仕事から抜け出して味スタへ到着したのが後半開始直後、平山が登場してから。すでに1-3と劣勢で、ボールを奪ってシンプルに反撃へとつなげることがなかなか出来ない時間帯が続き、観客席からもストレスを感じる展開。その空気を感じてなのか、エドゥーと平山の前線へボールを供給して相手陣内へ侵出するパワープレー的な戦術も、思ったように築けない。
時間が刻々と進むなか、まずは1点を返さなくてはいけない状況で、シュートまで行き着けないジレンマ。もっと単純に前線へ放り込み、何度もチャレンジを重ねていけばよいと思うが、しっかりと後ろから的確なビルドアップをしたかったのか、慎重になりすぎたのか、タイミング良くパスやロングボールを出せないでいるところを相手にボールを奪われて攻め込まれるという悪循環。スタンドの雰囲気に焦りを感じたのか、ゴール前になるとシュートかパスかを逡巡し、焦っているのが窺えるプレーも。むしろこういう時こそ、ゴール前では冷静さが必要だと思うのだが。後ろからとにかくボールを前線へ供給し、そのなかで繋がったボールを冷静にシュートへ繋げる。その繰り返しでいくつチャンスを作り、そのチャンスを決めきるか。そういう試合展開になってしまったのは残念だが、そういった戦術をやり切る強い精神と信念で立ち向かってもらいたかった。
90分まであと少しというところで、エドゥーの見事なループ気味のシュートが決まり、同点に出来るという雰囲気にもなりかけたが、やや焦りがまさってしまったのか、決定的なシーンは作れず。ホームでの敗戦を喫してしまった。
第4節を終えての順位は次のようになった。
1位 清水 3/9/8/2/+6 神戸/鳥栖/鹿島
2位 G大阪 4/9/6/2/+4 東京/仙台/ -
3位 FC東京 4/7/9/5/+4 G大/ - /鳥栖
4位 鹿島 4/6/7/7/+0 - /神戸/清水
5位 神戸 3/3/3/7/-4 清水/鹿島/仙台
6位 仙台 3/1/2/7/-5 鳥栖/G大/神戸
7位 鳥栖 3/0/3/8/-5 仙台/清水/東京
※(試合数/勝点/得点/失点/得失点差)
清水がまだ3試合で勝ち点9の1位となり、やや有利な展開となったか。FC東京は4試合終えて勝ち点7の3位。2位のガンバ大阪とは試合数は同数消化して勝ち点で2差。となると、次のガンバ大阪戦はまず勝利しないと、決勝への道はかなり厳しいものとなる。リーグ戦では3-0で勝利したガンバ大阪戦だが、結果ほど内容は圧倒していない。むしろ、先制されていたら逆の結果もあり得た内容だった。アウェイゲームで難しいものとなるだろうが、頭の中を整理して、今日の敗戦を次に活かしてもらいたい。
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≪ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ 第4節≫
【日時】2014/05/21 19:00
【会場】味の素スタジアム
【観衆】8,749人
【天候】曇、弱風
【気温】18.7度
【湿度】64%
【審判】(主審)榎本一慶(副審)聳城巧、中野卓
【結果】
FC東京 2(1-2、1-1)3 清水
【得点】
(東):エドゥー(18分)、エドゥー(87分)
(清):高木俊(8分)、大前(21分)、ノヴァコヴィッチ(57分)
【FC東京メンバー】
GK 01 塩田仁史
DF 02 徳永悠平 → DF 50 松田陸(71分)
DF 05 加賀健一 → DF 24 カク・ヒジュ(64分)
DF 29 吉本一謙
DF 06 太田宏介
MF 04 高橋秀人
MF 07 米本拓司
MF 38 東慶悟
FW 17 河野広貴 → FW 13 平山相太(54分)
FW 09 エドゥー
FW 14 武藤嘉紀
GK 31 圍謙太郎
MF 08 三田啓貴
MF 22 羽生直剛
FW 09 渡邉千真
監督 マッシモ・フィッカデンティ
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≪2014 ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ日程≫
01 03月19日 ○FC東京 3-1 鹿島(H)
02 04月02日 △FC東京 1-1 仙台(A)
03 04月16日 ○FC東京 3-0 神戸(A)
04 05月21日 ×FC東京 2-3 清水(H)
05 05月24日 FC東京×ガ大阪(A)
06 05月28日 試合なし
07 06月01日 FC東京×鳥栖(H)
【決勝トーナメント】
準々決勝 09月03日/09月07日
準決勝 10月09日/10月12日
決勝 11月08日(埼玉スタジアム2002)
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