ブンコノナツ。

最後の2行を読んだ時、背筋が寒くなり、思わずあたりを見回しました…。

素敵な皆さん、こんにちは♪
お盆前の週末をいかがお過ごしでしょうか？

ご無沙汰しているうちにすっかり8月になってしまいました。
（立ち寄ってくださっていた皆さん、すみませんでした…。いつもありがとうございます！）

さて、連日猛暑日が続いている中、この週末は暑さもやわらぎ、快適な睡眠と読書タイムに勤しむことができました☆

その本の存在を知ったのは、6月初めくらいだったでしょうか…。

図書室に置く本を探していた時のこと。
いつものように利用者さんから聞き取りをしたり、Amazonで売れ筋を検索したりしていたのですが、その中に、気になる1冊を見つけました。

…どう見ても表紙は恋愛小説。
（題名もそんな雰囲気です）
ただ、紹介には「傑作ミステリー」と…。

他の本とまとめて注文したところ、単行本の在庫がないとのことで、その時はお目にかかることはありませんでした。

ですが、先日。
よく行く本屋さんの文庫コーナーを眺めていると、柱の陰のほうに慎ましく積まれているそれらを見つけたのです！

「二度読み返しました！」
「最後の2行で全く違う物語に！」

しかもその2行を（絶対に先に読まないで！）という注意つきです。

…まだ読んだことのない作者…。
題名からして、甘ーい恋愛小説だったらどうしよう…。

数分の逡巡ののちに結局購入した私は、劇団のイベントが順延になった昨夜、夜中まで読み耽りました。

普通の、ごく普通の小説であったと思います。

…そこに辿り着くまでは。

途中、どこかもやもやしたものを感じながらも、そのまま最後まで読んでみて、初めて…。

驚きと、それ以上に、巧みに組み立てられた物語全体に感嘆をおぼえました。

ネットで検索しますと、ネタバレ注意の解説サイトがちょこちょこ出てきます。
中には細かいところまで調べている方もいて、小説の新たな楽しみを教えてもらったような気がしました♪

『イニシエーション・ラブ』乾くるみ作
（文春文庫）

作者はどんな思いで書いていたのかな…。
（否、組み立てていったのでしょうか…）

機会がありましたら、ゼヒお読みください…！

私ももう一度読み返してみようかな…♪