「好きな作家は?」
の質問には 田辺聖子 と答えてきた。
おせいさんこと田辺聖子の本は私が高校生ぐらいの時からの愛読書だった。
先日なくなったことをニュースで知って
「ああ、また私の大事な方が亡くなってしまった」
と思った。
一番好きなのは 「私的生活」
主人公ののり子は絵本やお人形などを作って1人で生活していたが、大金持ちの剛と結婚する。これがいい男なんだけど嫉妬深い。これやあれやのエピソードがおせいさんの軽快な関西弁に乗って語られる。
おせいさんの小説は関西弁の軽くて分かりやすい言葉で綴られていてするすると読めてしまう。
けれど所々に宝石のような深みのある、そしてずしんとくる言葉がちりばめられていて読んだあと
「うーん」と物事の真髄とはこうであろうか?など考えてしまう。
表面はふわふわと甘いわたあめみたいでいて中身は長年の勘で美味しく炊けたあんこのよう。それでいておなかにもたれない。
といった感じ。
それでいて女性の大好きな甘味なのである。
例えが下手だけど本当に好きだったなー
またおせいさんの小説を読みたくなった。
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