過去の今日の出来事etSETOraですヨ(=^◇^=)

過去の今日のTHE BEATLESだヨ(=^◇^=)

 ┏━━━━━━━━━━━━━┓かみばやし さとる      朝日文庫
 ┃ 『この日のビートルズ』 ┃上林 格 P.288 本体680円+税 朝日新聞出版
 ┗━━━━━━━━━━━━━┛  2013(平成25)年11月30日(土)第1刷発行
‡No.28 P.158 1966年04月28日「♪Eleanor Rigby♪の正体」◎♪Eleanor Rigby♪レコーディング開始日◎
 ┏━━━━━━━━━━━━━┓ 
 ┃ 『この日のビートルズ』 ┃上林 格 P.288 714円(税込) 朝日新聞出版
 ┗━━━━━━━━━━━━━┛2013(平成25)年11月7日(木) 朝日文庫発行
  人類がまだ月面着陸を夢見ていた1960年代、英国出身の4人の若者が世界を席巻した。
  ポピュラー音楽史の記録を次々と塗り替えただけではなく、
  文化、思想、生活スタイル、あらゆる分野に強烈な影響を与えた。
  語り継がれる20世紀最高のファブ・フォーの「この日」にこだわってみました。
 ┌─――――――――――――┐
 |1966(昭和41)年 4月28日(木)|「エリナー・リグビー」って誰?
 |2008(平成20)年 4月28日(月)|甲虫日記更新日 No.023
 └─――――――――――――┘
夜明けのまち。何本も突き建つ工場の煙突が、静寂を破る汽笛とともに大型客船の煙突に姿を変え、一斉に煙を吐き出した。間髪入れず、「エリナー・リグビー」の演奏が始まる。映画「イエロー・サブマリン」の印象的なシーンだ。
この曲に登場する主人公エリナー・リグビーは、教会の清掃婦だ。婚期を逸した彼女は、一生独身を通して教会で息を引き取る。誰も参列しない葬儀。神父が手についた土をふきながら墓をあとにする。ピュリツァー賞作家のスタッズ・ターケルは、この曲を聴いて「私は孤独というものを肌で感じることができた」と語った。
1966年4月28日、アビイ・ロード・スタジオで楽器演奏のみの録音から始まった。バック・ヴォーカルを除いては、ポールと外部ミュージシャンだけで録音した曲だ。ストリングスのスコアはジョージ・マーティンが書き、指揮をとった。
ポールの多くの曲がそうであるように、この曲もポールがピアノの前に座っているときに、メロディーと冒頭の1行が浮かんできた。
清掃婦は最初のうち「ミス・デイジー・ホーキンス」と呼ばれていた。ポールは若い女性に設定していたが、結婚式のあとに教会でお米を拾ったのは年上の女性だろうと考えを改め、さらに自分自身の結婚式にも出席できなかった人物に変えた。曲作りは、いったんここで止まってしまう。
ポールは、主人公の「ミス・デイジー・ホーキンス」という名前になじめなかった。どうしても嘘くさく聞こえてしまうからだ。
そこでポールは主人公の名前を変える。「エリナー」とは映画「ヘルプ!」で共演した女優のエリナー・ブロンからとった。「リグビー」には別の由来がある。66年1月、ブリストルのキング・ストリート35番地に面した通りで恋人ジェーン・アッシャーの仕事が終わるのを待つ間、通り向かいの22番地にあった酒類出荷業者「リグビー&エヴァンズ・リミテッド」の看板に気づいたことからヒントを得た。
「ぼくは自然な名前を探していた。エリナー・リグビーという名前はとても自然な感じがした」
この筋の通った主張に対して、異説もある。
60年代に活躍したフォーク・シンガーのドノヴァンは、主人公の名前が「オラ・ナ・タンジー」となっていた初期のバージョンを聞かされたことがあるという。
ミュージカル「オリバー」を手がけたソングライターのライオネル・バートは、ポールと散歩した、ウィンブルドン・コモン近くの墓石に刻まれていた「エリナー・バイグレーヴス」に由来すると主張する。ポールはライオネルのオフィスに戻るなり、「あの曲」を鍵盤楽器クラヴィコードで弾き始めたという。かなり核心に迫ったエピソードだ。
驚くべきことに、84年の報道によると、「エリナー・リグビー」なる女性の墓が発見されている。場所は、ジョンとポールが初めて出会ったリヴァプールのウールトンにあるセント・ピーターズ教会の墓地で、1939年10月10日に亡くなっていた。
42年生まれのポール。子どもの頃に偶然目にした墓石の名前が、ずっと彼の潜在意識内に埋もれていた、と考えるのはこじつけになるだろうか。
ちなみに「リグビー」のヒントになったリグビー&エヴァンズ・リミテッド社の創業者は、フランク・リグビーというリヴァプール出身者だ。それも19世紀の設立当初は、リヴァプールのデイル・ストリートで営業していた。
ポールが感じた「自然な名前」の響きを、つい想像してみたくなる。
曲の創作過程に話を戻すと、エリナー・リグビーは最終的にケンウッドのジョンの家で完成した。4人とジョンの悪ガキ時代からの親友ピート・ショットンがその場にいて、全員がストーリーに関するアイデアを提供した。
神父の名前は当初ファーザー・マッカートニーだったが、ショットンがポールの父親だと誤解されるかもしれないと言い、電話帳をめくって「ファーザー・マッケンジー」に決まった。リンゴは、神父が「夜中に自分の靴下を繕う」という1行を思いついた。ジョージは、出だしの「孤独な人々をみてごらん」というくだりを考え出した。
2番の歌詞で、ポールはゴミ箱をあさっているような年老いた男を考えた。エリナーとゴミあさりの男に関係を持たせたかったが、結局はジョンに意見を求めて、その線はなしにした。
「彼女はひとりの男も知らない、男と寝たいようなそぶりも見えない、そんな女だった」
この物語をどうやって終わらせるか、ポールはエンディングで行き詰まった。
ショットンは、神父とエリナーの孤独な2人が出会い、神父がエリナーの葬儀を取りはからうというアイデアを出した。ところが、ジョンの「的はずれだ」という一言にショットンが気分を害して、その場はお開きになった。
その場では何も言わなかったポールだが、最終的にショットンの意見を採り入れて彼の貢献を認めている。
この発想豊かな曲は、ポールが語る66年~67年の「とてもホットな時期」に書かれた。ストリングスを起用したことで「イエスタディ」の二番煎じと見られることもあるが、けして「イエスタディ」の焼き直しなんかではない。
「この日のビートルズ」の次回は、5月10日です。この日はなんの日でしょうか? お楽しみに。
 ◎お知らせ ⇒ ♪エリナー・リグビー」はアルバム「リボルヴァー」に収録された曲で、1966年の来日時にアルバム名を決める電報を打った記録が残っているという。
 ◎「リボルバー」1998年3月11日  EMIミュージック・ジャパン 
 http://doraku.asahi.com/entertainment/beatles/080428.html
***************** https://www.amazon.co.jp/dp/4022617802
 https://dot.asahi.com/1satsu/tyosya/2013110700049.html
 http://doraku.asahi.com/entertainment/beatles/list.html
********************************************************

 映像◆John Lennon & Harry Nilsson in Central Park  https://youtu.be/0lzJF819KZU
‡1974/4/28(sun) Brief appearance of John Lennon & Harry Nilsson at the March Of Dimes Benefit in NYC on April 28, 1974. Filmed on Super 8 film by Fred Paskiewicz & Ralph Mucci
 
‡On Sunday April 28th 1974 he went to a March of Dimes Walkathon in New York’s Central Park that John Lennon was attending with his friend Harry Nilsson (video below).
 http://www.thefest.com/history/#.WP-7Eemwdjo
 映像◆John Lennon in Central Park NYC in 1974  https://youtu.be/mnV9n3co3lk
 

音楽レビュー
現在進行形の「ビートルズ」 新たな伝説生んだ一夜 
ポール・マッカートニー、49年ぶり日本武道館公演
2015/5/2
「ヒサシブリ、ブドーカン!」「ナツカシー」。元ビートルズのポール・マッカートニー(72)が4月28日、1966年にビートルズの一員として公演して以来、49年ぶりに日本武道館(東京都千代田区)のステージに立った。2時間にわたって28曲を歌い切った。終演間際、ポールが自ら「レジェンダリー・ナイト」と叫んだように、1万人のファンが歴史的なコンサートに酔いしれた。
開演時間の午後6時半が近づいても、武道館の前は入場を待つ人たちでごった返していた。入場口に向かう列は、いったん武道館から隣の科学技術館まで牛歩で進み、大回りして武道館まで引き返してくるという大行列。筆者が2階席にたどり着いたときは7時15分になっていた。待ちかねた客席からウエーブが巻き起こる。いったい何周回っただろう。開演を促す拍手が高まっては静かになる。
場内暗転。時計を見たら7時55分だった。スポットライトを浴びながら、おなじみのバイオリン型のエレキベースを手にしたポールが登場。歓声と拍手に何度かうなずき、ガッツポーズを見せる。ギター、ギター兼ベース、キーボード、ドラムというバンドの面々が所定の位置についたのを確かめ、おもむろに歌い始めた。
ビートルズ初期のヒット曲「キャント・バイ・ミー・ラブ」だ。23日に見た東京ドーム公演は「マジカル・ミステリー・ツアー」で始まり、この曲は3曲目だった。意表を突くスタートに客席は大歓声でこたえる。
「コンバンハ、トウキョー。ブドーカンへ、ヨウコソ!」。ポールが日本語で叫ぶ。最新アルバム「NEW」から「セイヴ・アス」、ビートルズ時代の「オール・マイ・ラヴィング」と続けた後、「ワン・アフター・909」が始まった。ビートルズのラストアルバム「レット・イット・ビー」の曲だ。筆者が2013年11月に見た東京ドーム公演や、5日前の東京ドームでもやらなかった珍しい曲だ。サプライズの選曲に、観客は大興奮である。
ポールは上着を脱いでエレキギターに持ち替え、「レット・ミー・ロール・イット」を始めた。ウイングス時代のアルバム「バンド・オン・ザ・ラン」に入っていた曲だ。観客は「レット・ミー・ロール・イット・トゥー・ユー」の大合唱。こちらも負けじと声を張り上げる。客席を見渡すと、全曲歌えるぞ、と顔に書いてある人ばかりで、何だかうれしくなってくる。
「ナツカシー」。別のエレキギターに持ち替えたポールが日本語で一言。さらに「ここに戻ってこられてうれしいよ」と英語で付け加えて次の曲を始めた。「ペーパーバック・ライター」だ。そう、66年の武道館で演奏された11曲のうちの1つである。美しいコーラスはすべてバンドのメンバーがこなした。
ポールは13年11月に続いて昨年5月にも来日したが、体調不良で全公演をキャンセルしていた。今回は4月21日の京セラドーム大阪を皮切りに、23、25、27日に東京ドームのステージに立っている。この日が日本ツアーの最終公演だ。
23日の東京ドームでは、バックネット裏の席から、野球でいえば外野手の守備位置にいるポールを見た。生身の姿は豆粒のようだから、どうしても巨大スクリーンに目が行く。それにドーム球場の常として、音もそれほど良くはない。近年の音響技術の向上は目を見張るものがあるが、それでもドームの音はドームの音である。
しかし、武道館は音響技術向上の恩恵を相当に受けている。日ごろの取材で体感していたつもりだが、ドーム公演を見た直後だからか、この日は改めてそれを痛感した。とにかく音がいい。埋もれがちなキーボードをはじめ、各楽器の音がクリアに聞こえる。ポールのバンドはこんなに良かったのかと今さらながら感心する。
武道館に到着し、ファンに手を振るポール=写真 堀田 芳香
武道館のステージにはスクリーンがなかった。ステージが見づらい角度の席にいる人たちのために、両端にスクリーンが設けられてはいたが、アリーナ席や1階、2階の中寄りの席の観客にとっては、そのスクリーンは見えづらい位置にあった。つまり、大半の観客は、生身のポールの姿を見つめていた。最も遠い客席からも、豆粒ではなかったはずだ。
演奏の音が良く、観客は音楽と自分の姿に集中している。そういう状況に敏感に反応したのか、この日は調子が良かったのか、ドームで聴いたときより、ポールの声は2段階ぐらいパワーアップしているように聴こえた。23日のドーム公演は、日本語のしゃべりが多く、相撲の四股を踏んでみせるなど、エンターテインメントに徹する姿が印象に残った。客席も笑顔が絶えなかった。ドーム公演が楽しいショーだったとすれば、この日の武道館は質の高い音楽コンサートといった趣である。
素晴らしい演奏と絶好調のボーカルに聴きほれているうちに、曲がどんどん終わっていく。ふと我に返った。ポールが49年ぶりに武道館で歌う姿を見て感傷に浸るはずだったけど、そんなヒマはなさそうだぞ、と。
開場前の日本武道館=写真 有賀 幹夫
感傷的になれる場面ももちろんあった。例えば「ブラックバード」を歌い終えた後、ポールが「ユー・ワー・オンリー・ウエイティング・フォー・ディス・モーメント?」と歌詞をそのまま引用して客席に語りかけたとき。「みんな、この瞬間を待ち望んでいてくれたんだね?」といった意味だろう。
さらに「ツギハ、セカイハツコウカイ!」と叫び、これまでライブでやったことがないビートルズ時代の隠れた名曲「アナザー・ガール」を演奏してくれたとき。全観客に配られていた無線機能付きリストバンドが「レット・イット・ビー」で一斉にオレンジ色に光り、ポールが感動の面持ちで「ワオ、ユー・アー・ソー・クール!(格好いいね)」と言ってくれたときも。
個人的に最も感傷のメーターが上がったのは、月並みだが「イエスタデイ」だった。66年の来日時はまだ3歳だったが、後にテレビで放送された武道館公演の「イエスタデイ」を見て「こんなに美しいポップスがあったのか」と子ども心に衝撃を受けた。それからビートルズのアルバムを聴きに聴いた。ギターやキーボードを弾き、作曲のまねごとも始めた。あのころの自分がよみがえる。いま何の因果か、音楽担当の記者をやっている。
人それぞれだろうが、そんな種類の感傷を求めて武道館に足を運んだオールドファンはかなりの数に上ったのではないか。66年の来日公演を生で見たという筋金入りの先輩諸氏も少なくなかっただろう。
しかし、少なくとも筆者はなかなかノスタルジーに浸り切れず、すぐに目の前の現実へと引き戻された。いろいろ理由は思い当たるが、最大の理由はパフォーマーとしてのポールの充実ぶりであろう。現在と未来しか見ていないような彼の勢いと若々しさを目の当たりにして、後ろ向きの感傷を期待した自分が少し恥ずかしくなった。
終演は9時53分だった。「レジェンダリー・ナイト」と叫んだポールは「マタアイマショウ、トウキョー。マタネ。シー・ユー・ネクスト・タイム」と言ってステージを後にした。
13年秋の東京ドームでは、もうポールを生で見る機会はないかもしれないとの思いで涙が出そうになった。しかし、今回は肩透かしを食らった。良い意味で。49年ぶりに武道館で演奏する「元ビートルズ」を見に行ったら、49年分パワーアップした現在進行形のビートルズを見せつけられたのだ。「マタネ」は本気に違いない。恐れ入りました。
(編集委員 吉田俊宏)
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO86293160Q5A430C1000000

 

 


 The Beatles(ビートルズ)/AROUND THE BEATLES【CD+DVD】
 フォーマット:1CD + 1DVD
 本作のタイトルとなっている『AROUND THE BEATLES』は、テレビ番組READY STEADY GO!の特番として収録されたものである。それまで何度か出演していた同番組であったが、全てマイミングであったこと、わずか数曲ごとの出演であったのに対し、この特番は事前収録とはいえきちんとしたライブ演奏であり、また未発表曲(「SHOUT」)や、珍しいメドレーが演奏されている事で他の収録と一線を画している。
‡収録は1964(昭和39)年04月19日(日)ロンドンはウェンブリー・パーク・スタジオで観客を入れて行なわれ、
 英国は1964(昭和39)年05月06日(水)、
 米国は1964(昭和39)年11月15日(日)に放送されている。本放送ではビートルズのみならず、他のアーティストの演奏もオンエアされ、更にビートルズのメンバーによる学芸会的な寸劇シェイクスピア「真夏の夜の夢」が行なわれるなど、まさにアイドル的な扱いが現代の視点からは微笑ましい内容となっている。本作は、この特番「AROUND THE BEATLES」を収録している。
【NO OVERDUB VERSION】まず音源の説明から。当時のテレビ番組はマイミング(口パク)が主流で、演奏シーンであっても音はレコードを流すというケースが多い。ライブ演奏となるとマイクを立てねばならず、絵的に顔の前に障害物が映り込むのを避けるためと、ライブならではのアクシデントを避けるための処置でマイミングの方がリスクが少ないというのが理由であろう。しかし、AROUND THE BEATLESもマイミングではあるのだが、音がレコードではないという点が他と異なる特記事項である。使われた音声は事前に放送向けに新たに収録されたもので、生演奏ではないもののきちんとしたライヴ演奏なのである。つまり事前にライヴ演奏した音に合わせて本番で演奏したという事になる。「NO OVERDUB VERSION」は、その事前にレコーディングしておいた方のライブ・バージョンである。従って映像で見られるような歓声は一切含まれておらず、ライヴ演奏でありながら純粋に演奏と歌のみという珍しいものとなっている。
【ALTERNATE SOURCE】特番AROUND THE BEATLESは音質の良さと内容の珍しさから、断片的にであっても様々な形で公開されてきた。近年でも再放送がなされたり、部分的にリマスターされたりと、実に多くの種類が存在する。ここではその別バージョンを収録している。「Boys」はリンゴのボーカルで「I Wanna Be Your Man」と共に収録されたが、バランス的にリンゴは1曲という事で後者が選ばれ、結果的にお蔵入りとなったライブ・テイクである。
【MARRAY THE K INTERVIEW】ビートルズをアメリカで大プッシュした親交の深いマレー・ザ・Kが、AROUND THE BEATLESのリハーサルを訪れ、ビートルズにインタビューを敢行している。もちろんここでのメインはマレー・ザ・Kのしゃべりではなく、そのバックで聴くことが出来るリハーサル音源である。リハーサル中ということで、インタビュー中も楽器を持って臨んだのであろう、本番では演奏されなかった「You Can’t Do That」を演奏しているのが興味深い。もしかしたら当日のセットリストの候補に挙がっていたのかもしれない。
【SOUNDTRACK with OVERDUB】こちらが事前に録音されたライブに合わせて当日会場で演奏した音源である。当然のことながら歓声が終始入っておりライブっぽい仕上がりになっている。さらに興味深いのは、事前に録音しておいたライブ・テイクのみならず、本番でのマイクも軽くオンになっており、合わせて歌っているリアルタイムのボーカルも薄っすらと聴こえる点である。これは特に「Can’t Buy Me Love」で顕著であり、ポールのボーカルがダブルトラックになっている。
【16mm FILM COMPLETE VERSION】ここからDVDの説明である。最初は、完全収録でかつ最も画質が優れている16mmフィルムのバージョンを収録している。オープニングからエンディングまでを、冒頭に書いたようにこの特番はビートルズ以外の出演者もおり、それらを含め完全収録している。モノクロ映像であるが故に、初期ビートルズを象徴するような映像作品となっている。スーツに身を包み、メンバーがマッシュルーム・カットを振り乱してシャウトする。。。世間一般のイメージ通りのビートルズがここにある。寸劇が披露されている点、ジュリーがドリフのコントをやっているような奇妙な錯覚に陥るが、アイドルからアーティストへの脱却が完全になされていないこの時代特有の空気を感じることが出来る。それにしても、よくメンバーが、中でもジョンがこのような出演を受けたものだと思う。まさに「有名になるために魂を売った」のだろう。
【COLOR VERSION】フランスのリュミエール兄弟が映像を発明してから120年余り、映画の世界はサイレントからトーキー、そしてカラーへと進化してきた。戦地で『風と共に去りぬ』を見た小津安二郎は、フルカラーで映される映像を見て、このような映画を作るアメリカに戦争は勝てないと感じたという。日本で最初のカラー映画は昭和26年の高峰秀子主演『カルメン故郷に帰る』であった。この時もまだカラー・フィルムは輸入品でしか手に入らず、失敗した時の保険で、俳優たちに同じ演技を二度づつしてもらい、モノクロでも同時に撮影していたという。さらに時代が進み、現在は人工着色による白黒映画のカラー化が試みられている。今や『カサブランカ』『ローマの休日』といった映画のみならず、『ウルトラQ』までがカラーで見る事が出来るのである。
本作は、同様の試みとしてAROUND THE BEATLESをカラー化したものが収録されている。既にミスタークローデル・レーベルでは1966年ミュンヘン公演、1964年メルボルン公演などでカラー化は試みられているが、やはり元からのカラー・フィルムのような鮮やかなフルカラーというわけではなく、まだ技術は発展途上という感は否めない。しかし現在のAI技術で可能な限りカラー化を図ったという点で、オリジナルとは異なるバージョンのひとつとして楽しんで欲しい。本作には、全編カラー化されたバージョンと、元のモノクロ映像と並列させ比較できる映像が収録されている。これらは視聴中にも切り替えが出来る機能が付随しているので、是非効果の程を見比べてみて欲しい。
【LD VERSION】現在廃盤となっているLDからの収録である。ビートルズの演奏部分のみの収録で、フィルム・バージョンとは異なる質感の映像となっている。内容的にはカメラアングルなど相違はないが、別バージョンのひとつとして収録してある。CDに収録されているように、番組用に事前に収録されたオーバーダブなしのライブ・バージョンと、歓声などが加えられた本放送でのバージョンと2種類の音源が存在する。このLDバージョンの映像では、そのいずれか選択、途中でも切り替えできるようになっている。
【ALTERNATE VERSION】「Roll Over Beethoven」はプロモーション映像として流用されたもの。白黒の濃淡が鮮やかで、1曲のみながら画質的に最も優れたものであろう。「She Loves You」は近年1曲のみ再放送されたものである。画質は特に優れているというわけではないし、微妙に音と映像がずれているが、あえて修正せず放送時そのままの状態で収録してある。「Can’t Buy Me Love」もまた1曲のみ近年再放送されたものである。こちらも画質は生々しいまでに優れており、先の「Roll Over Beethoven」と比べても甲乙つけがたいものである。ポールがメイン・ボーカルの曲だが、何故かカメラはジョンを中心にスイッチングされており、まるでジョンが歌っているかのようなカメラワークになっている。
【AROUND THE BEATLES】1964年テレビ特番AROUND THE BEATLESを様々な角度から収録したのが本作である。音源はオーバーダブなしのライブ・バージョン、オーバーダブされた本放送バージョン、そしてリハーサル、別バージョンと網羅している。映像は16mmフィルムバージョン、それを元にしたカラーライズ・バージョン、画面の質感が異なるLDバージョン、そして再放送など別バージョンと、こちらも網羅している。特にカラーライズ・バージョンは従来のモノクロ映像と比較して視聴できる機能や、LDバージョンには音声がオーバーダブされたものとされていないものが切り替えで視聴できるようになっている。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。
AUDIO DISC
NO OVERDUB VERSION
01. We Love You Beatles
02. Twist And Shout
03. Roll Over Beethoven
04. I Wanna Be Your Man
05. Long Tall Sally
06. Love Me Do
- Please Please Me
- From Me To You
- She Loves You
- I Want To Hold Your Hand
07. Can’t Buy Me Love
08. Shout!

ALTERNATE SOURCE
09. I Wanna Be Your Man
10. Long Tall Sally
11. Boys outtake
12. Shout!
13. Roll Over Beethoven
14. She Loves You
15. Can’t Buy Me Love

MURRAY THE K INTERVIEW
16. Interview #1
17. Interview #2

SOUNDTRACK with OVERDUB
18. Twist And Shout
19. Roll Over Beethoven
20. I Wanna Be Your Man
21. Long Tall Sally
22. Introducing PJ Proby
23. A Mid-Summer’s Dream
24. Introduction
25. Love Me Do
- Please Please Me
- From Me To You
- She Loves You
- I Want To Hold Your Hand
26. Can’t Buy Me Love
27. Shout!

DVD DISC
16mm FILM COMPLETE VERSION
LONG JOHN BALDRY
10. I’ve Got Mojo Workin’

CILLA BLACK
11. Saved

P.J. PROBY & VERNON GIRLS
12. Cumberland Gap

P.J. PROBY
13. I Believe

MURRAY THE K
14. introduction

CILLA BLACK
15. You’re My World
16. Heatwave

THE BEATLES
17. Twist And Shout
18. Roll Over Beethoven
19. I Wanna Be Your Man
20. Long Tall Sally
21. Love Me Do
- Please Please Me
- From Me To You
- She Loves You
- I Want To Hold Your Hand
22. Can’t Buy Me Love
23. Shout!

COLOR VERSION
A : COLOR VIEW
B : COMPARISON VIEW
24. A Mid-Summer’s Dream
25. Twist And Shout
26. Roll Over Beethoven
27. I Wanna Be Your Man
28. Long Tall Sally
29. Love Me Do
- Please Please Me
- From Me To You
- She Loves You
- I Want To Hold Your Hand
30. Can’t Buy Me Love
31. Shout!

LD VERSION
A : ORIGINAL AUDIO
B : STUDIO AUDIO
32. We Love You Beatles
33. Twist And Shout
34. Roll Over Beethoven
35. I Wanna Be Your Man
36. Long Tall Sally
37. Love Me Do
- Please Please Me
- From Me To You
- She Loves You
- I Want To Hold Your Hand
38. Can’t Buy Me Love
39. Shout!

ALTERNATE VERSION
40. Roll Over Beethoven
41. She Loves You
42. Can’t Buy Me Love
 http://www.teenagedream-record-3rd.net/?pid=131289962
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THE BEATLES / AROUND THE BEATLES DVD SPECIAL EDITION [1DVD]
SGT. DVD SV-201106DVD
1964年ビートルズ旋風真っ只中に英国で放送されたTVショウ『アラウンド・ザ・ビートルズ』を完全収録したSGT.レーベルのDVDが新装ジャケ・デザインで再登場!
シェークスピア”真夏の夜の夢”の寸劇やゲストを含むスタジオ・ライブによるTVショウを現存するベスト・クオリティの完全版B&Wマスター映像で収録。
ユーモアたっぷりのシェークスピア寸劇にはオリジナル日本語字幕付!
今となっては貴重な4人による寸劇をより理解して楽しめます。
さらにボーナス・セクションではシェークスピア寸劇のカラー・バージョンはじめスタジオ・ライブのステレオ音源バージョンまた過去に市販されていたビデオ編集バージョンも収録。
トータル80分以上に渡り現存する映像マテリアルをベスト・クオリティで完全収録したSGT.レーベルからのDVDスペシャル・エディション『アラウンド・ザ・ビートルズ』!
新装オリジナル・ジャケット海外直輸入プレス盤による必携コレクターズ・アイテム!!
[内容詳細]
アメリカ初上陸を果たし英国のみならず人気絶頂を極めた64年に英米で放送されたビートルズのスペシャルTVショウ「アラウンド・ザ・ビートルズ」。
過去にはビートルズの演奏だけをフィーチャーしたビデオも市販されたことがありましたがDVD化されずに現在まで廃盤で当時放送されたこのショウの完全版はこれまで公式リリースされず不完全な映像や断片的なスタジオ音源が長年に渡り出回ってきました。
今回のDVDではこの時代のTVショウなので元が白黒画面で音声もモノラルですが最新リマスタリングにより映像も音声も過去最高のベスト・クオリティで収録されています。
ショウはオープニングに続きビートルズ四人揃ってのシェークスピア”真夏の夜の夢”の寸劇が始まります。
字幕設定オンで日本語字幕も収録されているので難解に見えるシェークスピア寸劇をより解りやすく楽しめます。
第五幕のシークエンスを意外と忠実に演じており劇中劇の設定なので観客のヤジもセリフのうちながらアドリブも交えビートルズならではのユーモアたっぷりの芝居ぶりは必見で四人揃ってこうした演技を披露しているのはこの時だけなので貴重な記録といえるでしょう。
またゲストにはシラ・ブラックやサウンズ・インコーポレイテッドといったNEMSアーティスト中心にPJプロビーやロング・ジョン・ボルドリー等、当時のブリティッシュ・ビートのショー・ケースといった内容でこちらも貴重です。
ビートルズの演奏ではここだけの披露となった「シャウト!」やヒット・メドレーがお馴染みですがボーナス・セクションでは”アンソロジー”で注目されたステレオ音源バージョンも映像で収録。
またシェークスピア寸劇は元の白黒映像を最新技術でカラーライズしたバージョンも収録されておりこちらのカラー映像でも日本語字幕がセレクトできます。
さらに過去に市販されていたビートルズの演奏だけのビデオ編集バージョンも収録。
映像も音もリマスタリングされていない本来のまま収められているので完全版とのクオリティの違いも確認できます。
日本語字幕も初登場で映像もベスト・クオリティでアップグレードされた永久保存プレス盤コレクターズ・アイテム。
*2011年SGT.レーベルよりリリースされたCOMPLETE SPECIAL EDITION(1CD+1DVD)のDVDのみ今回新装DVDジャケ仕様となってのリリースとなります。内容は以前と同様となりますのでご了承下さい。
DVD
01. Opening / We Love You Beatles
02. Shakespeare's "A Midsummer Night's Dream" by THE BEATLES
03. West Side Story Dancers - The Jets
04. My Boy Lollipop - Millie Small
05. Medley:Lover Please / Movin' On / Forty Days
/ Money(That's What I Want) / Hit The Road Jack
 - Long John Baldry&The Vernons Girls
06. Keep Moving - Sounds Incorporated
07. Walking The Dog - P.J.Proby
08. Tom Hark - Millie Small 
09. Detroit - Sounds Incorporated
10. Only You Can Do It - The Vernons Girls
11. Got My Mojo Working - Long John Baldry
12. Saved - Cilla Black
13. Cumberland Gap - P.J.Proby&The Vernons Girls
14. I Believe - P.J.Proby
15. Murray The K Introducing
16. You're My World - Cilla Black
17. Heat Wave - Cilla Black
THE BEATLES
18. Twist And Shout
19. Roll Over Beethoven
20. I Wanna Be Your Man
21. Long Tall Sally
22. Medley:Love Me Do / Please Please Me / From Me to You
 / She Loves You / I Want to Hold Your Hand
23. Can't Buy Me Love
24. Shout!
TV Show at Studio 5AB Rediffusion's Wembley Studios London 28 April 1964
BONUS SECTION
01. Shakespeare's "A Midsummer Night's Dream" (Colourised)
02. Boys (Stereo)
03. I Wanna Be Your Man (Srereo)
04. Long Tall Sally (Stereo)
05. Shout! (Stereo)
 https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p674798948

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃『THE BEATLES GRATEST STORY』 ┃
 ┃『ザ・ビートルズ グレイテスト・ストーリー』 ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
 1978(昭和53)年08月05日(土) 劇場公開日
 1978(昭和53)年製作/99分/アメリカ
 原題:THE BEATLES AS THEY WERE
 配給:IP、集英社
 解説:1962(昭和37)年10月05日(金)にデビューして以来8年間、世界に旋風を巻き起こしたビートルズ、彼らの軌跡を編集したドキュメント・ムービー。1964年のカーネギー・ホール、1965年のシェア・スタジアムなど、コンサートの模様を伝えるとともに、メンバーの私生活のスケッチも織り交ぜている
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 ビートルズの歩みを映像で綴る「ヒストリーもの」劇場公開されたものは99分、ビデオは短縮版で60分収録。劇場公開時のタイトルは「グレイテスト」、ビデオのパッケージとテープのラベルでは「グレーテスト」、ビデオの解説書では「グレイテスト」表記。1978年制作→ビデオソフトというものが出始めた時期(1980年前後)に、画質の良くないビデオが東映ビデオから発売(型番:TE-M504)→廃盤(未DVD化)基本的にはいくつかの映像をただつないだだけで、「ドキュメンタリー」と呼べるほどの内容ではない。日本ではまず劇場公開され、地方局でテレビ放映もされていた(その時は115分枠だったから本編90分ぐらいか)。東映ビデオから発売されたビデオ版は一部をカットして60分の長さにした短縮版で、ビデオ用にテロップを入れるなどして再編集してある。ビデオ版の内容:(曲名の終りに◎の付いているものはいちおうカラーだが、相当退色している)
■英TV番組 『アラウンド・ザ・ビートルズ』
‡1964(昭和39)年04月28日(火)収録
 1964(昭和39)年05月06日(水)放送
 Love Me Do~Please Please Me~From Me To You~She Loves You~I Want To Hold Your Hand / Can't Buy Me Love / I Wanna Be Your Man / Long Tall Sally
■プロモ・フィルム Penny Lane / Strawberry Fields Forever / Revolution ◎ / Hey Jude ◎
 もとの全長版には他にシェイ・スタジアムのライブや「Let It Be」のプロモ・フィルムなどが含まれていたようである。最後は「The Long And Winding Road」に合わせてビートルズの写真が次々に流れるエンディングで幕(のはず)。
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 https://eiga.com/movie/44869/
 http://beatleslist.web.fc2.com/b4video2.html
 https://www.facebook.com/groups/720792321370235?sorting_setting=CHRONOLOGICAL
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