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*** june typhoon tokyo ***

Eric Benet@BLUENOTE TOKYO

■ Special Christmas Evening with Eric Benet
 
Ericbenet20091225_01
 
 クリスマスをセクシーなエリックとともに。そしてエリック’ズ・マイケルも登場。

 スペシャル・クリスマス・イヴニング・ウィズ・エリック・ベネイ@ブルーノート東京を観賞。1stステージが押していたのか、入場開始が通常より15~20分ほど遅れていた。ロビーにはクリスマスらしいシックに着飾ったカップルやアダルトな方々が。ユニクロの500円セールで買ったジャージを着ているのは自分くらい。(苦笑)
 クリスマスにエリック・ベネイ…なんて贅沢なセッティングだろう。ただ、カップルでいる男性にとってはこのステージの間は女性を独り占めに出来ないかもしれない。エリックのセクシャルなアピールにやられてしまうから。(笑)
 仕事終了後の会場到着が入場時間近くだったこともあり、整理番号は若くない。中央のフロアは既に満席だったので、エリックが登場してくる側の席をオーダー。新譜『愛すること、生きること(ラヴ&ライフ)』からは「ウィークエンド・ガール」などを聴きたかったりしたのだが、クリスマスに「ウィークエンド・ガール」はないだろうなぁと思いながらサラダとパスタを食していると場内が暗転してバンド・メンバーが登場した。時刻は21:40を過ぎていた。

 バンド・メンバーは左からキーボードのルシアン・シロタ、ドラムのスティックス、ベース&ヴォーカルのグレゴリー・コリアーの3人。ルシアンはイスラエル出身とかいっていたか? バニー・マニロウ風の容姿。アンコールのメンバー紹介の時に、スティックスはエリックから“今年で20歳”(もちろんもう少し上、20代後半?)“(He looks like so)ベイビー”とか言われていた。「彼は今独身だから…(観客の女性に向かって)彼にカクテルをおごってよ。そしたら、アフターショウで合わせてあげるから(笑)」とも。ベースのグレゴリーについてはエリックが「このオーディションの時に『歌を歌えるか』と聴いたら『歌えない』っていうんだ。でも『バックコーラスしてくれ』って頼んだら……これだよ」みたいなことを言ってふると、グレゴリーはシルキー&スムースな美声をベース・ソロとともに披露。エリックは「これだからやってられないよ(お手上げだよ)」みたいな顔をしておどけていた。観客からもやんやの喝采が。
 この3人のバックに、コーラス・パートなどはCDを流す場面も。出来ればバック・ヴォーカルやホーンなども連れて来てくれるといいのだが、演奏がいいので物足りなさはそれほど感じなかった。
 
 それにしても今日のエリックはMCが冴えていた。曲の制作経緯についてだけでなく、この日だけのMCも。

 「今日は特別な日だ。スウィートな関係の人たちにとって……まだヴァイアグラがない頃(笑)、恋人たちがメイク・ラヴする時にはピルが必要だった。そう、その昔、ヴァイアグラがない頃ね(笑)、ピルの代用としてインセクツ(昆虫)を使ったんだ。“スパニッシュ・フライ”っていうね(Spanish Fly=女性用の性欲液として知られている媚薬・催淫剤)。でも、今はそんなもの必要ないんだ。必要なのは“エリック・ベネイのCD”だけ! しかも2枚ね! 1枚は車に、1枚は寝室に。これで万事OKさ」といって「スパニッシュ・フライ」へ。

 また、「エリック・ベネイの本当のファンはいるかい? 本当の本当のファンだよ(Real、Real、Real Fans)?…(観客が一斉に挙手)…んー、じゃあ、テストをしよう。この曲知ってるかい」といって1stアルバム・タイトル曲「トゥルー・トゥ・マイセルフ」を。
 デイヴィッド・フォスター・メドレーを聴かせた後には、「デイヴィッドと最初に会った時はそりゃあ緊張したよ(very very nervous)。デイヴィッドは僕のアイドルだったから。その彼と作ったのが『ハリケーン』だったんだ。で、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、ナット・キング・コール、フランク・シナトラ……そういうオールドスクール、今でも歌い継がれるような曲を作ろうっていって、デイヴィッドと作ったのがこれさ」との前フリから「ザ・ラスト・タイム」へ入ったり。

 本編最後では、「60年代、70年代、80年代……R&Bにはいいアーティストたちのいい曲がたくさんあった。アル・グリーン、マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダー、ダニー・ハサウェイ、スタイリスティックス……。そういう歌を作りたいって思って、(盟友の)デモンテや(従兄弟の)ジョージ・ナッシュ・Jr.などと作ったのがこれさ」と言ってから「ユー・アー・ザ・オンリー・ワン」へ。笑顔を絶やさない彼だが、この日は特別な夜ということも手伝ってか、いつもよりフェロモンの分泌率が高かったようで、セクシーさに磨きがかかっていた。情熱的な高音フェイクも気持ち良さそうに披露してくれていた。

Ericbenet20091225_02 退場後なりやまない拍手に対して、やおら「モットキク? モットキク? モットキキタイ? Do you want to hear more?」と言いながら、エリックがステージ・イン。「アリガトゴザイマース」「フー、アツイ」(といってジャケットを脱ぐ)といったくらいだが、最近は日本語使用率が増えているのかも。

 ステージ中央に丸椅子がセットされ、今日はスペシャル・デイだからこの曲をとナット・キング・コールの「クリスマス・ソング」を。この時ばかりは、観客がエリックの一挙手一投足、その表情に集中する。スウィートだがどこまでもハートウォームなクリスマス・ソングのプレゼントに観客は万雷の拍手と歓声で応える。

 ラストでは…聴きなれたイントロに一斉に立ち上がる観客。“Georgy Porgy, pudding pie, kissed the girls and made them cry”のコール&レスポンスは必須。上述のメンバー紹介を挟みながら、途中でスロージャム風なアレンジでマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」を熱唱。今年は、ブラック系アーティストなら特に、マイケルのトリビュートという流れは当然のものとなっている風なのだが、単にオリジナルをカヴァーするだけでなく、エリック流にアレンジして披露するところがいい。エリックは1969年生まれだから(うぉお、自分と大差ないじゃないか…)、マイケルはリアル・タイム・アイドルだった訳で、その入れ込みっぷりもかなりのもの。コーラスの“Billy Jean is not my lover / she's just a girl who claims that I am the one / But the kid is not my son”の部分は観客と合唱。ミディアム・スローのアレンジに仕立てたのは、観客が歌い易いようにということもあったかもしれない。それも歌詞を知っているはずという計算がなければ成立しない訳で、日本のファンなら、というよりか、マイケルの「ビリー・ジーン」はみんな知っていると確信出来たのだろう。そう思わせているマイケルはやはり凄いのだ。

 そしてまた「ジョージィ・ポージィ」に戻って、観客に感謝を述べると、エリックは通路でハグ攻めに合いながらステージ・アウト。妖艶でホットな夜は、あっという間に過ぎていった。
 帰り際、エリックからの素敵なクリスマス・プレゼントに酔いしれつつも足早に駅へと向かう人の波が、ファンタジーと現実の狭間を映し出しているようで、なんともいえない高揚感に包まれていたのだった。


◇◇◇

<SET LIST>

01 Love Don't Love Me
02 Spiritual Thang
03 Love, Patience & Time
04 Spanish Fly
05 Don't Let Go
06 True To Myself
07 Let's Stay Together
08 David Foster Medley
After The Love Has Gone (Original by Earth,Wind & Fire)
Through The Fire (Original by Chaka Khan)
September (Original by Earth,Wind & Fire)
09 The Last Time
10 Spend My Life With You
11 You're The Only One
≪ENCORE≫
12 The Christmas Song (Original by Nat King Cole)
13 I Wanna Be Loved
14 Georgy Porgy (Including“Billy Jean”Original by Michael Jackson)


<MEMBER>

Eric Benet(Vo)
Rusian Sirota(Key)
Gregory Collier(B,Vo)
Stixx(Ds)


◇◇◇

YouTubeにアフターステージでのコメントがアップされてましたよ。

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“アリガトゴザイマース”(笑)

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