≪ 手紙 ≫
一晩かけて
母と大事な恩師夫妻と、
未亡人になられた牧師夫人に、
長い手紙を書いた
それから、
病んでらっしゃる御高齢の夫人のために
気がついたら朝になっていた
指も手もインクまみれになった
必死だったので、
大分 汗もかき、
すべて終えた時
異様に空腹で
しかし、
微熱と痛みで、スープしか胃に入らない
わたしは泥まみれになり
重たい力仕事もできない
ただ
売れない、無名の物書きのはしくれで
主婦でしかない
真紫に腫れた手で出来ることは限られているが、
とにかく
常に懸命さだけは
親譲りなのか
持っている
乱筆乱文
しかし
いいのだ
このまま投函しよう
蒼く染められた手指
いいではないか!
大いにいいではないか!
さぁ
残すは宛名書きだけ。
この恵みの日々に感謝しつつ
がんばったよ!ぷぅちゃん!
(*⌒▽⌒*)