映像◆The Beatles - Eight Days A Week https://youtu.be/kle2xHhRHg4
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 『ザ・ビートルズTVパフォーマンス THE BEATLES TV PERFORMANCES』 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
1997(平成九)年6月30日(月) 初版第1刷発行
著 者 藤枝 秀+田中まさとし=著
発行者 藤江 洋一 制作協力 石崎 磨己+佐藤 純弘+鶴岡 美和
発行所 銀貨社 カバー・アート 竹川 公一
発売所 星雲社 DTP ビートップ
編集+制作 St. Vai 印刷+製本 御幸印刷+徳住製本所
****************************************
https://www.amazon.co.jp/dp/4795287619
****************************************
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃■『T H E B E A T L E S A T S H E A S T A D I U M』┃(P.11~21)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
収 録 日 1965(昭和40)年 8月15日(日)
収録場所 William A Shea Municipal Stadium,
126th St and Roosevelt Ave, Queens, New York City, U.S.A.
編 集 日 1966(昭和41)年 1月 5日(水) ロンドン/CTSスタジオ
放 送 日 1966(昭和41)年 3月 1日(火) 英国 BBC① モノクロ放送
放 送 日 1967(昭和42)年 1月10日(火) 米国 ABC カ ラー 放送
演奏順 放送順
1 ⇒ ① ♪Twist And Shout♪ (編集 ⇒ 1965年8月30日(月)ハリウッドボウル公演) DVD『ANTHOLOGY』収録
2 ⇒ ※ ♪She's A Woman♪
3 ⇒ ② ♪I Feel Fine♪ (編集 ⇒ 4人で新録音) DVD『ANTHOLOGY』収録
4 ⇒ ③ ♪Dizzy Miss Lizzy♪ (編集 ⇒ ポールのベース・ダビング)
5 ⇒ ④ ♪Ticket To Ride♪
6 ⇒ ※ ♪Everybody's Trying To Be My Baby♪
7 ⇒ ⑥ ♪Can't Buy Me Love♪(編集 ⇒ ポールのベース・ダビング)
8 ⇒ ⑦ ♪Baby's In Black♪ (編集 ⇒ ポールのベース・ダビング) DVD『ANTHOLOGY』収録
9 ⇒ ⑤ ♪Act Naturally♪ (編集 ⇒ レコード・バージョンの音)
10 ⇒ ⑧ ♪A Hard Day's Night♪
11 ⇒ ⑨ ♪Help!♪ (編集 ⇒ 4人で新録音) DVD『ANTHOLOGY』収録
12 ⇒ ⑩ ♪I'm Down♪ (編集 ⇒ ポールのベース・ダビング&ジョンのオルガン) DVD『ANTHOLOGY』収録
BBCで放映された時は白黒(モノクロ)でしたが、米ABCで放送された時 <1967(昭和42)年1月10日(火)> はカラーでした。ここえ使用した参考映像はカラーなので、米ABCで放送されたものです。
まず最初に、誰もいないシェア・スタジアムのグラウンドが映し出され、それから、誰もいない観客席が映し出されます。
次にヘリコプターの音が聞こえてきて、会場の警備の準備をする様子や観客が会場に入場してくる様子が映し出されます。やがてスタンドは観客で埋まり、興奮したファンの姿が映し出されると、♪I'm Down♪の演奏が始まります。
♪I'm Down♪の演奏が終わると、ステージを降り、待機していた車に乗り込むビートルズのメンバーたちの姿と、スタンドからグラウンドへ入り込んでくる観客の姿が映し出されます。そして、上空から撮ったスタジアム全体が画面に映し出され、その画面に『THE BEATLES AT SHEA STADIUM』のタイトルが浮かび上がります。その後に、『FILMED AND RECORDED AS IT HAPPENED ON A SUMMER'S EVENING IN NEW YORK CITY』の文字が現れると、いったん、画面はフェイドアウトします。
次にシェア・スタジアムの正面が映し出され、ステージのセッティングの様子が映し出されますが、バックにビートルズのメンバーのコメントが次々にかぶさります。そのコメントの中からいくつかを簡単に拾ってみると、
「コンサートをやるたびにこんなに多くの人が来てくれるんで驚いているよ。
去年<1964(昭和39)年>、ハリウッド・ボウルでやったコンサートが今までで一番規模が大きかったけど、
今年のシェア・スタジアムはそれを上回るね」(ジョージ)
「特にシェアのコンサートでは、何千人ものファンに対してひとりの警官しかつけることができないから、
警備の方はしっかりしていないといけないね。
警備員がいなかったら、コンサートを無事に終わらせても、ニューヨークからは出られないかもしれないよ」(ジョージ)
そういったコメントが終わると、画面はMurray The Kのおしゃべりや the King Curtis Bandの演奏と、Discotheque Dancers の踊り場面になりますが、♪Can't Buy Me Love♪のインスト演奏のところへくると、画面はストップモーションになり、再びコンサート開始前のさまざまな風景(観客の入場の様子や警備員の様子、開演前の観客の様子など)が映し出されます。ここでもメンバーのコメントがかぶさります。また、いくつかコメントを拾ってみると、
「ファンのみんなには感謝してる。ファンあってのビートルズなのさ。ファンが僕らを愛してくれているのと同じくらい、僕らもファンのことを愛している」(リンゴ)
「僕らの音楽を聴いてくれる人達の60パーセントは聴くだけじゃなく、観たいとも思っているんだ」(ジョージ)
「アメリカに来るまではアメリカ人に対してあまりいい印象は持っていなかったんだ。それは映画を観たり、ラジオで聞いたり、アメリカ人の観光客と会ったりした時、にいい印象が得られなかったせいなんだけど。まあ、イギリス人の観光客もひどいといえばひどいんだけどさ。だけど、実際にアメリカに来てみて、アメリカ人はそうじゃなかったってことがわかってすごくいい気分だ④(=^◇^=)」(ポール)
「コンサートにきたくてもこれない人がいるっていうのは残念なことだよ。たいしたことないコンサートもあったかもしれないけど、くればきっと楽しめたはずさ」(ジョン)
「ティーンエイジャーたちはコンサートを楽しんでいるわけじゃないって、ニューヨークの新聞は書いていたけど、そんなことはないさ。コンサートはすごくよかった。もし、ティーンエイジャーたちが楽しんでいないっていうんだったら、あのコンサートは一体なんだったっていうんだろう」(ポール)
再び、画面は the King Curtis Band の演奏風景が挿入され、切りのいいところでフェイドアウトします。そして、画面には車で移動中の場面が映し出されます。多分、ホテルからヘリポートへの移動を映したものでしょう。
ジョージが「このコンサートはすごく楽しみにしていたんだ。演奏するのが大好きだから、演奏していないと退屈してしまうよ。だから、休みの日なんか、どっかに遊びに行ってもさっさと家に帰って、ギターを弾いてしまうのさ」などといっています。
そうこうしているうちに、車はヘリポート(港の桟橋のようですが)へ到着し、ヘリコプターへの搭乗の場面になります。そして、メンバーを乗せたヘリコプターがゆっくりと飛び立つと、画面はまた前座の演奏風景へと変わります。ここでは Brenda Holloway が歌っています。
それが終わると、ニューヨークの上空を飛ぶヘリコプターが映し出されます。ここでもメンバーたちのコメントがあるので、いくつか拾ってみましょう。
「ニューヨークは世界でも驚くべきところだ。こんな小さな島にこんなに多くの人がいて、こんなに多くのビルがある。こんな街は世界中でもここくらいのものだろうね。ただひとつ、ニューヨークで嫌だったことは、僕が空中(ヘリコプター)にいたことさ。地面に足をつけて歩いた方がいいよ」(ジョージ)
「この街は新しいけど、現代的じゃない。だけど、世界のどこにも現代的な街なんてあるわけないんだ。ロンドンと比べたらニューヨークは現代的に見えるし、20世紀っぽくはあるけど」(ジョン)
「ざわめきがいいね(=^◇^=)」(ポール)
ヘリコプターがシェア・スタジアムの上空へやってきたところで、画面は再び前座の演奏場面(Sound Incorporated)になります。
その演奏が終わると「We want BEATLES」のコールが観客席から起こり、いよいよビートルズの登場かと思いきや、楽屋でソファに寝そべってくつろぐリンゴの姿が映し出され、ここで再び、上空から撮ったスタジアムの全景と『THE BEATLES AT SHEA STADIUM』の文字が出てきて、画面はフェイドアウトします。多分ここでCMでも入ったのでしょう(この参考映像はBBC放映時のものではなく、米ABC放映時のものです)。
CMが入ったと仮定して、そのCMが終わると、楽屋で楽器を弾いたり、出演の準備をするメンバーの姿が画面に映し出されます。ここでもメンバーのコメントがあります。
「ほとんどの場合、本番前に疲れ果ててしまっているんだけど、衣装を着て、ステージに上がると、みんな元気になるんだ」(ジョン)
「大勢の観客を前にした方があがらないんだよ。少ない観客の前だと、どういう演奏をしているか観客にはっきりわかってしまうからね」(ポール)
「ビートルズが何をやらかすのか見当がつかなかった。だから、僕はビートルズのメンバーになったのさ。汽車の運転手になろうなんて考えたことがなかったし、小さい頃、何になりたかったのか思い出せない」(ジョージ)
いよいよ画面は通路を通ってステージへ向かうメンバーたちの場面になります。ステージではエド・サリヴァン氏が司会を始めています。メンバーは徒歩でグラウンドを横木言ってステージへたどり着くと、エド・サリヴァン氏と握手を交わし、それから各自のポジションへついています。
まず、時間をかけてチューニングを行い、ジョンとポールがマイクの調子を確かめ、そして、♪Twist And Shout♪の演奏が始まります。
いつものようにステージ㊨側からジョン、ジョージ、ポールの順です。
ジョンの後方にはオルガンが置いてあります。リンゴのドラムセットの横にはリッケンバッカーの360/12が置いてあります。また、ドラムセットの前にはJ‐160Eが置いてあります。
メンバーの衣装は襟の立った白っぽい上着に黒っぽいズボンです。メンバーたちはみんな胸にシェリフのバッジをつけています。ジョンだけが上着のボタンを全部外しています。
演奏は♪I Feel Fine♪、♪Dizzy Miss Lizzy♪、♪Ticket To Ride♪、♪Act Naturally♪、♪Can't Buy Me Love♪、♪Baby's In Black♪、♪A Hard Day's Night♪と続きますが、♪A Hard Day's Night♪のところでまたメンバーのコメントがかぶさります。
「僕らは自分たちの気に入った音楽を演奏しているだけさ。それがたまたま当たったんだ。どのジャンルに入るかなんて気にしないでやっている」(ジョージ)
「それについては何も言うことはないよ。ただの音楽さ」(ジョン)
「私自身もビートルズのファンです。初めて彼らと出会った時から私の勘は正しかったと確信しています。私はビートルズファンが思っていることと同じことを思ってきました。私がビートルズファンとしていいなと思ったことはたくさんありますよ。例えば、個人的に彼らと接することができますからね。ビートルズには新しいことを試みようとするパワーがあるから、私の彼らに対する思いが<より>一層深くなりました(=^◇^=)」(ブライアン・エプスタイン)
※ブライアン・エプスタインはこのコメントの前に何やら難しそうなことを発言していますが、よくわかりませんでした(=^◇^=)ゞ
「僕らはみんな楽譜が読めないんだ。だから、耳を使ってやってきた。ジョンに音楽を分析させることは時間の無駄だからさせないよ」(ポール)
次に♪Help!♪を演奏し、最後に♪I'm Down♪の演奏中にもメンバーのコメントが入っています(=^◇^=)。
「コンサートにきてくれたみんな、ありがとう。きたかったけど、これなかったみんな、来年<1966(昭和41)年8月23日(火)>もくるから、その時にはコンサートにこられるといいね」(ジョージ)
♪I'm Down♪の2番目を歌っているところで、画面はシェア・スタジアム全体を空中からとらえたショットに変わり、その上に番組関係者のクレジットがかぶさり、そして、番組は終わります。
メンバーのコメントがいたるところにかぶさっていますが、特に画面と関連づけて選んだコメントではなさそうです。番組用に準備したコメントではなく、メンバーが発言したさまざまなコメントを適当に番組の中へ入れたといった感じですが、それぞれ印象的なコメントでファンにはたまりません(*´▽`)。o○。
┌─―――――――――――┐
|①. ♪Twist And Shout♪ |
└─―――――――――――┘
ポールの①、②、③、④のカウントで演奏が始まりますが、間奏部分をまず演奏してから歌に入るショートバージョンです(=^◇^=)。ここではジョージはテニシアンを使用しています。
この演奏には1965(昭和40)年8月30日(月) のハリウッド・ボウルでのライヴ音源を重ねたということになっていますが、確かに、歌に入って♪twist and shout. come on, come on~♪のところでジョンの声がはっきりとダブって聞こえます。それ以外ではそんなこともないので、部分的に音源を重ねたのでしょうか。
演奏自体は出だしの間奏部分での調子っぱずれなコードストロークが気にかかります。また、ジョンも最初っからちょっと苦しそうな歌い方をしています。しかし、ポールは元気いっぱいで、最後に「Yeah!」とかなり大きな声で叫んでいます。
この時の演奏はビデオ『ANTHOLOGY FIVE』で確認することができますが、このビデオではジョンの声がダブっていないので、この番組で使用された音源をそのまま使用しているわけではなさそうです。
┌─―――――――――┐
|②. ♪I Feel Fine♪ |
└─―――――――――┘
ポールがMCを行っていますが、この曲の演奏はスタジオで録り直されたものだということです。
歓声がかぶったり、ライヴっぽく聞かせるために、少しヘタで雑な演奏をしたりしていますが、音質が明らかにライヴのものとは違っています。なんだか、狭いところで録音したような音の広がり方をしていますし、各楽器音の分離の仕方もよすぎるようです。しかし、確かにライヴっぽい演奏です。
画像と音とが同期していない部分があったり、実際のライヴでは出ていなかったに違いない音が聞こえたりします(ただし、たいした音ではありませんが)。
この時の演奏はビデオ『ANTHOLOGY FIVE』で確認することができます。
┌─―――――――――――┐
|③. ♪Dizzy Miss Lizzy♪|
└─―――――――――――┘
ここではジョンがMCを行っています。途中で観客に向かって「Can you here me」と叫んでいます。
この演奏には後でポールがベースをダビングしたということですが、確かに画面を見ていると、演奏中にポールが観客に向かって手を振ったりしているにもかかわらず、ベースの音が出ています。
この曲を演奏する時はいつもそうですが、ここでも例にもれずガチャガチャした演奏です。ポールのベース以外の音の分離が悪く、しかも、観客の叫び声がかぶさったりもしているので、いつも以上にとてもうるさく感じる演奏です。ジョンは一生懸命歌っていますが、マイクに負担がかかり過ぎたのか、ところどころ声が割れ気味になってしまっています。
┌─――――――――――┐
|④. ♪Ticket To Ride♪|
└─――――――――――┘
ポールがMCをやり、その後ろでジョンとジョージがギターのチューニングを合わせています。それがすむと、ジョンはポールの横でポールの仕草を真似て、腕を振ったりしています。
演奏が始まり、ジョンはポールが使っていたマイクで歌い始めます。ポールはいつでも一緒に歌えるようにジョンのすぐ横にスタンバっています。
ジョージはリンゴの前で、観客をのんびり眺めながら、ギターを弾いています。
1本のマイクをはさんで歌う、ジョンとポールの顔のアップが多い映像です。
┌─――――――――――┐
|⑤. ♪Act Naturally♪ |
└─――――――――――┘
ポールの曲紹介で演奏が始まりますが、音声はレコードの音に替えられています。しかも、画像との同期を図るために、音声には音飛びのような不愉快なカットがあちこちに入っています。
画像だけを見ると、レコードをそのまま使用しなければならないほどひどい演奏をしているようには見えませんが、参考音源がないため、実際の音は確認できません。
演奏が終わった時にリンゴの言った「Thank you」だけが、この時の唯一の音のようですが、これもアフレコで入れたのでしょうか。
┌─――――――――――――┐
|⑥. ♪Can't Buy Me Love♪ |
└─――――――――――――┘
ポールがMCを行っています。
この演奏も後でポールがベースをダビングしたらしく、ベースの音だけははっきりきれいに聞こえますが、他の楽器の音はなんだか団子状態です。
ポールのヴォーカルもノッてはいますが、高い音での伸びがなかったり、ところどころでしゃがれ気味だったりして、元気なわりにはあまり調子はよくなさそうです。
間奏ではジョージが、レコードでのフレーズを基にしたアドリブで音数の多いプレイを聞かせてくれますが、その分、レコードで聴き慣れているシャープな雰囲気はないようです。
┌─―――――――――――┐
|⑦. ♪Baby's In Black♪ |
└─―――――――――――┘
ジョンがMCを担当しています。そのMCの途中でグラウンドにファンが入り込んだりしています。
今度はポールがジョンのマイクの方へやってきて、2人で1本のマイクを使って歌っています。ジョンとポールはいい感じで歌っています。
この演奏も後でポールがベースをダビングしたということで、確かにポールのベースの音はよく聞こえます。また、他の楽器の音も今までよりは区別しやすいようです。
画面ではジョンとポールの顔のアップ、観客の様子が大部分を占めているため、ステージ全体の様子がわかりづらいのが残念です。
間奏ではポールがベースを振り回しながらリズムを取っています。
┌─――――――――――――┐
|⑧. ♪A Hard Day's Night♪|
└─――――――――――――┘
ジョンがMCでわけのわからないことを口走って天を仰いだり、不気味な笑い声を立てたりしています。その後ろでジョージがギターをテネシアンから360/12に持ち替えています。
♪君はとなりに寄り添いワケのわからない事を話してる(=^◇^=)♪
http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=15813
http://www.youtube.com/watch?v=Ny-d7zsU8ug
ジョンは軽快に歌っていますが、1コーラス終わったところでメンバーのコメントが入ってくるため、音が後ろに引っ込んでしまいます(コメントについては前述部分を参照してください)。
途中でステージ横に立ってガムを噛みながら、首を振ってリズムを取っているブライアン・エプスタインの姿が映し出されます。楽屋でならともかく、演奏中にマネージャーがこれほど目立っているというのはなんとも不思議な光景です。
サビの部分に入る時、ジョンがポールに向かって「どうぞ」といった感じで手で合図を送っています。
なぜか途中にこの曲の演奏とは違うショットが挿入されています。そのことはジョージの弾いているギターがテネシアンであることからわかります(この曲では360/12を使っているはずですから)。彼の右手の動きから♪HELP!♪を演奏している時のような気がします。
間奏の部分では思いっきりブライアン・エプスタインがしゃべっているため、ジョージのギターの音はほとんど聞き取れません。
┌─――――――┐
|⑨. ♪Help!♪|
└─――――――┘
ポールがMCを行っていますが、どうしたわけか「ブーブー」と唸っているので、ジョンが「大丈夫か」といった顔つきで近寄ってきて、ポールの顔を覗き込んでいます。しかし、ジョンがやってくるこの場面はこの曲の時の映像ではないような気がします(その根拠を述べろといわれると困るのですが、なんとなくそんな気がするのです)。
ジョージはギターを再びテネシアンに持ち替えています。
この演奏も後であらたに録り直したものということですが、そういわれればそういう気もする音質です。
画面を見ると、ポールとジョージが1本のマイクでバックコーラスを担当しています。ところどころで画像と音が同期していないところがあります。また、♪Act Naturally♪の時のように、かすかな音飛びのようなカットが数箇所にありますが、これは参考映像の質によるものかもしれません。演奏自体は快腸です(=^◇^=)。
この時の演奏はビデオ『ANTHOLOGY FIVE』で確認することができます。
┌─―――――――┐
|⑩. ♪I'm Down♪|
└─―――――――┘
MCの途中でポールが腕時計を指差し、もう寝る時間だというジェスチャーをしています。
この曲では、ジョンがオルガンを担当しています。そして、ジョージはそのオルガンの横に立っているマイクでジョンと一緒にコーラスを担当しています。ジョンはコーラスの最中に笑い出したりしています(=^◇^=)。
メンバー全員かなりノッた演奏です。ジョンはすっかりおかしくなっています。オルガンを肘で弾く有名なシーンももちろん見ることができます。
この演奏には後でオルガンの音をダビングしたということですが、確かに高音域を片手でしか弾いていない時(㊧手は鍵盤の上には乗っていません)に低音部の音が聞こえています。
演奏が終わると同時にポールがベースを高く掲げています。
この時の演奏はビデオ『ANTHOLOGY FIVE』で確認することができます。
┌─――――――――――┐
|※. ♪She's A Woman♪ |
└─――――――――――┘
この時の演奏は番組では使用されませんでした。
また、参考映像、参考音源での確認もできませんでしたm(__)m。
┌─―――――――――――――――――――┐
|※. ♪Everybody's Trying To Be My Baby♪|
└─―――――――――――――――――――┘
この時の演奏は番組では使用されませんでした。また、映像での確認もできませんでしたが、CD『ANTHOLOGY ②』にこの時の音源が収録されているので、聴いてみることにします。
ジョージがMCを担当しています。なぜか後ろでオルガンを弾く音がしていますが、この曲の演奏中にはオルガンは使用していません。
この凄まじい状況の中で演奏していることを考えれば、なかなか頑張っている演奏といえるでしょう。しかし、かなりめちゃくちゃで、あちこちでというか、ほとんどのところでズッコケてしまっている演奏です。だけど、これは彼らの責任ではありません。
ビートルズ「シェイ・スタジアム」映像 疑似ライブ説の真実 (TONSEi RECORDS) Kindle版
2019(平成31)年02月23日(sat)
出版社:TONSEi RECORDS
著:アダチカツノリ
販売:Amazon Services International, Inc.
ビートルズのライブ活動期を追ったドキュメンタリー映画「EIGHT DAYS A WEEK」の本編終了後、興奮状態のまま1965年8月15日のニューヨークはシェイ・スタジアム公演の映像に突入して行き、ビートルズのライブ絶頂期の疑似体験をさせてくれた演出はたまらないものがありました。シェイ・スタジアム公演の映像や音源自体は、以前より馴染みのあったものですが、オフィシャルでの最新編集、レストア映像、最新ミックス音源の迫力と言ったらありませんでした。え?我々が馴染んでいるシェイ・スタジアム公演の音源は、あとで録音しなおされた擬似ライヴ音源なのですか?そんな史実が本当にあるのでしょうか? 検証しました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07NZJ2JLH
『ジョン・レノンに恋して』
‡2007(平成19)年03月01日(木) 単行本
著:シンシア レノン
原著:Cynthia Lennon
翻訳:吉野由樹 1963年生まれ。93年に米国シアトルのカレッジ卒業後、ビートルズ専門誌の研究スタッフをへて、音楽雑誌・書籍などの翻訳・執筆を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
単行本:381ページ
出版社:河出書房新社
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h338825110
映像◆The Beatles - Live at the Shea Stadium HD https://youtu.be/gu27IQPsqdU
‡On Aug. 15(sun), 1965, the Beatles performed their biggest concert at Shea Stadium to a crowd of 55,000 screaming fans.
映像◆The Beatles - Eight Days A Week https://youtu.be/kle2xHhRHg4
映像◆The Beatles: Live at Shea Stadium | 4K Restoration https://youtu.be/g8hbtaW-kAY
2016(平成28)年09月15日(木)のロンハワード映画『The Beatles: Eight Days a Week』のリリースと同時に、コンサートの映像の30分間のリイシューがリマスターされ、発行されました。このリリースはここに示されています。
ここで4Kで発表される、これはビートルズの最初の大きなスタジアムコンサート「LiveatSheaStadium」です!この映画はDVDやVHSで正式に入手可能ではありませんが、元のシェイスタジアムのオーディオトラックを復元する「生のオーディオ」形式を含め、何十年もの間海賊版回路で広く入手可能です。
映像◆The Beatles at Shea Stadium https://youtu.be/M6DfG7sml-Q
The Beatles take to the stage at Shea Stadium.
映像◆THE BEATLES live in Shea Stadium 1965 https://youtu.be/dvv2FR_SAqw