児童虐待被害との戦いを制す 其の９

僕がグループに初めて参加した頃はとにかく他のメンバーの感情が飛び交う世界に恐怖を抱き、そしてみんなの様に感情が出せない自分に落ち込んだりしていた。だからほかのメンバーの何人かが解離性障害だと解る様になったのはかなり時が経ってからだ。そして調べてみたが、例えばＢＰＤだがＡＣタイプと引きこもりなどのタイプ２種類があるようだ。

デモ僕にはどう違うか分からないがレッテル探しは止めようと思い病名などどうでも良いと思えるようになった。斎藤学氏は病名は傷の入り方を診るのに必要だと書いていたが、素人の僕には関係ない。
そんな解離が自助グループで回復すると言うのも最初は半信半疑だったが、ぐんぐん良くなる人もいて自助グループの力に驚きを覚えた。

グループの初期の頃は終了後皆でファミレスに出かけお喋りをしたりしていたが、メンバー同士で男女間の関係になる人も現れ交流は禁止になった。時が流れ治療法も変わりでも僕の体験した世界は特別だった気がする。そして今は女性から爽やかなＡＣとまで言われるようになった。誕生日にはクリニックに来ている女性二人からバースデイカードも貰った。

現在難病は寛解しているが、状態が悪い時は入院もしたしどん底状態だったが、好奇心は旺盛で様々な活動をした。ケビンコスナーの来日時に同時通訳をした女性とコスメ談義もした。又徹子の部屋に出演した女性とも二人で食事もしている。僕の行動力は良く褒めてもらえるが、単なるワーカホリックなのかもしれない。

時はどんどん過ぎていく。無駄にしたくないのは時間だ。せっかく特別な体験をしたのだから他人のやらないような仕事がしたい。女性を癒す仕事、何があるだろうか。今は貧乏なのでヘアカラーも出来ず安価な美容室にしか出かけられない。虐待をネタに商売が出来ないだろうか。日本全国のＮＰＯと連絡を取ったが魅力的なものは見つからなかった。

でも諦めない絶えず前に進む事のみ考えたい。