ウィニングステージ

私の競馬日記です。

ウィニングステージ思い出のレース⑭

2006-07-08 09:04:53 | Weblog
平成5年 第54回 菊花賞 杉本清の回想による補完あり

「タイシンどうした、チケット、ビワハヤヒデは前にいるぞ。
 ナリタタイシン苦しいか。

 完全にビワハヤヒデ、完全にビワハヤヒデ、菊の舞台で
 無念を晴らす。

 ビワハヤヒデ一着、二着にステージチャンプ、ウィニングチケットは三着。
 菊の舞台で春の無念を晴らした岡部と、そしてビワハヤヒデ。
 完勝、完勝です。」

 春の三強の一角でありながら、肺出血というアクシデントに見舞われ
 菊の晴れ舞台にぶっつけで臨まなければならなかったナリタタイシン。
 杉本は この馬の名をレース中、一度も呼ばなかったことに心の
 痛みを覚えたというのです。全国のタイシンファンのためにせめて
 タイシン苦しいかと言えなかったかと。この優しさが数々の名実況を
 生んだのですね。
 

ウィニングステージ 思いでのレース⑬

2006-07-05 07:20:52 | Weblog
昭和52年 第12回 京都大賞典

「よーし、という場内の声が聞こえます。
 わぁー テンポイント先頭だ。差が開いた。差が開いた。
 63㌔もなんのその、63㌔もなんのその。
 どんどんどんどんゴールへ向かう。独走になった。独走になった
 テンポイントです。」

 勝負の冷酷さを いやというほど味わった菊花賞から一年。
 TTG 3強時代の中心となったテンポイント。
 63㌔ この斤量で独走
 障害戦じゃないんだから・・・って思ってしまいます。

 しかし この強さが この斤量が 彼の脚を少しずつ
 あの日に近づけていたのかも知れません。