
お酒の飲み過ぎが健康に悪影響を及ぼすことはご存じの通りだが、特に将来有望な若い男性は注意した方がいい。新たな調査により、週に3杯以上ビールを飲むと精子が劣化し、子孫が残せなくなる危険性が高まることがわかったという。

■ 中ジョッキ3杯で精子が劣化 ■■
南デンマーク大学の研究チームがおこなった調査では、18~28歳の男性1221人を対象に、日頃の飲酒習慣と血液サンプル、精子サンプルを分析。
その結果、1週間に7.5ユニットのアルコール(ビール中ジョッキ約3杯分)以上摂取している人は、精子の数が少なく、しかも形やサイズがおかしい奇形が多いことが判明したそう。
精子のクオリティは、アルコール摂取量が多ければ多いほど悪くなる傾向があり、特に週に37.5ユニット(中ジョッキ約15杯分)以上飲んでいる人はその影響が顕著だったという。
■ ただし全く飲まないのもよくない? ■■
しかし、同調査によればまったくお酒を飲まない人よりは、たしなむ程度に飲んでいる人の方が精子の質がよかったとか。これについては理由がわかっていないため、今後より深く調べる必要があると研究者らはしている。
精子の劣化は男性不妊の原因となってしまう。将来的に子どもを授かりたいと考えている男性は、飲み過ぎには気をつけた方がよさそうだ。
