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┃ R O A D & S K Y ┃Vol.48
┗━━━━━━━━━┛Tokyo
ON THE ROAD 1991
ONE AND ONLY
TOUR REPORT by RINKO
PHOTO by JUNJI NAITO
1991(平成三)年08月発行。会報第48号全36ページ。
【ON THE ROAD 1991 ONE AND ONLY】レポートで構成。
【ShogoStation NO.42】"ON THE ROAD'91 Fan'sレポート"
1991(平成三)年06月08日(土) 05本 代々木オリンピックプール はれ
1991(平成三)年06月09日(日) 06本 代々木オリンピックプール はれ
1991(平成三)年06月12日(水) 07本 代々木オリンピックプール はれ
‡1991(平成三)年06月13日(木) 08本 代々木オリンピックプール はれのちくもり 絶対(とあえて言い切ってしまう)疲れているはずなのに、日毎に元気になっていくように見える浜田さん。4日間立ちっぱなしで観ていた私などは足がパンパンになっていて、終わった後などは座ったらもう立つのがイヤになる程なのに、楽屋に行ったらもう着替えも終わってにこやかに笑いながら立ち話をしていた。初日は結構疲れているように見えたのになぁ…。東京近郊でのコンサートにはお客さん(ゲスト)が多く、楽屋にあいさつしにみえるので、浜田さんはその対応に追われやすいけれど、今日は比較的少なかった。それもあるのかもしれない。地方のコンサートと違って、東京ではみんなバラけて帰る。メンバー達は最終日ということで食事会に行ったらしいけれど、私は一足先に楽屋を出て帰路についた。
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https://shogo.r-s.co.jp/fanclub/backnumber/backnumber048.html
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┃ よしだたくろう 全国縦断リサイタル '74 秋 (愛奴・春のツアー) ┃
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‡1974(昭和49)年6月13日(木) 11回 秋田県民会館
01♪おろかなるひとり言♪
02♪ひらひら♪
03♪君去りし後♪
04♪むなしさだけがあった♪
05♪親切♪
06♪竜飛崎♪
07♪もうすぐ帰るよ♪
08♪祭りのあと♪
09♪落陽♪
♪これからは君の世代だ♪
♪夏の光の中で♪
10♪今日もまたペニーレインで♪ ※♪ペニーレインでバーボン♪の原曲
11♪襟裳岬♪
12♪高円寺♪or♪リンゴ♪
13♪夏休み♪
14♪忘れかけた一日♪
15♪野の仏♪
16♪シンシア♪
17♪イメージの詩♪
18♪私♪ ※♪悲しいのは♪の原曲
概要・・・デビュー後初めて開催された単独コンサートツアーである。日本のファークシンガーとして初の全国ツアー。広島フォーク村の後輩である『愛奴[29]』をバックバンドに従えた全国縦断ツアー[30]。
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http://setlist.mx/concerts/215346 http://setlist.mx/events/40308?page=1
https://www.uta-net.com/song/51514 https://www.uta-net.com/song/44469
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ROAD&SKY vol.48
┃ ON THE ROAD 1991 ONE AND ONLY ┃1991(平成三)年8月 P.36
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ONE AND ONLY No.08 レポートで構成
‡1991(平成三)年6月13日(木)代々木オリンピックプール 4日目(東京最終日) はれのちくもり
絶対(とあえて言い切ってしまう)疲れているはずなのに、日毎に元気になっていくように見える浜田さん。4日間立ちっぱなしで観ていた私などは足がパンパンになっていて、終わった後などは座ったらもう立つのがイヤになる程なのに、楽屋に行ったらもう着替えも終わってにこやかに笑いながら立ち話をしていた。初日は結構疲れているように見えたのになぁ…。
東京近郊でのコンサートにはお客さん(ゲスト)が多く、楽屋にあいさつしにみえるので、浜田さんはその対応に追われやすいけれど、今日は比較的少なかった。それもあるのかもしれない。
地方のコンサートと違って、東京ではみんなバラけて帰る。メンバー達は最終日ということで食事会に行ったらしいけれど、私は一足先に楽屋を出て帰路についた。
http://shogo.r-s.co.jp/fanclub/backnumber/backnumber048.html
浜田省吾10年ぶり新曲!中井貴一主演映画の主題歌に
2014(平成26)年6月13日(金)6時4分 スポーツ報知
シンガー・ソングライターの浜田省吾(61)が、10年ぶりの新曲「夢のつづき」を制作した。発売日は未定だが、同曲は中井貴一(52)主演の映画「アゲイン 28年目の甲子園」(大森寿美男監督、来年1月公開予定)の主題歌に決定。また、03年のシングル「君に捧げるlove song」が林家たい平(49)主演映画「もういちど」(8月23日公開)の主題歌にも決定した。「アゲイン―」は、かつての高校球児たちによる野球大会「マスターズ甲子園」を題材にした重松清氏原作小説の映画化。浜田はテーマソングを提供するなど、長年同大会をサポートしてきたことから今回の主題歌が実現した。甲子園での映画の撮影も訪問し、主演の中井とも対面した。久々の新曲となる「夢のつづき」は、すっかり成長した息子や娘、愛する妻への思いを込めたミディアムテンポの曲。来年1月の映画公開に合わせて発売を予定している。この10年は精力的にライブを行ってきたが、新曲は2005年7月に発売したアルバム「My First Love」以来約10年ぶりとなる。浜田自身も広島・呉三津田高校時代に野球部に入っていた元球児。2年生の秋にキャプテンとのけんかが原因で退部したが、辞めたことを後悔したという。同大会に向けたメッセージでは「強烈な打球をグラブに捕らえ、アウトにした瞬間の誇らしさ。ボールが外野手の間を抜けていくのを見ながらファーストベースを回る時の快感。野球やりてぇなあ! 好きなことは、どんなに嫌なことがあったって、止めちゃいけないんだ!」と熱い野球愛をつづっていた。同曲を聴いた中井は「子供の成長を知り、大人は喜び、その喜びを知ることで自分の老いを知る。常に相反するものが存在する人の一生。その中で夢を持ち、夢を語り、追い、夢を託す。移り行く夢こそが、大人への証しなのかもしれません」とコメント。10代の頃からファンだったという大森監督は「球児たちが甲子園にはせる思いのように、親が子に寄せる思いのように、無形で無二の宝物になりました」と話している。
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20140612-OHT1T50286.html
1977/3/12 広島カワイホール(マンスリーコンサート)
1977/4/ 9 広島カワイホール(マンスリーコンサート)
1977/5/14 広島カワイホール(マンスリーコンサート)
‡1977/6/13 広島青少年センター(マンスリーコンサート)
01 トーク1~愛のかけひき
02 トーク2~あの頃の僕
03 トーク3~遠くへ
04 トーク4~あばずれセブンティーン
05 トーク5~ラスト・ダンス
06 トーク6~愛に形があれば
07 トーク7~路地裏の少年
08 HIGH SCHOOL ROCK & ROLL http://blogs.yahoo.co.jp/bar_flashandshadow/18672452.html
音源◆https://www.youtube.com/playlist?list=PLjorm7EMQea3u2G8Ffy3o531eSD9FpYZS
♪六月十三日、強い雨。♪ 安藤裕子http://www.uta-net.com/song/66056/
音源◆ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ! AT THE HOLLYWOOD BOWL https://youtu.be/X7Jwl-DQlDw
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┃ 『THE BEATLES AT THE HOLLYWOOD BOWL』 ┃
┃ 『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』 ┃
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1977(昭和52)年05月04日(wed) US released
1977(昭和52)年05月06日(fri) UK released
1977(昭和52)年05月20日(fri) JP released
1977(昭和52)年06月06日(mon)付 オリコン週間LPチャート第①位
1977(昭和52)年06月13日(mon)付 オリコン週間LPチャート第①位
1977(昭和52)年06月27日(mon)付 オリコン週間LPチャート第①位
時代を揺れ動かすエネルギーは10年にひとつ。
そのすべてがこのアルバムには吹き荒れている。
ビートルズは20世紀にロールしている。
そしてロックよ、果てしなく続け!!
KEEP ON ROLLING, John, Paul, George & Ringo!! ●内田裕也●
Side A
1965(昭和40)年08月30日(mon) ♪Twist And Shout♪
1965(昭和40)年08月30日(mon) ♪She's a Woman♪
1965(昭和40)年08月29日(sun) ♪Dizzy Miss Lizzy♪後半部分
1965(昭和40)年08月30日(mon) ♪Dizzy Miss Lizzy♪前半部分
1965(昭和40)年08月29日(sun) ♪Ticket to Ride♪
1965(昭和40)年08月30日(mon) ♪Can't Buy Me Love♪
1964(昭和39)年08月23日(sun) ♪Things We Said Today♪
1964(昭和39)年08月23日(sun) ♪Roll Over Beethoven♪
Side B
1964(昭和39)年08月23日(sun) ♪Boys♪
1965(昭和40)年08月30日(mon) ♪A Hard Day's Night♪
1965(昭和40)年08月29日(sun) ♪Help!♪
1964(昭和39)年08月23日(sun) ♪All My Loving♪
1964(昭和39)年08月23日(sun) ♪She Loves You♪
1964(昭和39)年08月23日(sun) ♪Long Tall Sally♪
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┃ 『LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL』 ┃THE BEATLES
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A RON HOWARD FILM『EIGHT DAYS A WEEK』THE TOURING YEARS
2016(平成28)年09月09日(fri) released
1964(昭和39)年08月23日(sun) ♪You Can't Do That♪
1964(昭和39)年08月23日(sun) ♪I Want to Hold Your Hand♪
1965(昭和40)年08月30日(mon) ♪Everybody's Trying to Be My Baby♪
1965(昭和40)年08月30日(mon) ♪Baby's in Black♪
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https://www.amazon.co.jp/dp/B01ISHCD8I
https://music.amazon.co.jp/albums/B01KBWETBW
https://music.amazon.co.jp/albums/B07FT6LBXS
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Beatles_at_the_Hollywood_Bowl
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┃ 『LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL』 ┃
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1964(昭和39)年08月23日(sun) recorded
1964(昭和39)年08月27日(thu) Stereo mixing
Studio, Capitol Records, 1750 North Vine Street, Hollywood, California, US.
All songs from Live Concert at the Hollywood Bowl, August 23. 1964
01♪Twist And Shout♪
02♪You Can't Do That♪
03♪All My Loving♪
04♪She Loves You♪
05♪Things We Said Today♪
06♪Roll Over Beethoven♪
07♪Can't Buy Me Love♪
08♪If I Fell♪
09♪I Want To Hold Your Hand♪
10♪Boys♪
11♪A Hard Day's Night♪
12♪Long Tall Sally♪
Producer: Voyle Gilmore
Engineer: Hugh Davies
2nd Engineer: not assigned
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http://www.beatlelinks.net/forums/showthread.php?t=17107
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┃ 『The Beatles At The Hollywood Bowl』 ┃
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Capitol SMAS 11638 - May 6, 1977
Parlophone EMTV 4 - May 6, 1977
Music For Pleasure MFP 4156761 - September 3, 1984
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http://www.beatlesagain.com/btlps.html
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削除映像◆HOLLYWOOD BOWL Concert August 23 1964 THE BEATLES http://youtu.be/D15ojax_T8k
Live At The Hollywood Bowl, Los Angeles, CA, USA August 23rd 1964
01. 00:00 Opening / Twist and Shout
02. 02:02 You Can't Do That
03. 04:38 All My Loving
04. 07:00 She Loves You
05. 09:33 Things We Said Today
06. 11:54 Roll Over Beethoven
07. 14:12 Can't Buy Me Love
08. 17:00 If I Fell
09. 19:34 I Want to Hold Your Hand
10. 22:00 Boys
11. 24:48 A Hard Day's Night
12. 27:20 Long Tall Sally
削除音源◆"The Beatles At The Hollywood Bowl" (U.S. Stereo Live LP - Capitol) [Full Album] http://youtu.be/lGdWN_N8u8g
01. 00:00 "Introduction / Twist and Shout"
02. 01:31 "She's a Woman"
03. 04:48 "Dizzy Miss Lizzy"
04. 08:28 "Ticket to Ride"
05. 10:51 "Can't Buy Me Love"
06. 13:15 "Things We Said Today"
07. 15:25 "Roll Over Beethoven"
08. 17:56 "Boys"
09. 20:35 "A Hard Day's Night"
10. 23:41 "Help!"
11. 26:15 "All My Loving"
12. 28:28 "She Loves You"
13. 31:37 "Long Tall Sally"
LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL CDを聴いて(その1)
Beatlesのl『LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL』CDも結局HMVの4点セット買いで注文していた。8日に発送され10日午前に届いた(関東圏なら9日に到着していただろう)*映画サントラとして発売された感が強いデザイン 発売までにネットで3曲ほどプロモーション的に聴けた。それらを聴いて受けた印象は「77年のオリジナルLP(以後、旧盤と呼ぶ)とあまり変わらない」と言うものだった。 今日ようやく商品としてのCDを自分のオーディオで聴けた。4回は繰り返したし、比較のために各国の旧盤やらブートも引っ張り出した。CDを聴いての率直な印象としては、事前にネットで聴いた印象の通り、あんまり旧盤と変わらない。remixで歓声の音量レベルが下げられて、聴きやすくなったというのは間違いではないけれど、正直、旧盤についてもDrumsやボーカルが十分に良い音で録音されていたことはよくわかっていた。特にDrumsは。旧盤が、「歓声が演奏よりも大きくて聴けなかった」という意見の人もあるようだが、当時どういうアナログオーディオを使って、どれくらいの音量で聴いていたか?これによって印象が大きく変わると思う。僕の推測だが、もし今回、旧盤のオリジナルマスターをそのまま使用したCDが登場していたとしても、そのように言っている方々はきっと「旧LPよりも聴きやすくなった」と言ってる気がする。なぜなら旧盤当時の普及クラスのオーディオ機器の(特にアナログ関連の)実力は、現在のCDプレーヤーのそれに比べると、同価格帯の場合実力が劣っていると思われるからだ。想像するに、ナローレンジな再生音で、ちょうど一番耳につく帯域に歓声が飛び込んできてしまう、みたいな。でも、それはレコードに刻まれた音信号のせいではなく、使用していたオーディオ装置のせいであり、高い実力を持つアナログオーディオで再生すれば、旧盤も(歓声の音量レベルは下げようがないが)問題なく聴けるし、旧盤の音に驚くことだろう。*デジパックの中は、そっけないデザイン。編集盤『1』から、デザインのクオリティは音楽に反比例して下がっているとは言うものの、今回のCDは実際に音質が向上しているのは事実だ。冒頭の「Here they are the Beatles」のアナウンスから旧盤よりも明らかに音質が向上しているとわかる。マスターの音に近づいたのだ。推測になるが、旧盤制作時に使用された3トラックマスターはコピーtapeだったのではなかろうか?今回はCapitol recordsに保管されていた3トラックマスターを使ったとのこと。さらに、77年当時は3トラックを一度アナログのマルチトラックテープ(普通に考えれば24トラック)にコピーし直してマルチトラックでのミキシング・マスタリング作業をしており、そのようなtape to tapeでの作業においても音質劣化が当然発生する。今回はオリジナルマスターをそのままデジタルに変換しての作業だったなら、旧盤との比較で2世代以上の音質差が生じてもおかしくないだろう。そのように、オリジナルの3トラックマスターに納められた収録音の音質劣化は旧盤よりも避けられているので、それぞれがより明瞭になり、細かなニュアンスが以前よりもわかるというのも事実だ。では、今回のミキシングや新たな技術の効果(成果)はどうだったのか?長くなるので、次回に持ち越し。
http://jdanalog.blog111.fc2.com/blog-entry-1041.html
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┃ 『この日のビートルズ』 ┃上林 格 P.288 714円(税込) 朝日新聞出版
┗━━━━━━━━━━━━━┛2013(平成25)年11月7日(木) 朝日文庫発行
人類がまだ月面着陸を夢見ていた1960年代、英国出身の4人の若者が世界を席巻した。
ポピュラー音楽史の記録を次々と塗り替えただけではなく、
文化、思想、生活スタイル、あらゆる分野に強烈な影響を与えた。
語り継がれる20世紀最高のファブ・フォーの「この日」にこだわってみました。
┌─――――――――――――┐
|1964(昭和39)年 8月23日(日)|「よみがえったライブ演奏」
|2010(平成22)年 8月23日(月)|甲虫日記更新日 No.079
└─――――――――――――┘
1964年8月~9月、ビートルズは2回目の米国公演に出かける。カナダの3都市を含めた25都市を巡る大規模な演奏旅行の全行程は、2万2千マイルを超えた。その年の2月、「I Want To Hold Your Hand」が全米ナンバー・ワン・ソングに輝き、初の米国公演が実現。ワシントンのD.C.コロシアムとニューヨークのカーネギー・ホールでの歴史的な公演は、英国のポップ・ミュージシャンにとって快挙となる「全米制覇」の象徴的な出来事になった。彼らの勢いは、半年たっても衰えることはなかった。映画「A HARD DAY'S NIGHT」は全米で500以上の映画館で上映され、レコードも大ヒットしていた。ツアーが始まると、舞台にはジョージが「好物だ」と発言したゼリー・ビーンズが雨あられと投げ込まれ、しばしば演奏が中断することもあった。熱狂した女性がステージに押し寄せようとしたことから、演奏の途中でショーが中止されるハプニングも起きた。前売り券は、瞬く間に売り切れた。8月23日にロサンゼルスのハリウッド・ボウルであった公演は、フランク・シナトラとディーン・マーチンですら切符が買えないほどだった、という逸話もある。このハリウッドの丘陵にある野外音楽場でロックンロールが演奏されるのは、それが初めてだった。1万8700人分の入場券は売り切れ、600人以上のファンが会場の外にあふれ、木によじ登って演奏を見ようとしたファンもいた。この異様な雰囲気のなか、駐車場で男児を出産したファンもいたという記録も残っている。巨大な貝のような壁に囲まれた野外音楽場は、音響効果がいいことでも知られていた。キャバーン・クラブでのライブ演奏を録音しようと考えたことがあるジョージ・マーティンは、キャピトル・レコードのエンジニアを手配した。
その夜、演奏されたのは12曲。ジョンの「森の中にようこそ」というあいさつで幕を開けたショーは、「Twist And Shout」で始まり、「Long Tall Sally」で閉じられた。約29分間の演奏すべてが3トラックのテープに収録された。ところが、4日後にテープのミキシング作業を始めたマーティンは、頭を抱えた。「観客の絶叫がまるでジャンボ・ジェット機のエンジンの後ろに置いたマイクで拾ったようなサウンドで全体を覆ってしまった」キャピトルはライブ・レコードのリリースをあきらめなかった。翌65年8月29、30の両日、3回目の米国公演を果たしたビートルズは、再びハリウッド・ボウルでコンサートを開く。そして、その両日ともコンサート全曲が録音された。だが、
1965(昭和40)年8月29日(日)の公演は最初の4曲でポールのボーカルの声が入っていないなど技術的な欠陥が発覚して没になった。
1965(昭和40)年8月30日(月)の公演も、舞台での演奏より観客の悲鳴のほうに圧倒されるような録音だった。結局、ビートルズは発表すべきではない判断した。
◎最悪のコンディションのライブ音源。しかしレコード化に… 次のページへ
この歴史的なテープが日の目を見るのは、最初の録音から約13年後の77年5月。EMIの保管室に埋もれていたテープをキャピトルの社長が見つけ、マーティンにレコード化を依頼したのがきっかけだった。しぶしぶテープに耳を傾けたとされるマーティンだが、当時のしびれるような雰囲気と演奏から醸し出されるエネルギーに圧倒され、心を動かされた。ビートルズのスタジオ・エンジニアを担当したジェフ・エメリックの協力を得てテープを磨き直し、レコードとして見事に編集した。アルバム「THE BEATLES AT THE HOLLYWOOD BOWL」は、64年と65年の双方の公演からベスト曲が収録されている。現在では当然とされている、ボーカルや楽器のオーバーダビングが一切されずにオリジナル演奏だけが収められた。
1964(昭和39)年8月23日(日)の公演からは「All My Loving」「She Loves You」「Things We Said Today(今日の誓い)」「Roll Over Beethoven」「Boys」「Long Tall Sally」の6曲。
1965(昭和40)年8月30日(月)の公演からは「Twist And Shout」「She's A Woman」「Dizzy Miss Lizzy」「Ticket To Ride(涙の乗車券)」「Can't Buy Me Love」「A Hard Day's Night」「HELP!」の7曲が選ばれた。
ビートルズ唯一の公認ライブ・レコードは、英国で音楽チャートの1位、米国でも最高3位を記録した。今と比べて音楽に関する情報量が圧倒的に少なかったころ、レコードとはいえ初めてビートルズのライブ演奏を体験した。ジョンがニューヨークのマンションで「主夫」生活をしていたころでもあり、中学生だった僕に「再結成」という淡い夢を抱かせてくれた。 ハリウッド・ボウル公演の録音テープは、ライブ・レコード以外でも使われている。64年11月に米国で発売された企画盤「THE BEATLES STORY」には、「Twist And Shout」が48秒間だけ抜粋されている。このほか
1965(昭和40)年8月15日(日)のシェア・スタジアム公演のテレビ番組用サウンドトラックを修正するため、8月30日のハリウッド・ボウルでのライブ収録テープが使われている。ビートルズのライブ演奏は、その熱狂的な観客の歓声も含めて歴史的ドキュメントとしての価値がある。96年3月に発売されたシングル「Real Love」には、
1965(昭和40)年8月30日(月)に演奏されたもののレコードには収録漏れした「Baby's In Black」が収められた。CD化が待たれる名盤だ。
◎『この日のビートルズ』の次回は9月11日(更新は10日)です。この日はなんの日でしょうか? お楽しみに。
◎お知らせ ⇒ シングル「Real Love」は、「Free As A Bird」(95年)に続く第2弾のマキシシングルとしてリリース。「Baby's In Black」に加え、「Yellow Submarine」「Here There And Everywhere」の未公開バージョンが収められた。
リアル・ラブ 1996年3月4日 EMIミュージック・ジャパン
***************** https://www.amazon.co.jp/dp/4022617802
https://dot.asahi.com/1satsu/tyosya/2013110700049.html
http://doraku.asahi.com/entertainment/beatles/100823.html
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