
多くが以前に購入しているものですが、なぜかやっぱり家になくて(恐らく貸したままノーリターン、そんなオレはノータリーン…)、つい、買ってしまいました。
そのラインナップは、
○AALIYAH / One In A Million
○Des'ree / Supernatural
○JAMIROQUAI / The Return Of The Space Cowboy
○JOE / My Name Is Joe
○MARIAH CAREY / Glitter
○MARIAH CAREY / Rainbow
○SADE / Love Deluxe
○TREY LORENZ / TREY LORENZ
○TERRI WALKER / L.O.V.E
です。
アリーヤとかジャミロクワイなんて絶対あったはずなんですけどね。
こういう中古CDショップに入って、よくないと思うことは、
「でも、もしかしたらなかったかも…」
と考えてしまうことですね。
それがたたってか、ジャミロクワイの『Travelling Without Moving』(フェラーリのエンブレム風のジャケのヤツ)なんて、
家に3枚ありますよ。
どれも同じなんですが。(;・∀・)ハッ?
カーリーン・アンダーソン『トゥルー・スピリット』なんかも2枚あるんですが、
これは日本盤と輸入盤で、日本盤の方がボーナス・トラックが1曲入っているので、まぁこういうのはセーフかと。
ただ、この前、この盤の初回盤らしきものを見つけてしまって、内容も同じなのにパッケージ状態が違うってだけで買おうとした自分がいます…。
こんなことしてるから、いろんな人に、
CDで散財している
と言われてしまうんですね。
エンゲル係数は、家計の消費支出に占める飲食費の割合のことですが、
そういう意味でいうなら、
1ヶ月に支出に占めるCD購入費をエンバン(=円盤→CD)係数とすると、
その割合は非常に高く、生活水準が低いと思われます。ヘ(゜∀゜ヘ)アハ!
『ロンパールーム』でいえば、“にこちゃん”じゃなくて“こまったちゃん”だと、みどり先生 a.k.a. うつみ宮土理(ex. ケロンパ、キンキンの妻)に言われてしまっても文句はいえないです。
(Sorry... over 35 years old men only know this figurative sentence, I think...)
そんななかで、今回は、TERRI WALKER『L.O.V.E』についてレヴューしてみたいと思います。
“L・O・V・E”とくると、“投げキッス”と思い浮かんだ人、キャンディーズ・ファンですね。ミドル・エイジです。
関係ないけど、“投げキッス”って打ち込んだら、“嘆きっす”って変換されました。ああ、嘆いていいですか。
“L・O・V・E”とくると、“ラヴリーセイコー”と言っちゃう人、松田聖子ファンですね。ミドル・エイジです。
え、今もファンですか?歳がバレますね。みんなに言っちゃうぞバカヤローby小島聡。
…あ、レヴューしないとですね。すみません。
◇◇◇
ジャイルス・ピーターソン(Gilles Peterson)に紹介されて注目を浴びたUK出身のフィメール・シンガー、テリー・ウォーカーの2ndアルバム。
モス・デフをフィーチャーしたヒット作「Guess You Didn't Love Me」を含む前作『Untitled』(2001)から4年ぶりとなるアルバムで、全体的に音数が少なめのビートに乗る、ハスキーで繊細ながらもパワフルな歌唱が魅力だ。
オープニングを飾る「This Is My Time」は、定番ネタといえるダイナスティ(Dynasty)「Adventure Iin The Land Of Music」のトラックを使用。これは、アンジー・ストーン(Angie Stone)「Lovers' Ghetto」やブルック・ヴァレンタイン(Brooke Valentine)「Long As You Come Home」でも聴けるネタだ。そのトラックに導かれながら、タイトでパワフルなヴォーカルで歌い上げるスタイルは、正統派R&Bとしてブレがない仕上がり。
アルバム・タイトル曲となる「L.O.V.E」は、ダンサブルなミッド。ビートはファンキーだが、抑えの効かせたファルセット・ヴォイスによってスタイリッシュに。ブラック色の濃い「Whoopsie Daisy」は、畳み掛けるホーン・セクションがアクセントとなった推進力のあるパワフルなアッパー・チューン。押し寄せるビートを弾き出しながら、クラップ音を用いたり、アン・ヴォーグ(EN VOGUE)「Free Your Mind」のコーラス前フレーズを思わせる風のサビメロなど、エンタテインメント性の高いサウンド・メイクがなされている。
次の「Hurt By Love」は一転して、気の重い雨の日を思わせるイントロからスタート。だが、もの悲しげなピアノの旋律を打ち消すように、力強い訴求力のある叫びのヴォーカルで迫ってくる。「What The Hell」は、ダイアナ・ロス風のミッド・スローで、落ち着いた感を醸し出し、「Slow It Up」はレゲエ調のミディアム・スロー・チューンと、引き出しも多彩だ。
煌めく星空を描くようなピアノの美しいメロディに芯の強いヴォーカルを刻んでいく「Star」は、爽快感のあふれるアッパーなヒップホップ・ソウル。バックコーラスのメアリー・アン・モーガン(Mary Ann Morgan)のコーラスが耳をひきつける。
エディー・フロイド(Eddie Floyd)の「I've Never Found Me A Girl(To Love Me Like You Do)」を用いた「Ain't No Love」は、陽気さと明朗さを携えたクラシック・ソウル。ダウナーでスムースなグルーヴが特色のR&B、「The Woman You Want」は、ムーディでアダルトなスロー。切なさや内なる欲望を感じるヴァースから情熱的なヴォーカルが映えるコーラスへの展開が素晴らしい。ストリングスや終盤に現れる男性ヴォーカルでエンディングを迎える構成も絶妙だ。
アルバムも終盤となり、身のこなしが軽いマイナー調のアーバン・ミッド「The One That Got Away」から、ニーナ・ウッドフォード(Nina Woodford)とのヴォーカルの相性が優れた「Feel Love」へ。ヒップホップ的なプログラミング・トラックながらもスムースなソウル・チューンだ。
ラストは、『L.O.V.E』というタイトルのアルバムのエンディングにふさわしいミディアム・スローの「Yes I Do」。幸せな感触が漂う柔らかな楽曲だ。
総演奏時間46分とコンパクトにまとめられているが、伸びやかで言葉に魂をたぎらせるヴォーカルとブレがない軸を持たせたトラックメイクで、粗がない濃密な名曲を詰め込んでいる。活力のみなぎる、それでいて繊細で洗練されたUKソウルを体現しているマスターピースといえる。
