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┃ THE BEATLES' 1965 UK tour ┃
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‡No.07 (tue)07 December 1965, Manchester City, Ardwick ABC Cinema (Afternoon)
‡No.08 (tue)07 December 1965, Manchester City, Ardwick ABC Cinema (Evening)
01.♪I Feel Fine♪
02.♪She's a Woman♪
03.♪If I Needed Someone♪
04.♪Act Naturally♪
05.♪Nowhere Man♪
06.♪Baby's in Black♪
07.♪Help!" (Lennon)
08.♪We Can Work It Out♪
09.♪Yesterday♪
10.♪Day Tripper♪
11.♪I'm Down♪
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https://en.wikipedia.org/wiki/The_Beatles%27_1965_UK_tour
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■【LIVERPOOL EMPIRE December 7, 1963】本作のメインとなるのは1963年12月7日のリバプール・エンパイア公演。このリバプール公演はファンクラブ会員2500人の聴衆の前で行なわれた、ワン・ステージ完全収録としてはビートルズ最古の音源にあたる。初期ならではの珍しいセット・リストとあいまって、後の有名なビートルズの大掛かりなステージとは赴きが異なる、渡米前の貴重な記録となっている。このコンサートはコンサート当日の夜、“IT’S THE BEATLES”と題された番組で即日放送され、全英のファンが目にするところとなった。1曲目が「From Me To You」で始まり、1964年以降はステージで採り上げなくなった珍しい「Till There Was You」や「Money」などを含め、後のアメリカン・ツアーなどとは構成が全く異なるセットリスト。コンサートの最後を締めくくるのは「From Me To You」のインスト・ヴァージョン。もちろんビートルズの生演奏である。ライブ音源が多く残されている1964年や1965年あたりを聞き慣れた耳にはとても新鮮に感じられるだろう。
CDのディスク1は「It’s The Beatles」というタイトルで放送されたリバプール・エンパイアでのライヴを完全収録している。1963年のこの時期のライヴで残された音源は、断片的なものを除けばこのリバプー・ルエンパイア公演が唯一のもので、非常に貴重な初期のツアーのステージ完全収録とあって、古くから定番音源として親しまれてきた。しかし、今まで聴くことが出来たのは、当時のテレビ放送をテレビの前にマイクを立てて録音した「ライン録音をオフラインで録音」という音源しかなかった。その音源は、ここでは「OFF LINE TAPE」としてディスク2に収録されている。古くからのマニアにとっては、これもまた味のある耳に馴染んだ音源であろう。既発タイトルではこのオフライン音源はアナログ落としの収録しかなかったが、本作ではきちんとテープソースから収録している点が特長である。その後、2000年代に入って、放送の際にジャックをテレビに繋げ録音された、本来の意味でのライン録音のバージョンがyoutubeを介して登場した。従来のものとは格段にアップした音質は、さすがオンライン録音であると認識させられるもので、ビートルズの新たな発掘音源として話題となったものであった。それがディスク1の後半に収録されている「ON LINE TAPE VERSION 2」に相当する。そして本作の目玉は、そのオンライン録音でも、youtubeなどネット経由でない、さらに音質アップしたオンライン音源を収録している点にある。それがディスク1の前半に収録されている「ON LINE TAPE VERSION 1」である。前述のようにyoutubeを介して初登場したオンライン音源は、やはりというか、オフライン音源よりも優れているとはいえ、音質的にはインターネット経由の圧縮された感が否めないものであった。しかしこのON LINE TAPE VERSION 1は、そのようなネット経由ではない、本来の録音媒体からの収録となっているため、現状考えうる最高の音質となっている。その音質差は歴然としており、これはぜひディスク2の「ON LINE TAPE VERSION 2」と聴き比べていただきたいと思う。もちろん1963年の音源なので現代の音と比べることは出来ないが、レンジの広がりといい、厚みのあるクリアな音像は、まさにマスターからのクオリティであることが明白であり、最高の音質で収録されている。ディスク2の後半には映像付随のサウンドトラックからも、このリバプール公演を収録している。こちらはDVD収録の映像付随のサウンドトラックで、音質的には最も優れている。しかし後述の通り、映像は完全には残っておらず、従ってここでも断片的な収録にとどまっている。
バージョン1 : オン・ライン音源1 (完全収録)
バージョン2 : オン・ライン音源2 (完全収録)
バージョン3 : オフ・ライン音源(完全収録)
バージョン4 : 映像由来のオン・ライン音源(不完全収録)
まとめると、本作には上記4バージョンが収録されている。最も音質が優れているのがバージョン4であり、完全収録のバージョン1から3の中ではバージョン1が今回初登場で最も優れているということになる。アナログ時代からのファンにはバージョン3が耳にしっくりくるかもしれない。それぞれの歴史的経緯も考慮に入れると一長一短があるので、ぜひこの全てのバージョンを本作で楽しんで欲しいと思う。また本作で全てのバージョンが最高の状態で収録されているので、コレクションとしても決定盤になるであろう。
■【JUKE BOX JURY】ディスク2の最後は、リバプール・エンパイア公演と同じ日に収録されたテレビ番組「JUKE BOX JURY」の音源を収録している。テレビ出演ということだが、残念ながら映像は残されておらず、本作に収録されている音源のみが、現在確認できる唯一の「JUKE BOX JURY」である。この時の写真は鮮明なカラーで残されているとあって、目にする機会が多いのではないだろうか。表ジャケット写真の左下の写真を参照して欲しい。この番組はクイズ番組で、ビートルズは回答者として出演。曲を聴いて、それがヒットするかどうかを判断してパネルを上げるという、まあ今となっては他愛ないバラエティ番組でしかないが、ビートルズのメンバーがこのような番組に演奏以外で出演するというのが非常にレアではないだろうか。
■【IT’S THE BEATLES】リバプール・エンパイア公演は「It’s The Beatles」というタイトルで放送されたことで、映像としても残されている。しかし残念ながらコンサート完全収録ではなく、放送時間の都合で映像が残されているのは、わずか数曲にとどまっている。それでも初期の貴重な映像作品ということで、マニアにとっては重要なものとなっている。本作はこのIT’S THE BEATLESと題されたリバプール・エンパイア公演を残存する放送映像、流出映像、ニュースリール、カメラ違いなどを全て収録している初めてのタイトルとなる。初期の若々しい世界に出る前のビートルズの瞬間を捉えた非常に見ごたえのあるライヴである。まず最初は画質がアップグレードし、かつTCRやロゴが入らないバージョンである。画質の違いは一目瞭然であり、ここまでのアップグレードはかつてなかったものである。当然1963年の映像なので白黒映像なのだが、従来のものは白黒といってもカラーCMYKの白と黒という感じで、うっすらと緑がかった映像であったが、本作は濃淡のメリハリのついたグレースケールの白と黒という感じで、従来にない鮮明な映像は驚きをもって迎えられるだろう。しかもTCRやロゴが入らないバージョンは初登場である。どのような過程で流出したものか不明ながら、ドラムに誘われて始まる「I Saw Her Standing There」は他では見られないアレンジであるし、それぞれが断片ながら貴重なものであろう。最初のトラックそれぞれが断片であること、そして客席を中心に撮影されていることから、放送用の熱狂的な観客の様子を伝える挿入シークエンスとして撮影されたものと思われる。「抱きしめたい」は例の如くイントロで慌ててスイッチを入れたかのようなヨレから始まるが、その後は安定したプロショット映像で収録されている。首を振ってベースをかき鳴らすポールに、この時点で既に落ち着いた雰囲気のジョン、そして演奏後に深々とお辞儀をするメンバー。まさに典型的なビートルズ・スタイルのステージである。MCをポールが入れている間、ジョンはふざけたポーズをとり、客席をからかうような仕草を入れているのも、ビートルズらしさが表れている場面である。そしてライヴ演奏しているシーンとしては唯一の「マネー」も素晴らしい。ネックから手を放してガニマタ気味に構えたジョンが実に力強いヴォーカルを披露。ポールがうなるようなベースを弾きながら、ジョージと共にコーラスを入れる。リズムをとる足元を接写するなどカメラワークも優れている。「ツイスト・アンド・シャウト」はまだこの頃はオープニング・ナンバーではなく、ビートルズのライヴではお馴染みのア~ア~ア~というコーラスで始まるのではなく、レコードと同じようなイントロで始まるバージョンである。途中「WITH THE BEATLES」のジャケットに使われた写真のパネルがステージ後方に降りてくるというのも、当時としては斬新な演出だったのではないだろうか。エンディングは「From Me To You」のインスト・バージョンである。ジョンとジョージが目を合わせて笑いながら、飛び跳ねて演奏している様子が微笑ましい。このリバプール・エンパイア公演は会場内外の様子も当時のニュースリールとして残されている。会場を訪れるファンの様子、チケットを手にしたファンが居並ぶ中、スタッフがチケットの種類に応じて入口を指示している様子、そして実際のライヴはニュース映像ということで放送されたものとは別ショット。特にメンバーの中でもパフォーマンスが目立っていたのか、ポールを中心に撮影しているような印象を受ける。ビシッとスーツに身を固めたポールを足元から上に移動するカメラで、スラッとしたポールのカッコよさが際立っている。とにかく本編とは異なる別アングルということで、これもまた貴重な流出映像である。なお、このニュースリール映像は通常バージョンとワイド画面バージョン、そしてCDに収録されていたオンライン音源をシンクロさせたバージョンが合計3バージョンが収録されている。このように別カメラの映像が存在するリバプール・エンパイア公演であるが、最後に2つのカメラをマルチアングルで見比べられるようにした映像を収録している。短いながら興味深いものであろう。音源ではフル・コンサートが残されている1963年12月7日のリバプール・エンパイア公演であるが、映像としてはここに収録されているものが全てということになる。テープの状態などから、おそらく他の部分は既に存在しないと思われる。
■JUKE BOX JURY 1963-1964
18. December 7, 1963
19. June 22, 1963
20. June 29, 1963
21. July 25, 1964
22. August 1, 1964
■LIVE AT THE EMPIRE THEATRE LIVERPOOL U.K. December 7, 1963
CD DISC ONE
ON LINE TAPE VERSION 1
01. From Me to You
02. I Saw Her Standing There
03. All My Loving
04. Roll Over Beethoven
05. Boys
06. Till There Was You
07. She Loves You
08. This Boy
09. I Want to Hold Your Hand
10. Money
11. Twist and Shout
12. From Me to You (instrumental)
ON LINE TAPE VERSION 2
13. From Me to You
14. I Saw Her Standing There
15. All My Loving
16. Roll Over Beethoven
17. Boys
18. Till There Was You
19. She Loves You
20. This Boy
21. I Want to Hold Your Hand
22. Money
23. Twist and Shout
24. From Me to You (instrumental)
CD DISC TWO
OFF LINE TAPE
01. From Me to You
02. I Saw Her Standing There
03. All My Loving
04. Roll Over Beethoven
05. Boys
06. Till There Was You
07. She Loves You
08. This Boy
09. I Want to Hold Your Hand
10. Money
11. Twist and Shout
12. From Me to You (instrumental)
■IT’S THE BEATLES December 7, 1963
DVD DISC
01. From Me To You
- I Saw Her Stainding There
- All My Loving
- Roll Over Beethoven
- Till There Was You
- She Loves You
- I Want To Hold Your Hand
- Money
- Twist And Shout
02. I Want To Hold Your Hand
03. Money
04. Twist And Shout
05. From Me to You (instrumental)
http://www.teenagedream-record-3rd.net/?pid=97095830
◆ THE BEATLES / LIVE FROM LIVERPOOL (プレス1CD+1DVD) この商品はこちらから
イギリスでセンセーショナルな旋風を巻き起こした1963年の記録をまとめたライブ・アーカイブ・コレクション第3弾がここに。
同年12月に故郷リバプールのエンパイア劇場で行われ、BBCで放送されたライブ・ショー「イッツ・ザ・ビートルズ」のサウンドボード完全版音源と、現存する映像を中心に初のカラー・ライブ映像「ビートルズ・カム・トゥ・タウン」の貴重な初登場未編集マテリアル、さらにTVショーや「ジューク・ボックス・ジュリー」の完全版まで2時間以上にわたり収録されたDVDをセットで。
まず音源CDには、ビートルズのライブ音源のまとまったサウンドボード音源としては、最古といわれる1963年12月7日リバプール、エンパイア劇場でのライブを、2015年最新リマスターのサウンドボード・コンプリート版にて。映像は不完全ながら、音源としては全曲が残されている奇跡の歴史的ライブ音源をベスト・クオリティーで聴けるというもので、さらに「ビートルズ・カム・トゥ・タウン」と「モーカム・アンド・ワイズ・ショー」からオリジナル・ライブ音源も収録。そしてエクストラ・トラックスには、これまで公式BBCライブ・アルバムはもちろん、かつては記録でも確認されていなかった”ポップ・ゴー・ザ・ビートルズ#13”での、「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」を追加しており、これまでのBBC関連アイテムには収録されたことがない新発掘音源となるもの。
そして映像DVDには、初のカラー・ライブ映像としてお馴染みの、1963年11月20日、PATHEニュースがマンチェスターで収録した「ビートルズ・カム・トゥ・タウン」を、16:9ワイドのリマスター映像と、4:3トリミングのオリジナル・ニュース映像にて。また続く「レイト・ナイト・エクストラ」は、BEATAXカメラでお馴染みの「抱きしめたい」「ディス・ボーイ」に加えて、ケン・ドット・インタビューもコンプリート収録しており、過去最高のクオリティーとなるもの。なお、リバプール・エンパイアでの「イッツ・ザ・ビートルズ」は、音源のようにコンプリートではないものの、現状ではベスト・クオリティーの編集で後半部分を収録。
さらにこの時期収録のTVショー「モーカム・アンド・ワイズ・ショー」も一部は”アンソロジー”で見られたものの、ここではコンプリートで。
そしてエクストラ・フィーチャーには、「ビートルズ・カム・トゥ・タウン」の貴重な初登場未編集マテリアルと、リバプール・エンパイア劇場での「イッツ・ザ・ビートルズ」のオルタネイト映像も追加で。「ビートルズ・カム・トゥ・タウン」の方はノー・トリミングのワイド完全版に加え、貴重な未編集映像の数々も収めており、元ソース無音のフィルムに音声をリストア編集した最新編集バージョンとなるもの。また「イッツ・ザ・ビートルズ」のオルタネイト映像も、不完全ながら本編未収録パートが含まれており、最後の「シー・ラブス・ユー(マージー・サウンド)」も高画質クオリティーで。
なおDVD最後には「イッツ・ザ・ビートルズ」と同じ12月7日のエンパイア劇場でライブ前に収録したBBC:TVショー「ジューク・ボックス・ジュリー」完全版の音源を、スライド・ショー形式にて。存する映像はなく写真でしか未だ確認できないものの、CD未収録のこの番組の音源をこちらで完全再現しており、ビートルズの演奏はないものの、エルビスやマージービート系等の様々な曲紹介と共に、バラエティ番組に出演したビートルズの様子をとらえた貴重な記録といえるもの。
今回も2015年アップグレード編集による決定版として、ファン必携のライブ・アーカイブ・コレクション。
CD :
(IT'S THE BEATLES (LIVE FROM LIVERPOOL 1963)
1. OPENING / FROM ME TO YOU 2. I SAW HER STANDING THERE 3. ALL MY LOVING 4. ROLL OVER BEETHOVEN 5. BOYS 6. TILL THERE WAS YOU 7. SHE LOVES YOU 8. THIS BOY 9. I WANT TO HOLD YOUR HAND 10. MONEY (THAT'S WHAT I WANT) 11. TWIST AND SHOUT 12. FROM ME TO YOU / THIRD MAN'S THEME ENDING
[Live At Empire Theatre, Liverpool, U.K. December 7th 1963]
(THE BEATLES COME TO TOWN)
13. SHE LOVES YOU 14. TWIST AND SHOUT
[Live At ABC Cinema, Manchester, U.K. November 20th 1963]
(THE MORECAMBE AND WISE SHOW)
15. THIS BOY 16. ALL MY LOVING 17. I WANT TO HOLD YOUR HAND 18. BOYS, WHAT WAS I THINKING 19. MOONLIGHT BAY 20. SHOW ENDING
[TV Show At Elstree Studio Centre, Borehamwood, U.K. December 2nd 1963 / April 18th 1964 aired]
(EXTRA TRACKS)
21. TILL THERE WAS YOU (Unreleased BBC) "Pop Go The Beatles #13" September 3rd 1963 / September 10th 1963 aired 22. SHE LOVES YOU (The Mersey Sound) Live At Little Theatre, Southport, U.K. August 27th 1963
DVD :
(LIVE AND TV SHOW:THE BEATLES COME TO TOWN)
SHE LOVES YOU - wide remaster / TWIST AND SHOUT - wide remaster / THE BEATLES COME TO TOWN ? original / SHE LOVES YOU ? original / TWIST AND SHOUT ? original
[Live At ABC Cinema, Manchester, U.K. November 20th 1963]
(LATE SCENE EXTRA)
I WANT TO HOLD YOUR HAND / THIS BOY / KEN DOTT INTERVIEWS ? complete
[TV Show At Granada TV Centre, Manchester, U.K. November 25th 1963 / November 27th 1963 aired]
(IT'S THE BEATLES : LIVE FROM LIVERPOOL 1963)
I WANT TO HOLD YOUR HAND / SPEECH / MONEY (THAT'S WHAT I WANT) / TWIST AND SHOUT / FROM ME TO YOU / THIRD MAN'S THEME / ENDING
[Live At Empire Theatre, Liverpool, U.K. December 7th 1963]
(THE MORECAMBE AND WISE SHOW)
THIS BOY / ALL MY LOVING / I WANT TO HOLD YOUR HAND / BOYS, WHAT WAS I THINKING / MOONLIGHT BAY / SHOW ENDING
[TV Show At Elstree Studio Centre, Borehamwood, U.K. December 2nd 1963 / April 18th 1964 aired]
PATHE TV NEWS / LET'S ALL BE BEATLES!
(EXTRA FEATURE)
:THE BEATLES COME TO TOWN - original wide screen / outtakes I / outtakes II (B&W) / outtakes III
:IT'S THE BEATLES / LIVE FROM LIVERPOOL - outtakes I / outtakes II / outtakes III
:BONUS VIDEO SHE LOVES YOU - The Mersey Sound
SLIDESHOW : JUKE BOX JURY (audio only) :
01 - Hit And Miss (John Barry) 02 - Introduction 03 - I Could Write A Book (The Chants) 04 - The Beatles 05 - Kiss Me Quick (Elvis Presley) 06 - The Beatles 07 - Hippy Hippy Shake (The Swinging Blue Jeans) 08 - The Beatles 09 - Did You Have A Happy Birthday (Paul Wanka) 10 - The Beatles 11 - The Nitty Gritty (Shirley Ellis) 12 - The Beatles 13 - I Can't Stop Talking About You (Steve Lawrence) 14 - The Beatles 15 - Do You Really Love Me Too (Billy Fury) 16 - The Beatles 17 - There I've Said It Again (Bobby Vinton) 18 - The Beatles 19 - Love Hit Me (The Orchids) 20 - The Beatles 21 - I Think of You (The Merseybeats) 22 - The Beatles 23 - Hit And Miss (John Barry) TV Show At Empire Theatre, Liverpool, U.K. December 7th 1963
NTSC 16:9 (4:3) Wide Screen - Dolby Digital Stereo / Mono time approx.138min.
http://blog.jgarage.com/2015/02/1963_2.html
https://matome.naver.jp/odai/2144289977538423301/2144291263856239503
映像◆1963 TV Concert: 'It's The Beatles' Live
‡1963年12月7日。BBCの「It's The Beatles」
https://matome.naver.jp/odai/2144289977538423301
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┃ 『この日のビートルズ』 ┃上林 格 P.288 714円(税込) 朝日新聞出版
┗━━━━━━━━━━━━━┛2013(平成25)年11月7日(木) 朝日文庫発行
人類がまだ月面着陸を夢見ていた1960年代、英国出身の4人の若者が世界を席巻した。
ポピュラー音楽史の記録を次々と塗り替えただけではなく、
文化、思想、生活スタイル、あらゆる分野に強烈な影響を与えた。
語り継がれる20世紀最高のファブ・フォーの「この日」にこだわってみました。
┌─――――――――――――┐
|1967(昭和42)年12月 7日(木)|「夢の帝国 光と影」
|2008(平成20)年12月 5日(火)|甲虫日記更新日 No.037
└─――――――――――――┘
ロンドンの繁華街、ベイカー通りとパディントン通りが接する角に19世紀に建築された古いビルがある。1967年12月7日、この4階建ての建物正面全体と側面に巨大なサイケデリック壁画が登場した。伝説の「アップル・ブティック」が開店したのだ。
ビートルズにブティック事業をすすめたのは、アムステルダムから来た「ザ・フール」と名乗るデザイナー集団だった。ビートルズのために数々のサイケデリックな服をデザインし、ジョンのロールス・ロイスをサイケ調に塗り替え、ジョージの家の暖炉を彩色した。
彼らは、いつどうやってビートルズに取り入ったのか。後にアップル社の経営責任者になるニール・アスピノールによれば、「そっと忍び寄ってきたんだ」という。
3カ月前の9月、ザ・フールは開店資金として10万ポンドをビートルズから渡された。彼らはカラフルな衣装と装身具を買いそろえ、数十人の美術学生を雇って巨大な壁画を描かせた。ロンドンの「イケてる」人々のために、時代の最先端をゆく流行の発信地にするつもりだった。
ジョンは、スーパーマーケットで働いていた親友のピート・ショットンを支配人に据えた。ジョージの義理の妹ジェニー・ボイドも店員として華をそえた。有名人がずらりと顔をそろえた開店2日前の祝賀パーティーでは、りんごジュースで乾杯がされた。
なぜ、ビートルズは音楽以外の事業に手を染めたのか。
67年には、ビートルズは「どれだけ稼いでもすぐに税金として取られる」という財務上の危機に陥っていた。最高税率98%の税金が個人的な資産を吸い取っていくのだった。その額は200万ポンドとも300万ポンドとも言われた。計理士からは、高額な税金を払うより音楽事業などに投資すべきだと忠告を受けていた。
そこでビートルズは、数々の部門を持った持ち株会社を設立することにした。4月には、4人が社長になるアップル社の設立が決まった。
会社のロゴのモチーフになったのは、ポールの家にあったマグリットの大きな青りんごの絵「謎解きゲーム」だ。ポールは「アップル・コア(りんごの芯)」の洒落(しゃれ)のつもりで、りんごにコープ(会社)と付け加えたのだ。
この間、ビジネス面で彼らを支えてきたマネジャーのブライアン・エプスタインは、何をしていたのか。
当時、彼はNEMS(North End Music Store)の共同取締役に経営持ち分を売ることを決断していた。ビートルズ以外に手がけたタレントの多くが不首尾に終わるなど、不調続きだった。賭博に熱を入れるようになり、一説では音楽ビジネスに興味を失っていたともいう。アップルについては、アドバイスはするが干渉はしない、と距離を置いていたのだった。
もっともポールは、ブライアンのやり方に不満を持っていた。67年1月、ブライアンはEMIから印税額をアップさせる新規契約を取り付けた。だが、ポールはビートルズよりレコードの売り上げが少ないローリング・ストーンズが、自分たちより稼いでいることを指摘して、その契約を酷評した。
こうした流れから、夢の帝国「アップル」構想は、ブライアンが亡くなった8月27日以降、急速に動き出すことになる。
当初、アップル社の構想は幸福感が漂うものだった。きっかけは節税対策ではあったが、時代の精神を事業に反映させようという高みさえ感じられた。音楽、映画制作、出版物、ファッションなど芸術的で創造的な面でのアイデアはどんどん膨らんでいった。「スーツを着た連中」に邪魔されず、好きなことができるという魅力が、彼らにそうさせていた。
自分たちのレコーディング・スタジオをつくるというアイデアもそのひとつだ。自分たち専用ではなく、音楽的才能を持った若者にもチャンスを与えるものだった。ブライアンに見いだされてスターになったという幸運を、誰よりも身に染みてわかっていた。無名のバンドやシンガーを発掘し、曲を提供してレコードをプロデュースすることには乗り気だった。実際、「アップル・レコード」からは、メリー・ホプキンスやバッド・フィンガーら有望な新人を売り出すのに成功した。
最初の事業は「マジカル・ミステリー・ツアー」のテレビ放送であり、次の事業がアップル・ブティックだった。ポールが語ったところによれば、アップル・ブティックの理念は「ビューティフルなものを買えるビューティフルな場所」ということだった。
しかし、斬新なアイデアを持ち込んでビートルズに近寄ってきた人間のなかには単なる詐欺師もいた。そして、才能のかけらもないよこしまな連中のおかげで、アップル社の旗頭と目されたブティックは、ビートルズのビジネス帝国のなかで最初に崩壊する部門になる。
ザ・フールが海外で買い付ける品物は「郵送の途中でなくなってしまった」。日常の注文品のなかにシャンパンとキャビアがあった。会社の備品はすぐに紛失し、会社の費用で車が買われた。そして彼らはいなくなった。万引きも横行した。オープン直後こそにぎわいを見せたが、途方もない浪費を帳消しにするだけの顧客をひきつけておくことはできなかった。
68年7月30日、20万ポンド以上の赤字を抱えたブティックは、わずか8カ月足らずで閉店することになった。1万ポンド相当の在庫品を、通行人に無料で配るという前代未聞の閉店セールで幕を閉じる。
ビートルズは、商人たちが手押し車に乗せてごっそり持っていくようなことだけは避けたかった。派手な宣伝は避け、くちづてや電話で知らせた。社員が通行人を呼び込み、集まった列を見て少しずつ人が増え、やがて群衆を整理するため警官が呼ばれた。
群衆は店の椅子(いす)からハンガーに至るまで、ありとあらゆるものをひったくっていった。最後に残ったのは裸の女性のマネキンで、そこには「ジョン・レノン宛て」の張り紙がしてあった。
「私たちは何でもできると感じていた。魔法を信じていた。私たちはとてもだまされやすかった。でも、そこが美しかった」
68年の暑い夏に散った夢物語の顛末を、ジェニー・ボイドは見事に言い当てている。
◎『この日のビートルズ』の次回は、12月24日です。この日はなんの日でしょうか? お楽しみに。
◎お知らせ ⇒ 映画「アクロス・ザ・ユニバース」は、2008年8月9日に日本で公開された。ビートルズの曲の歌詞をベースに、ベトナム戦争、ドラッグカルチャー、ロックンロールなど混とんとした1960年代のニューヨークを舞台に、若者たちの恋と青春をつづったミュージカル映画作品。監督は舞台版「ライオンキング」を手がけたジュリー・ティモア。ビートルズの曲は、オープニングの「ガール」からエンディングの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド」まで33曲が使われている。
アクロス・ザ・ユニバース デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組)
2008年12月19日DVD発売 ソニー・ピクチャーズ エンタテイメント
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https://dot.asahi.com/1satsu/tyosya/2013110700049.html
http://doraku.asahi.com/entertainment/beatles/081205.html
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‡1973(昭和48)年12月07日(金)『Band on the Run』released
1974(昭和49)年04月08日(月) US single released
1974(昭和49)年06月28日(金) UK single released
1974(昭和49)年06月08日(土)付【Billboard Hot 100】
01.Band On The Run / Paul McCartney & Wings
02.The Streak / Ray Stevens
03.You Make Me Feel Brand New 誓い / Stylistics
04.Dancing Machine / Jackson 5
05.Sundown / Gordon Lightfoot
06.Billy Don't Be A Hero 悲しみのヒーロー / Bo Donaldson & The Heywoods
07.Help Me / Joni Mitchell
08.The Entertainer / Marvin Hamlisch
09.Midnight At The Oasis 真夜中のオアシス / Maria Muldaur
10.For The Love Of Money 緑色の神様 / O'jays
http://blog.goo.ne.jp/beatle-lennon/e/0ee00f446bef3f645083a448f7570614
♪バンド・オン・ザ・ラン♪ ポール・マッカートニー&ウイングス
冷たい壁に囲まれて
長い長い牢暮らし
もう誰にも会えない
大好きな君
君、君にも会えない
ここを出られたら
僕の持っているもの全部
慈善団体にあげるさ
僕の欲しいものはただ一杯の酒
一杯にありつければ、他は何もいらない
(ただしここを出られたらの話だけれど)
僕らが陽の下に逃げ出したら
空まで狂って、大粒の雨だ
すると仲間もはしゃぎまくる
“どうだ、気分は最高かい”
バンドは逃げる、逃げて逃げて逃げまくる
看守は船乗りサムまで連れて
僕らバンドを追ってきた
僕は逃げる、逃げて逃げて逃げまくる
すると葬儀屋は大ため息
“誰もやっちゃ来ねぇじゃねぇか”
村の広場じゃ鐘が鳴り
臆病野郎が逃げて行くとみんなみんな大慌て
バンドは逃げる、逃げて逃げて逃げまくる
看守は船乗りサムまで連れて
僕らバンドを追ってきた
僕は逃げる、逃げて逃げて逃げまくる
そして逃げる僕ら、ひと休みする頃には
世間もすっかり夜になった
それでも町は大騒ぎ、僕らを探して大騒ぎさ
でも僕ら、決して見つかりはしない
バンドは逃げる、逃げまくる
裁判官も怒り出し、きっとこんな風に云うだろうよ
“探せ、探せ、探し出せ”
“あのバンドの連中、必ず探し出せ!!”