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*** june typhoon tokyo ***

FC東京 vs 大分 @味スタ【ルヴァンカップ】


 フレッシュな陣容でドローに持ち込み、FC東京が無敗でプレーオフステージへ進出。

45+2分 弓場将輝のゴールで大分が先制
63分 永井謙佑のゴールでFC東京が同点に追いつく  

 前節で既にグループ首位通過が確定しているFC東京と、神戸、徳島とともに勝ち点5で並ぶ大分。大分がグループ2位通過をするためには、まず勝利が大前提で、その上で徳島が神戸に勝利か引き分けという条件付き。神戸が勝利した時点で、大分は勝利してもグループステージ敗退が決まる。

 FC東京、大分ともにリーグ戦から選手を入れ替えて試合に臨んだが、特にFC東京はGKの野澤大志ブランドンをはじめ、左SBにバングーナガンデ佳史扶、CBに蓮川壮大、MFに中村拓海を起用するほか、森田翔、梶浦勇輝、安田虎士朗、野澤零温というU-18のメンバーがサブに名を連ねた。GKの阿部伸行も今季初のベンチ入り。対する大分もリーグ前節の鳥栖戦から先発9名を替えてきた。

 序盤から両チームともに球際が激しい展開というのは間違いではないのだが、クオリティは決して高くなかった。特にFC東京は大分のプレスに追いやられるように横や後ろへのパスを乱発。ジョアン・オマリと蓮川のCBコンビがビルドアップを図ろうとするも、大分の守備を崩すことが出来ず。そのうえ、右サイドに配されたサイドハーフの中村拓海は持ち上がれず、効果的な供給もほぼ見せられず。右SBの岡崎も低調。GKの野澤大志ブランドンがゴールキックの際、左サイドばかりを狙って蹴っていたのは、右からの攻撃の構築が難しいと判断した要因の一つとしての表われか。味方同士の距離感も不安定で、ボールを奪われて攻め込まれるとズルズルと最終ラインが下がるという悪循環も露呈。ジョアン・オマリも前への供給数を増やさなければという焦りからなのか、センターサークル付近でボールを奪われて一気に大分・藤本にエリアへの進入を許してしまう。その度、蓮川が戻って、必死のスライディングやブロックで何とか事なきを得ていたという感じだ。

 それも前半終了までは持ちこたえられず。大分がゴールへのアクションを重ねていくと、アディショナルタイムに左サイド深くから高畑がクロス。バングーナガンデと屋敷が競り合ったこぼれ球に反応した弓場が左脚を振り抜くと、バングーナガンデに当たってゴールイン。勝利が絶対に必要な大分が先制点を挙げる。弓場はJ初ゴール。

 シュート場面はほとんど見られず。90分を通じてもFC東京のシュートは4本と、大分の8本の半分しか打てなかった。前半で相手陣内への推進力を見せられなかったFC東京は、とにかく前へ押し出すために、まず岡崎から安田にスイッチ。対する大分も追加点を挙げて勝利を確実なものにしようと、FWの高澤から渡邉新太、3バックの右の小出を坂にチェンジと、後半開始早々から両者とも手を打ってきた。大分は渡邉が効果的な動きで、チャンスを立て続けに演出し、大分の攻勢の時間帯を形成。だが、GK野澤大志ブランドンの好セーヴなどで、FC東京も耐え凌ぐ。

 ゴールへの“逆算”や攻撃に際する“決まりごと”がないのか、FC東京は停滞に終始するなかで、アルトゥール・シルバが強引に右脚でシュートを試みるなど、フィニッシュで終わるという意識が少しずつ出始める。すると、63分、ジョアン・オマリの足元のボールをさらって左サイドから中へドリブルで切れ込んだ東が品田にパス。受けた品田が前線の永井へ縦パスを送り、永井の落としたボールを東が倒れ込みながら再び永井へパスを繋ぐと、永井がGKを綺麗に越えるシュートをゴール右隅上に流し込んでFC東京が同点。

 その後は、選手交代を重ねて、FC東京、大分ともに勝ち越しを狙う。FC東京は前線に梶浦や野澤零を送り、連続プレスを幾度も仕掛けていくと、大分も香川、井上健太を投入。スペースが生まれるオープンな展開でそれぞれ攻め合うも、最後まで得点シーンは生まれず。FC東京が無敗でグループステージを終え、大分は敗退が決定した。

 内容を考えると、精度や質などネガティヴな要素ばかりが浮き彫りになった試合という見方も出来るが、一方で現時点での底上げに足り得る面々が把握出来、ユース勢の経験を積めたというメリットもあった。また、負けていれば、チームの勢いを削ぎかねないが、後半に盛り返して同点とし、“無敗”を継続して終えたことは大きい。ゴールした永井、前で得点に絡んだ東などヴェテランの復調や上昇への契機も出来た。内容を謙虚に受け止めつつ、この先の戦いに活かす糧としたい。

 ルヴァンカップはグループステージの日程が終了。Bグループを首位で通過したFC東京は、次のプレーオフステージで、Cグループ2位の湘南との対戦が決定した。第1戦は6月5日(土)に駒沢陸上競技場で、第2戦は6月13日(日)に湘南のホーム・レモンガススタジアムで行なわれる。 
 
◇◇◇

【JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第6節】
2021年5月19日(水)19:03試合開始 味の素スタジアム
入場者数 2,842人
天候 曇 / 気温 19.0℃ / 湿度 85%
主審 西村雄一 / 副審 岡野宇広、森川浩次
第4の審判員 酒井達矢

 FC東京 1(0-1 / 1-0)1 大 分

得点:
(東)永井謙佑(63分)
(分)弓場将輝(45+2分)

【FC東京】
≪スターティングメンバー≫
GK 41 野澤大志ブランドン
DF 29 岡崎 慎  → 安田虎士朗(46分*)
DF 25 蓮川壮大
DF 32 ジョアン・オマリ
DF 49 バングーナガンデ佳史扶 → 大森理生(66分)
MF 22 中村拓海
MF 02 アルトゥール・シルバ
MF 18 品田愛斗
MF 10 東 慶悟  → 森田 翔(74分)
MF 07 三田啓貴  → 野澤零温(66分)
FW 11 永井謙佑  → 梶浦勇輝(66分)

≪サブスティテューション≫
GK 16 阿部伸行
DF 34 大森理生
DF 46 森田 翔
MF 43 梶浦勇輝
MF 45 安田虎士朗
FW 42 野澤零温

≪監督≫
長谷川健太



◇◇◇

【2021 Jリーグ YBCルヴァンカップ Bグループ順位表】※第6節終了時 
1位 FC東京 12/6/3/3/0/6/2/+4
2位 神 戸 08/6/2/2/2/6/4/+2
3位 大 分 06/6/1/3/2/4/6/-2
4位 徳 島 05/6/1/2/3/3/7/-4
※(順位/チーム/勝点/試合/勝/分/敗/得点/失点/得失点差)

◇◇◇

【2021 JリーグYBCルヴァンカップ FC東京 試合日程】
〈グループステージ・グループG〉
第01節 03月03日(水)19:00〇FC東京 1-0 徳 島(H・味スタ)
第02節 03月28日(日)14:00〇FC東京 2-0 神 戸(H・味スタ)
第03節 04月21日(水)19:00〇FC東京 1-0 大 分(A・昭和電ド)
第04節 04月28日(水)19:00△FC東京 1-1 徳 島(A・鳴門大塚)
第05節 05月05日(水)15:00△FC東京 0-0 神 戸(A・ノエスタ)
第06節 05月19日(水)19:00△FC東京 1-1 大 分(H・味スタ)

〈プレーオフステージ〉
第1戦 06月05日(土)14:00 FC東京 vs 湘 南(H・駒 沢)
第2戦 06月13日(日)17:00 FC東京 vs 湘 南(A・レモンS)

〈プライムステージ〉
準々決勝 第1戦 09月01日(水)
準々決勝 第2戦 09月05日(日)
準決勝 第1戦 10月06日(水)
準決勝 第2戦 10月10日(日)
決 勝 10月30日(土)

◇◇◇



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