高2の冬、新たに仲間が出来る。
同じクラスのあさみん、ちーちゃん、がみちゃん、まなだ。
実は、2年に進級してからちーぼうたちとクラスがバラバラになってしまい、体育とお昼のお弁当、放課後しか学校内では会わなくなっていた。
まなとは、1年の時からお弁当を一緒に食べていた仲だったのだけれど、あさみん、ちーちゃん、がみちゃんとは、2年になって同じクラスになったものの、あまり関わりが無かった。。
あれは確か、、2年の秋から冬に変わろうとしていた時期だった。
席替えで、ちーちゃんと席が近くなったことがキッカケだった。
何故かずーっと話してみたい存在だった。
美人なんだけどハッキリしてて、自分が一緒に居たい人としか居ない。
がみちゃん以外とは距離を置いて接しているようにみえた。
どんな子なんだろう?と思い、理解の実験室の授業の終わりに話してみた。
最初は、驚いていたけどサバサバしている性格で、少し距離は感じたけど、、話してみるとばかな会話も出来る子なんだということが分かり、仲良くなった。
いつもお昼の時間帯は、違うクラスのちーぼうたちと食べていたけど、私たちの間でDSというゲーム機が流行っていて、ちーちゃん、がみちゃん、まな、あさみんとお昼を食べ終わってから通信対戦するのにハマってしまい、ゲーム対戦したいときは、ちーちゃんたちとお昼、ちーぼうたちと話したいことがあるときは、ちーぼうたちとお昼、何故かローテーションでお昼を食べに行っていた。
グループが自分の中で2つできてしまったけど、学校生活が楽しくなるキッカケがまたできて嬉しかった☺️
そんな学校生活を続けて、高校3年生になった。
私の通っていた高校は2年生にクラス替えをしたらそのまま持ち上がるので、3年も同じクラスのメンバーだった。
特に支障は無かったが、クラス内にはヤンチャな女子がいたり、ヲタクグループがいたりと、クラスの仲は、よくなかった。
3年の秋
体育祭でクラスマッチがあって、、最後にクラス全員で大縄と30人31脚の競技をやることになった。
私たちのクラスは、グループが複雑に別れていて、仲良くはないし、団結力もなかった。
他のクラスが体育祭に向けて放課後に練習し始めても、放課後に練習するのダルイと感じる人のほうが多かったし、やらなかった。
体育祭一週間前になって、ようやく担任から、練習しましょうと念押しされて、放課後に一週間だけ、練習することになった。
最初は、ヤンチャグループもダルさを隠し切れなかったが、練習していくうちに大縄も飛べるようになってきた。
30人31脚は、足首に襷を巻いて息を合わせて進まないと、一人がつまづいたらみんなつまづいてしまうので、息を合わせて進みだすのが大変だった。足首に巻いた襷が痛くて青馴染みができていた。
最初は嫌々やっていた練習も、皆んな一生懸命練習することに意識が変わった。
すごく楽しかった。あんなにバラバラだったみんなの心がひとつになる瞬間があって、、清々しくて、、何故か心が踊っていた。
体育祭の前日、最後の練習終わりに、今までやったことなんてなかった、円陣を組んで、明日も頑張ろう、と励ましあった。
体育祭当日、最後のクラスマッチ、大縄は残念ながら優勝は出来なかったが、30人31脚でまさかの3位に入賞して、景品のうまい棒を貰ったときは、凄く嬉しかったのを覚えている。
あの時のあの瞬間だけは、グループの垣根をこえてみんなでハイタッチした。
感動した。
大人になるとそんな経験出来ないから、今思い出すと、とても貴重な経験だったな、と思う。
当時のクラスのみんなとは誰一人連絡取り合っていないけれど、あの時の感動は忘れてほしくはないな、なんて思ったり、思わなかったりします。