近日は各メディアやブログなどで2016年のベスト・アルバムが公私ともども発表されていたりしますが、個人的にも今年は非常に悩ましくなりそう。聴き忘れ、チェックし忘れも当然ながらたくさんありますし、これから駆け込みで聴いたものが一気に2016年を代表する一枚になる可能性も?「PERFECT HUMAN」が一気に「PPAP」に取って代わられたようにね。
ということで、どんと見据えて!(Don' miss it!)
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Especia/Danger
John Legend/Darkness and Light
Jones/New Skin
The Seshen/Flames & Figures
Wakita Monari/In The City
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■ Especia/Danger
新体制始動後、EP『Mirage』に続く初シングル。新機軸の『Mirage』の流れに一呼吸置くような、フットワークの軽いサウンドプロダクツはLUCKY TAPESの高橋海が担当。ディスコ・ブギーな表題曲「DANGER」と甘くファンシーな「レイニー・ブルース」とポップに寄せた作風。
Especia - Danger
■ John Legend/Darkness and Light
元来、愛を問うてきた人だが、タイトルよろしく黒人への暴力やレイシズムへの嘆きを“闇”、全ての人が要する愛を“光”と位置付け、愛娘に捧げるバラード「ライト・バイ・ユー(フォー・ルナ)」などで普遍的な愛を歌う。チャンス・ザ・ラッパーやミゲルら実力派を客演に迎え、時流を掴む感覚にも狂いはなし。
John Legend - Love Me Now
■ Jones/New Skin
“ネクスト・アリシア”“ポスト・シャーデー”“2016年版 FKAツィッグス”などの惹句が飛び交う、英・ロンドンを拠点とする才女の1stフル。ラナ・デル・レイ作品などを手掛けるジャスティン・パーカーのプロデュース、ザ・エックス・エックス作品で知られるロディ・マクドナルドがミキサーを担当。浮遊感の中に凜とした才知がチラリ。
JONES - Melt
■ The Seshen/Flames & Figures
エリカ・バドゥ、ジェイ・ディラあたりを想起させる作風で話題となったサンフランシスコ・ベイエリアを拠点とする7人組、ザ・セシェンの2ndアルバム。R&Bからダンス・ポップまでを包括する、いい意味で節操のない雑食性が魅力。西海岸より吹きかける新たなフューチャー・ソウルといえるか。
The Seshen - Flames & Figures
■ Wakita Monari/In The City
Especiaを卒業後、約半年を経て〈ヴィヴィド・サウンド〉よりリリースしたソロ・デビュー・シングル。レーベルメイトの星野みちるを手掛けるはせはじむがプロデュース。表題曲は奇しくも旧Especiaを継承したようなシャレたグルーヴのファンキー・ポップな仕上がり。ただし、パンチある伸びやかな歌唱は抑え目。
脇田もなり - IN THE CITY
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以上です、キャップ。