日本武道館の初演から20年後の
2002(平成14)年01月10日(木)
2002(平成14)年01月11日(金)。
浜田省吾は、2度目の日本武道館のステージに立った。
ブルートレイン序章http://www6.plala.or.jp/orchidplace/bluetrain.html
もうひとつの土曜日2002,1,11 (WE ARE STILL ON THE ROAD) https://youtu.be/ZXhDTCKH3qM
07春ツアー、東京NHK.神奈川あたりのチケット販売がにわかに活気づいているようですがみなさん、チケットはうまく手に入られましたでしょうか?「妄想回想 ON THE ROAD」第十一回目 今日お送りするのは、ON THE ROAD '94 The Moment Of The Momentでございます。
このツアーには、1995(平成七)年1月11日(水)と13日(金)の仙台市体育館に参加しました。
このライブは本来、1994(平成六)年の7月3日(日)と5日(火)に行われる予定でした。
しかし省吾と共にずっとその音楽人生を歩んできたバンド仲間、町支寛二の重病により延期となり、'94ツアーのファイナルに組み込まれたライブです。当時、ギター町支寛二の代役を立ててツアー続行という決断もあった中、省吾はあえてそれを拒否し、ツアーを中断させました。のちに記事の中でも「彼と一緒に俺の音楽人生を終える覚悟をしていました」と話していることからも、そうとうの覚悟の中で盟友の復活を願っていたと思われます。通常ソロアーティストの場合、バンドミュージシャンというのはあくまで脇役となってしまうわけで、バンドのメンバーが倒れたからといってツアーを中止、もしくは延期するという行為はあまりにもリスクが大きすぎます。浜田省吾と町支寛二の場合、二人の関係はただのソロアーティストとバンドのギタリストという関係以上にデビュー前からの深く長い繋がりを経てそこに至っている
わけで、その絆は計り知れないものがあるし、この省吾の決断は人間的にも素晴しい決断だったのではないかと、尊敬にも値しました。 そして音楽という世界の中でこれだけ深い繋がりで結ばれている二人がオレにはとても眩しくて羨ましかったです。省吾の音楽人生は町支寛二なくしては有り得ないんだなあ~と改めて認識させられた出来事でした。あわよくばON THE ROAD自体も永久に終わってしまうのではないか?浜田省吾はこのまま引退してしまうのではないかという不安の中、町支寛二は無事復活し8月からツアーが再開されました。あの時、オレは「終わらなくて本当にほんとうによかった」と心から感謝し、手を取り合いながら嫁サンと二人、CDを聞き続けていたのを思い出します。そして年を越して、半年遅れで開催された仙台公演。仙台は91年のみちのく杜の湖畔公園野外ライブ以来の参加。そしてオレは嫁サンと晴れて結婚。結婚後初のON THE ROADとなりました。
当日のセットリストです。(1995.1.13(fri) 仙台市体育館)
01 DARKNESS IN THE HEART (インストゥルメンタル)
02 路地裏の少年
03 HELLO ROCK'N'ROLL CITY
04 あばずれセブンティーン
05 モダンガール
06 ベイブリッジ・セレナーデ
07 悲しみは雪のように
08 ラストショー
09 DJお願い~
10 バックシートラブ
11 星の指輪
12 我が心のマリア (アカペラ)
13 片想い
14 陽のあたる場所
15 もうひとつの土曜日
16 愛という名のもとに
17 A PLACE IN THE SUN (アカペラ)
18 境界線上のアリア
19 傷だらけの欲望
20 MONEY
21 J.BOY
22 アヴェ・マリア (インストゥルメンタル)
23 裸の王達
24 初秋
25 ON THE ROAD
~ ENCALL-1 ~
26 土曜の夜と日曜の朝
~ ENCALL-2 ~
27 こんな気持ちのまま~
~ ENCALL-3 ~
28 最後のキス
29 Midnight Bluetrain (弾き語り)
※ マークの曲は1月13日 最終日限定演奏
『DARKNESS IN THE HEART』のインストゥルメンタルが流れる中、颯爽とバンドのメンバーがステージに登場。もちろんそこにはギター町支寛二の姿も、会場から大きな歓声と拍手が起こる長かった髪を切り頭に巻いているバンダナが、確かに病み上がりであることを物語っている。ギターはちゃんと弾けるのか心配だったが、その心配もどうやら無用のようで一曲目の『路地裏の少年』から唸るようなビートのギターを聞かせて健在をアピール
してくれた。ステージ構成は前回の'94ツアーのバージョンアップしたようなステージ構成。しかも3時間30分近いライブでありながらも途中休憩を一切挟まないチョーハードな構成です。もちろん今ツアーはタイトルが「The Moment Of The Moment」なので、“その永遠の一秒に”からたくさん演奏します。前回もやったバンドメンバーがそれぞれワンフレーズづつ歌う『DJお願い』は今回も選曲された。そして'93で演ってくれなくて嫁サンが、かなり不満だったという『星の指輪』今回はきっちり演ってくれました。当時オレ達は新婚だったので、この『星の指輪』は省吾からの最高のプレゼントになりました。最終日限定サプライズは『我が心のマリア』をアカペラで披露。仙台に向かう新幹線の中で完成したという、まさに出来立てホヤホヤの一曲でした。途中MCで省吾は、ライブが延期になってすっかり待たせてしまったことを詫びてツアー中断中のエピソードなどを話してくれた。「夏場、急にツアーが中断してしまい、時間が出来たのでなにしようか・・・と考えて久しぶりに海まで自分で運転してドライブに出かけたんだ。砂浜で波の音を聞きながら横になってると、突然ふたりの若い女性・・・たぶん20代のね。俺の側にやってきてビーチパラソルとかシートを広げて海水浴に来たんだろうね。急に服を脱ぎ始めたの。
もちろん下にはちゃんと水着着てるんだけどね(笑)俺が側にいるんだけど全然気にしてない様子で。で、日光浴したり泳いだりしてはしゃいでいるんだけど・・・
それをチラチラ気がつかないフリで横目で見ながら、俺は思ったね。町支、生きてるって素晴しいぞ!(爆)そんなことしながら過ごしていました」会場に笑いが起こり、雰囲気が一気に和む。深刻な事態を乗り越えてきたことを、シリアスに報告するのではなく、あえてユーモラスにすることで、会場の誰もが今日まで抱えていた不安という胸の痞えを一掃させる省吾流の優しい気遣いの現れた一面だった会場にいる誰もが本当に良かったと喜びを噛み締めた瞬間だった。久しぶりの『A PLACE IN THE SUN』のアカペラは渚園を思い出させた。後半、怒涛のようなナンバーを続けて演奏し『アヴェ・マリア』のインストゥルメンタルへ。見事なまでの動と静の転換。メッセージ色の色濃いヘビーなナンバー『裸の王達』本編のラストは悲しく切ないバラードナンバー『初秋』でした。ステージ後方の大スクリーンには雪の中をひたすら歩いていく省吾の姿が映し出される。雪に足を取られ転げ落ちる省吾。夕陽が沈み行く大雪原を遠くへ歩いていくシーンが非常に印象的。大好きな曲だけど、この曲はやがて必ず訪れる永遠の別れをテーマに歌っているだけに新婚のオレ達にはちょっとヘビー過ぎました。でもパートナーをこういう風にずっと想い続け、一生愛し続けることができれば、それはとても素敵なことだと嫁サンを見ながら思い噛み締めていました。アンコールは3度。『こんな気持ちのまま』は演奏後退場していくメンバーを会場全体で歌いながら送りメンバーがステージに戻ってくるのを歌いながら、手を振りながら待つという初の演出。会場の一体感がすごかったっど、あれはひじょ~に腕が疲れたんです。通常は『最後のキス』で終了なんだけど、Fainalとなった13日はバンドのメンバーに省吾が先に退場を促すとひとりステージ中央にアコースティックギターを持ち、演奏を始める。『Midnight Bluetrain』を初めてライブで体験。省吾はツアーのファイナルの一番最後に特別にこの曲を演奏することがよくあるようで、偶然ツアーFainalになったその日初めてライブで聞くことができました。恥ずかしい話、聞いた瞬間、感動で涙か零れました。会場全体の大合唱は全身に鳥肌が立ちました。今日のライブを迎えるまでの省吾自身の背景を考え、聞いているオレ達。ステージで歌ってる省吾を思った時、あまりにも意味のあるこの一曲にオレは泣かずにはいられなかった。まさにこの一瞬のために今日のライブの全てがあったような気がしてならなかった。ちな♪走り続けることだけが~生きることだと迷わずに答えて~今夜、その一瞬のために、このフレーズだけで、他にはもうなにもいらない気がした。― も少しだけつづきます。(笑)・・・~ It continues ―
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