デスクワークが中心の仕事をしている人はもちろん、そうでない人でも家で行う趣味の時間はイスに座りっぱなしになっているという人は多いのではないでしょうか。現代は人類史上最も座っている時間が長いといっても過言では無い生活スタイルとなっていますが、「長時間の座り姿勢」は非常にカラダに悪いということをまとめたインフォグラフィックが公開されています。
「1日に6時間座っていると死のリスクが40%増大する」「太っている人は、やせている人に比べて1日に2時間半長く座っている」など、なかなか衝撃的な内容ばかりですが、害だけではなく解決法も提示されているので、長時間座る生活を送っている人は目を通してみるといいかもしれません。
「座ること」がもたらす害とその解決法は以下から。
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◆1日に6時間座っていると死のリスクが40%増大する
1日に6時間座る生活を続けていると、たとえ日常的に運動をしていたとしても1日に3時間しか座らない生活の人に比べて15年以内に死ぬ確率が40%増えるとのこと。研究によると、このリスクを回避する方法はただ一つしかなく、それは「座る時間を減らす」ことだそうです。
円グラフは現代的な生活をしているアメリカ人の平均活動時間を表しています。これによると1日に9.3時間座り、歩いたり立ったりといった簡単な運動を6時間半行い、0.7時間はランニングやスポーツなどの強度の高い運動をしているそうです。残りの7時間半は睡眠時間となっています。
◆座りっぱなしの生活スタイルだと肥満になる
太っている人は、やせている人に比べて1日に2時間半長く座っているとのこと。また、現在のアメリカ人の3人に1人は肥満ですが、1980年から2000年の間で運動頻度は変わっていないのに座っている時間は8%長くなり、その結果肥満は倍増しました。なぜなら、座っているときはほとんどエネルギーを消費しないからです。
下にある棒グラフは、座っているときの消費エネルギーに比べてほかの動作がどれだけエネルギーを消費するのかを表しています。立っている状態は1.1倍の消費量で、チューインガムをかんでいる時は1.15倍。歩いている時は2.5倍の消費量、階段を上っているときは3.2倍とのこと。なお、「長時間座り続けなければ良い」というものでもなく、「座ること」がもたらす害は、座った瞬間から始まっています。
◆「座ること」は体を破壊する
デスクワークが中心の仕事をしている人は立ち仕事が中心の人に比べて心臓病になる確率が2倍になるそうです。また、座った瞬間に足の筋肉からの電気信号が止まり、代謝によるカロリー燃焼率が毎分1kcalほどまで下がってしまいます。さらに脂肪分解酵素「リパーゼ」による脂肪燃焼率も90%下がり、座ってから2時間が経過すると善玉コレステロールが20%減り、24時間経過した後ではインスリンの効果が24%減って糖尿病のリスクが上昇するそうです。
◆「座ること」がもたらす害から生還するために
「座ること」が体によくないということはわかっても、だからといってすぐに立ち仕事へと転職するというのは無理な話。
しかし、1日8時間のデスクワーカーでも仕事以外で座る時間を減らすだけで効果はあります。また、一般に「1日当たり30分は運動をしましょう」と推奨されていますが、これは十分ではありません。暇を見つけてはストレッチをしたり、オフィス内をウォーキングするといいでしょう。
◆自宅でソファやイスに座りながら長時間テレビを見るのはやめましょう
1日に3時間以上座ってテレビを見ている人は、そうでない人と比べて心臓病で死ぬ確率が64%増加します。たとえ運動習慣がある人でも、その効果を消してしまうことになるそうです。また、グラフによると自宅で長時間座りながらテレビを見て過ごしていると、テレビを見る時間が1時間伸びるごとに死亡率が11%も増えてしまうとのこと。これはテレビのデータですが、長時間のネットなどにも同じことが言えそうです。
◆カラダにとって最も良い座り方は135度
オフィスや家の中以外でも、車や電車などで座る機会は頻繁に訪れます。エレベーターを使う代わりに階段を使ったり、通勤手段を自転車や徒歩に変更するのもいいでしょう。座り方については、ちょっと寝そべっている感じもありますが、座面に対して背骨が135度となるように座るのが最も負担のかからない座り方だそうです。逆に前傾気味だったり垂直な姿勢はカラダにとって良くありません。
もともと、人体は長時間の座り姿勢に耐えられるようには設計されていないので、デスクワークなど座っての仕事が多い人はちょっと立ち上がるなど工夫した方がよさそうです。
ギガジン 抜粋 ;Posted by darkhorse_logj
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