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イタリアで最重要の指名手配を受け、30年間逃亡を続けていたマフィアのボス、マッテオ・メッシナ・デナーロ容疑者(60)が16日、南部シチリア島で逮捕された。
メッシナ・デナーロ容疑者は、悪名高い「コーザ・ノストラ・マフィア」のボスとされる。数々の殺人事件をめぐり、2002年に欠席裁判で終身刑の判決が出されていた。
現地メディアなどによると、同容疑者はこの日午前10時前、シチリア州の州都パレルモの民間診療所を偽名で訪れ、がん治療の化学療法を受けようとしたところを逮捕された。
その後、軍警察(カラビニエリ)によって秘密の場所に連行された。当局は逮捕にあたり、武装隊員100人以上を出動させたという。
現地メディアで出回っているビデオでは、同容疑者が連行される際に、通りに立つ人々が警察をたたえている。
■反マフィア判事ら殺害で有罪
メッシナ・デナーロ容疑者が関わったとして有罪判決が出された殺人事件には、次のものが含まれる。
・1992年に反マフィア判事のジョヴァンニ・ファルコーネ氏とパオロ・ボルセリーノ氏が殺害された事件
・1993年にミラノ、フィレンツェ、ローマで死者を出した爆弾テロ事件
・国側の証人に転じた元マフィアのメンバーの息子(当時11)に対する誘拐、拷問、殺害事件
同容疑者はかつて、自らが関わった事件の犠牲者で「墓地を埋め尽くせる」と自慢していた。殺人以外にも、ゆすり、廃棄物の不法投棄、マネーロンダリング、麻薬取引などの犯罪を指揮していたとされる。
コーザ・ノストラの最後の「秘密保持者」とされ、反マフィア判事殺害事件など多数の重大犯罪について、すべての情報と関係者を知っているとみられている。
1993年に逃亡生活に入って以降、さまざまな隠れ場所から命令を出してきたと考えられている。
仲間内では「ディアボリック」(決して捕まらない泥棒の漫画キャラクター)、「ウ・シーク」(やせっぽち)などと呼ばれていた。
コーザ・ノストラを長年率いた、トト・リーナ元受刑者(故人)の弟分だったとされる。同元受刑者は23年間逃亡し、1993年に逮捕された。
イタリアの捜査当局はこれまで数十年間、メッシナ・デナーロ容疑者に近い人々の監視を続け、同容疑者の逮捕に何度か迫っていた。
しかし、同容疑者の写真はほとんど存在せず、警察はデジタル合成した写真で、年を取った姿を想定するなど、捜査には困難も伴った。
2021年9月にはオランダのレストランで、同容疑者と間違われた英リヴァプールのカーレースF1のファンが、銃口を向けられて逮捕される事件も起きた。
■マフィアと国の取引との見方も
メッシナ・デナーロ容疑者の逮捕が16日朝に報じられると、イタリア国民はテレビにくぎ付けになった。
同容疑者は、組織犯罪シンジケートの上層部には国家も手を出せないことを、長年にわたって象徴してきた。そのマフィアのボスの逮捕は、国家権力が弱いとされる南部でもマフィアを根絶できると示すものとなった。
ただ、同容疑者が年齢を重ねてから逮捕されたことをめぐって、さまざまな見方が出ている。
英エセックス大学のアンナ・サージ教授(犯罪学)は、同容疑者ががんの治療を受けていたことから「かなり病気だった」と思われれると指摘。犯罪社会の関係者らから、もう役に立たないと判断されたとの見方もあるとした。
「つまり、彼はマフィアと国の間の取引の一部、何らかの見返りのために差し出される構造の一部だった可能性が高い」
軍警察は16日午後の記者会見で、同容疑者の居場所について密告があったとの見方を否定。「骨の折れる非常に細やかな」捜査の結果だと強調した。
当局によると、同容疑者は逮捕の際に逃げようとはせず、当局が探している人物だと認めたという。
■大統領や首相が称賛
パレルモ検察のマウリツィオ・デ・ルチア検事総長は、「マフィアは明らかに敗北したわけではないし、そう考えるのは間違いだ」と述べた。また、同容疑者は30年間、イタリア各地で身を隠し、最近ではシチリア島に潜伏していたとした。
1980年にコーザ・ノストラに兄を殺害されたセルジオ・マッタレッラ大統領は、内務大臣と軍警察をたたえた。
ジョルジャ・メローニ首相は16日、シチリア島を訪問。パレルモ近郊にある、1992年の爆破事件の犠牲者の記念館で黙とうを捧げた。
メローニ氏は、「マフィア犯罪グループの最重要メンバー」を拘束した軍部隊の働きに感謝するとし、「これは国にとって大きな勝利だ」と述べた。
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