問い合わせ先

ガレーヂ ジャム デザイン

TEL/FAX 0288-21-8776 

携帯 090-2751-6970(こっちが一番確実です。)

e-mail  jamdesign10106@gmail.com

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする