オイルの選び方が分からない人へ!「アンチエイジング」で摂りたい5選
近ごろ、スーパーやコンビニエンスストアで買い物をするとき、原材料名をチェックしている人の姿をよく見かけるようになりました。体に取り入れるものに対して、意識の高さが表れていますよね。では、料理の際に使用する“オイル”はどうでしょう。まだ、「オイルは何となく選んでいる」という方が多いかもしれませんね。これでは、せっかくの食材の良さを半減させてしまうかも……。
実は、食べ物にスーパーフードと呼ばれるものがあるように、オイルにもオイル系スーパーフードと呼ばれるものがあるのです。
今回は、スーパーフードマイスター、スポーツ・スーパーフードマイスターの資格を持つ筆者が、オイル系スーパーフードのなかでも多くの女性が関心を持つ「アンチエイジング」にオススメのオイルをご紹介していきたいと思います。
■アンチエイジングに効果!オイル系スーパーフード5種
(1)亜麻仁油
亜麻仁油は、アマ科の一年草・アマの種子が原料となって作られたオイル。英語名では、フラックスシードオイルと呼ばれています。代表的な成分は、必須脂肪酸であるオメガ3系脂肪酸。抗アレルギーや高血圧、血栓の予防に効果的です。加えて、ポリフェノールのリグナンを含むため、老化の原因となる活性酸素の除去にも期待されます。
(2)アボカド油
続いては、“アボカド油”。クスノキ科の常緑高木・アボカドの果肉が原料の緑がかった茶色をしたオイルです。オメガ9系脂肪酸のオレイン酸の割合が多く、熱に強いのが特徴で、美肌ビタミンと呼ばれるビタミンA・Eを含みます。
クセがなくまろやかな中に香ばしさもあり、非常に使いやすいオイルです。
(3)サチャインチ油(インカインチ油・グリーンナッツ油)
トウダイグザ科の半多年生植物・サチャインチの種子が原料。ナッツのような味・香りが特徴の薄い黄色をしたオイルです。こちらも、オメガ3系脂肪酸やビタミンEの割合が多く、アンチエイジングに効果的。加熱も可能ですが、短時間で済ませるようにしましょう。
(4)えごま油
韓国では葉が食用とされています。日本では、縄文時代から栽培されており、食用以外に工業用油としても使われてきたのが、えごま油です。
シソ科の一年草・えごまの種子が原料のこのオイルは、オメガ3系脂肪酸の割合が多く、血液の健康に効果が期待されます。血流が良くなると、腸の働きが活性化され老廃物の排出がスムーズに。肌のターンオーバーも整い、トラブルの改善が見込めます。
(5)ココナッツ油
最後は、一世を風靡したココナッツ油。ヤシ科の植物・ココヤシの実が原料。熟した固形胚乳(果肉)をすりおろし、水を加えて搾ったココナッツミルクを加熱、そこから油分だけを取り出したものです。
代表的な成分である中鎖脂肪酸は、すばやく吸収・分解されてエネルギーになるため、「太りにくい油」と言われています。そこに、免疫力を高めるラウリン酸や、脳を活性化するケトン体、アンチエイジングに役立つビタミンEも加わったうえに、味も抜群。オイル系スーパーフードの代表格と言えるでしょう。
体にいい食べ物の食材だけではなく、調理に使用するオイルにも関心を持っていただけたのではないでしょうか。好みのオイルを見つけて、日々の食事に取り入れてみてくださいね。