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*** june typhoon tokyo ***

J-WAVE LIVE ~SPRING!@ZEPP TOKYO

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 J-WAVE恒例の春のスペシャル・ライヴ・イヴェント“サンスター オーラツー presents J-WAVE LIVE ~SPRING!”に行ってきた。出演は、BONNIE PINK、Crystal Kay、清水翔太、JUJUの4組。どのアーティストも一度はステージ・パフォーマンスを観たことがあるので、安心出来るラインナップ。清水翔太とJUJUはワンマンはないけれど、結構さまざまなライヴ・イヴェントで出くわすので(先日のSpringrooveにも出演してましたな。飛ばしちゃったけど……苦笑)。JUJUは、ネイト・ジェイムスのオープニング・アクトでも観たんじゃなかったっけかな。

 会場はZEPP TOKYOで、スタンディングだとばっかり思っていたら、フロアにパイプ椅子がズラーッと並んでいる全席自由席。整理番号がそこそこ若い番号だったのだが、開場時間にやや遅れて到着したので、真ん中あたりの列にて着席する。

 司会進行はDJ TAROと宮本絢子。トークが達者なDJ TAROと宮本絢子が息のあった進行ぶりを披露。出るとは思っていたが、DJ TAROはジョン・カビラやクリス・ペプラーのマネをちょくちょく入れたり、マウス・スクラッチしながら登場したりと、芸達者なところを見せていた。宮本嬢はスリムで背が高く、屈託のないスマイルという、J-WAVEナヴィゲーターっぽいルックスだった。

 さて、ライヴ1組目はJUJU。左からキーボード、ギター、ドラム、ベースがバック。3月リリースのアルバム・タイトル曲「What's Love」からスタートし、Spontania「君のすべてに」の客演返し「素直になれたら」とそのシングルのカップリング「I can be free」を披露。「素直に~」ではSpontaniaは登場せず、サビのバック・コーラス“僕の声聞こえてるなら~”の部分がキーボードでメロディを追って対応した感じに。亀田誠治と共作による「やさしさで溢れるように」に続くラストは、JAY'EDを呼び込んでの「明日が来るなら」。ちょっと照れた感じの、つかず離れずの距離感で歌うデュエットは、なかなか微笑ましかった。
 相変わらず、安定したヴォーカル力だったが、観客からの“カワイイー”の声に“そうでもないよ?”とサクッと即答するのが面白く、会場の雰囲気を和ませていた。

 続いて、清水翔太。バックはDJ(ターンテーブル)のみ。この日一番の盛り上がりだったかもしれない。なかには、ジャニーズ応援グッズばりに、周りにキラキラの装飾を施したうちわを振りながら声援を送る女子たちも。音楽的なアティテュードはソウルなんだけれど、ティーンや若い世代にとってはアイドルなのかもしれない。ソウル・ミュージックのスタンスをとっているだけで。
 オープナーの「Diggin' On U」から客席はスタンディング状態。明朗快活なヴォーカル&フロウを披露していく。続いて、「HOME」「スタンド・バイ・ミー」「「アイシテル」」を。特にスタンディング的なナンバーではないのだが、観客はそのままで身体を揺らしていた。
 MC時に一番声がかかったのが彼で、「スタンド・バイ・ミー」の説明の時も、“アポロ・シアターで歌った~”うんぬんのくだり(実際にはプロモーションとしての特別枠での出演)の時に先に“スタンド・バイ・ミー”と曲名を叫ばれたり、ラストのこれからリリースされる新曲の曲名を清水翔太が言う前に叫ばれたり、“ミリヤは?”と加藤ミリヤ来てないのかと問うてみたりと、矢継ぎ早にやや前のめりな感じの若いファン層が多かったか。叫ぶことが悪いことじゃないのだけど、先走りすぎてTPOというか空気読まないと雰囲気も台無しになるんで、とは老婆心ながら。(苦笑) そのあたりは清水翔太も解かっていたようで、“あの~曲の名前を自分で言うのが好きなんですよね、さっきの「スタンド・バイ・ミー」の時もそうでしたけど。ま、知っていてもらえるのは嬉しいんですけどね、エヘヘ”とサラリと大人の返しで対応するところは逸材と絶賛されたことはあるな、と妙に感心してしまった。(笑)
 あとは、DJセットだったのだが、次はバンド・セットで観てみたいところ。

 3組目はCrystal Kay。今回はギターの石成正人とのアコースティック・ヴァージョン。登場時に観客が一旦立ちかけたのだが、クリと石成氏が座っているのを確認すると、観客もどういうヴァージョンでの演奏なのかを理解して、着席。(笑)
 『almost seventeen』の2曲をサクッとこなした後、デビュー曲の「Eternal Memories」へ。“13歳の時にこの曲でデビューして…今年デビュー10周年”のくだりでは、思わず“オォ~”(そんな若い時から歌ってたのか、みたいな)の声も。
 なかなかアコースティック・ヴァージョンで披露することが多くはないクリだが、意外だったのは、『Color Change』収録のブラッドシャイ&アヴァーント(Bloodshy&Avant)制作のスリリングな英詞曲「It's a crime」のアコースティック・ヴァージョンが聴けたことか。うねりのあるエレクトロ・ダンス・チューンが、春先にピッタリのアレンジとして披露されていた。英詞なので(おそらく日本人には)それほど違和感はないだろうけど、歌詞を読み取ると、果たしてここまで爽やかなモードでいいのだろうか、という思いもあったりなかったり。(笑) そういう意味では斬新なチャレンジだったかもしれない。
 ラストは観客とのコール&レスポンスを入れながらの「恋におちたら」でステージ・アウト。爽やか気品のクリでまとめた感じだった。

 最後はBONNIE PINK。“最後まで残っていてくれてありがとう”というやいなや“今(席を)立ったら、めっちゃ目立つで”と関西弁(京都弁)で返したりとリラックス・ムード。バンドは左から、ギター、キーボード、パーカッション、ベース。ギターの八橋義幸とパーカッションのNANAがいつものライヴ・メンバーとして参加。
 オープナーは、クール・サマーの雰囲気を醸し出した「A Perfect Sky」。こういうイヴェント・スタイルの形式では他のアーティストのファンへの取っ掛かりとしてヒット曲を持ってくるのは一つの選択肢だが、単純にオリジナル・ヴァージョンで披露しないところが経験の多さか。MCでも“あたしが最年長なんですけど……”と言っていたように、最初から客層の若さを考慮してのセットだったのかも。
 続いては、自身のアコギを活かした清涼感のある「Tonight, the Night」。マイ・フェイヴァリット・ボニー・ソングスのひとつでもあるこの曲だが、オリジナルはちょっぴり切なさの滴を落とした陰がちらつくヴァースからジワジワ、ふつふつとした感情がコーラスで開放されていくというアッパーだが、今日のヴァージョンでは全体的に肌当たりや耳当たりのいい爽快感を重視したアレンジだった。
 まもなくリリースとなる新作『ONE』からサビフレーズがチャームな「フューシャ フューシャ フューシャ」の後は、“飲み友”であるというJUJUを呼び込んでの「Last Kiss」。カヴァー曲をメインに送るJUJUのライヴ・イヴェント“JUJU苑”(「叙々苑」にかけたのか……笑)で、JUJUがボニーのこの曲をカヴァーしたことから、当ステージでデュエットを披露する経緯となったよう。どちらも陰影を持ったヴォーカルが特徴の二人だが、意外と、切なさの中にも揺るぎのない固い意志や信念が感じられるJUJUと、葛藤や不安に苛まれながらも一筋の光を見つけて前へと進んでいくような人間味の濃いボニーという、それぞれのヴォーカルの差異が感じられたパフォーマンスだった。いままでも他のイヴェントでも見かけたカップリングだが、こうやってデュエットしていくというのも面白いかもしれない組み合わせだ。ラストは4月リリースのシングル「Joy」「Happy Ending」を披露して終了。

 おおよそ各組5曲、17時過ぎから20時前までの約2時間強で4800円、自由席の椅子あり、新しい楽曲を多く披露ということで、
今後の各アーティストの指針や動向を知るにはもってこいのイヴェントだったのではないだろうか。今後もJ-WAVEならではのアーティストによるイヴェントを開催してもらいたいところだ。


◇◇◇

<SET LIST>

≪JUJU SECTION≫

01 What's Love ?
02 素直になれたら
03 I can be free
04 やさしさで溢れるように
05 明日が来るなら with JAY'ED

≪清水翔太 SECTION≫

01 Diggin' On U
02 HOME
03 STAND BY ME (Original by Ben E. King)
04 「アイシテル」
05 美しき日々よ (NEW SONG)

≪Crystal Kay SECTION≫

01 hard to say
02 Boyfriend
03 Eternal Memories
04 It's a crime
05 恋におちたら

≪BONNIE PINK SECTION≫

01 A Perfect Sky
02 Tonight, the Night
03 フューシャ フューシャ フューシャ (NEW SONG)
04 Last Kiss (Duet with JUJU)
05 Joy
06 Happy Ending


<MC>
DJ TARO
宮本絢子


◇◇◇

 ちなみに、最近は以前よりかなりJ-WAVEを聴く機会が愕然とするくらい減ってしまったのだが、「HOT100」とかのチャートを見ると、もう完全にJ-WAVEライクなという感じではないくらい、J-POPがランクインしていてビックリ。いや、J-POPが悪いとかいう気はさらさらないんだけど(J-POP好きだし)、そういう時代なんだなぁと思ってみたり。以前はラジオ局でそれなりの棲み分けがあったような気がしたけどね。いや、棲み分けがあった方がいいという訳でもないのだが、どの局も独自のカラーが薄れている感は否めないというような、ね。配信とかの影響なのかねぇ、とか、開局からJ-WAVEを聴いてきた三十路ジイは思うのでした。

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