旅するスクナビコナ

海の彼方からやって来た
ボクの旅の記録だよ
(・・・と言ったスクナビコナが疫病の蔓延のため戻ってきたようです)

幸か不幸か塞翁が馬

2020-06-24 20:37:00 | 日記

そうなのです。

敗者として更迭される運命にあったわたくしでしたが、なんと後任が2ヶ月以上も決まらず、世界的に経済不安定な状況の中で敢えて火中の栗を拾う勇敢な者も現れず、消極的な選択ながら実質的に続投の見込みになってまいりました☺️


しおらしく自主的に蟄居するような形で最前線から身を引いて、何も活動せずにいたわたくしの元へ、支援要請がまいりました。

会社の業績予測がそこまで悪いのか・・・。

危機を乗り切るための捨て駒にするつもり?

誰の発案で本音はどこにあるの?


ここで勝ち誇った態度を取るのは子どもです。
とにかく謙虚に要請をお受けするのが大人の対応です。


さて、守りに入るのは苦手です。
討って出てひと暴れいたしましょうか。

いつもながら危機に陥るほど闘志が湧いてきます。
キャリアウーマン(言い方が古い?)復活です。

予想もしないコロナ効果、塞翁が馬😉




想像力を萎縮させる時代

2020-06-22 09:26:00 | 日記
ロマノフ王朝最後の第4皇女アナスタシアが存命していたという噂は、ニコライ2世は処刑したが家族は生きているというレーニンの発表もあって急速に広まっていきました。
ある時期、第一次世界大戦でのドイツ帝国との講和を目指して、ホーエンツォレルン家に繋がる皇妃とその子どもたちを取引に使おうという思惑がロシア革命政府にあったことは確かです。


この著作では、アナスタシアを名乗る者が多かった時代に、最も信憑性のあったアンナ・アンダーソンの話を支持しています。
実際に元側近の何人かはアナスタシアに間違いないと信じてもいました。またロマノフ家の遺産相続が絡むことから様々な憶測がなされました。

今日ではDNA鑑定が行われ、アンナ・アンダーソンは皇女とは別人ということになっています。(検体が偽物だったという反論もあります)
また事故で意識不明、記憶喪失となっていたアンナ・アンダーソンには初めから計画的に嘘をつく意図はなかったとされています。


DNA鑑定で血縁かどうかが判明する便利な時代です。
しかし古今東西、特に王朝の血縁については様々な想像がされ、それが物語となり、歴史の面白さを形成してきたことも確かです。

生きているかも知れないと期待され、人々の想像力をたくましくさせた皇女アナスタシアの一件は幕引きとなってしまいました。
想像力を働かせる暇もなく結果が判明してしまう現代に、多くの謎や神秘や迷信は色褪せてしまうのかも知れません。
わたくしは、人間から想像力を発揮する機会を奪うことが果たして本当に人間のためになるのだろうかと疑問に思います。

(下2枚の写真は、窓に映るロシア料理店キエフの灯りです)



旅のアルバム(思い出は美しい)

2020-06-19 18:20:00 | 日記
コペンハーゲン中央駅。
アムステルダム、フランクフルト、パリのサン・ラザールと並んで旅の気分を盛り上げてくれる活気あふれる駅。


早朝のノルマンディーバリエール。
昇り始めた陽が外壁を照らす。


陽が落ちて月が浮かび上がるアルジェの港。
カスバから眺める。


夜が支配し始めるカイロ。
ヒルトンSix Octoberのジャルダン。


光の強さに撮影できなかったアレキサンドリア。
ナポレオンが逃げ帰った海を一望にしたかった。


ドバイのアラビッククラシックなホテル。
日本人が一人もいなくて遭遇の危険なし。


テヘランの夜明け。
灰色の大気に覆われた街にも美しい旭日。


夕闇のノルマンディー。


諦めきれないけれど、情勢は流動しながら緩やかに不利に傾いてゆく。

諦めきれないなら諦めずにいよう。

世界が不透明な今だからこそ再び部下を率いて最前線で先頭に立ちたい。

わたしの後任が簡単に決まるはずがないという不遜な自信。

わたし以外に誰ができる?←自信過剰

誰が失敗せずにやれる?←開きなおり

評論家と指揮官は違う←ますます自信過剰

この自信過剰が打ち砕かれた時が引き際なのだろう。
それはまだ先のことだ。

わたしは必ずパリに、アムステルダムに、ミラノに、フランクフルトに、コペンハーゲンに、ドバイに、カイロに、ヨハネスブルクに還る。

自力で戻ってみせる。

旅の記録 - 魅惑の階段室

2020-06-18 20:08:00 | 日記

ローゼンボー城(コペンハーゲン)の力強いバロックのツイスト。
住みたくなる階段室。



ローゼンボー城の階段室上層階の明かりとり窓。
瞑想の小部屋。



学士会館(東京)階段室入口の近代照明3点。
階下のアールデコと踊場のアールヌーヴォー。



ホテル・ダニエル(パリ)階段室の控え目な意匠とほどよい経年変化。






東京国立博物館大階段室。


階段室の他に回廊や食堂の印象的な灯りも少しずつご紹介してまいります。


聞いてくださ〜い\(^o^)/

2020-06-16 10:26:00 | 日記

・・・と言ってもグチなのですが(^◇^;)

民間企業を選んで10年以上
早朝から深夜まで
すさまじいキャリアウーマンとして働き
世界を相手に成功と失敗を繰り返し
無理やり清濁あわせのみ
相当な出世をして部下140人を率い
戦い続けているうちに精神を病み
個人攻撃に耐えながら時には反撃し
気がつけば内部抗争の渦中にいたけれど
どうにか戦国時代を生き抜いてきた



世界的な政情と経済の不安定化の中で
戦うこと自体が目的と化していた
最後の2年以上に及ぶ長い長い戦
わたしは味方の寝返りによって敗北した
これが天下分け目の関ヶ原だった
寝返りを責めるつもりはない
それを織り込みながら備えられなかった自身の責
わたしは間もなく左遷される



屈辱の中でも食べていけるし生きていける
今までよりむしろ精神衛生には良い
でもまだ再起を期して機会を窺い同志を募る
それもどうやら無駄だと知る ← いまココ

負けたけれど負けを認めたくない←いまココ
潔く身を引こうと思いつつ
まだまだ情勢次第でと臥薪嘗胆 ←いまココ
涼しい顔をしながら捲土重来を期す←いまココ

我ながらつくづく往生際が悪い
さらに深傷を負うかも知れないのに