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*** june typhoon tokyo ***

AI@日本武道館

Ai_00ツアー・ファイナル。
“What's goin' on A.I. Japan Tour”@日本武道館。11月13日@渋谷C.C.Lemonホールからスタートしたホール・ツアーもラスト。最終到達地は、彼女の1つの夢でもあったであろう日本武道館。ただ、“Japan Tour”と命名するあたり、まだここは彼女にとって通過点なのだろうが。

19時10分頃スタートしたライヴはアンコールを含めて終わったのが22時と約3時間の大ヴォリューム。
トークが多く、ズルズル気味の進行な嫌いもややあったことも否めないが、彼女の観客、ファンに対しての感謝の気持ちがあらわれたためだろう。ファンと出来るだけ会話しながら進めていくんだから、仕方ない。

「あたしはね、しゃべりだすととまらないから!」

との宣言どおり。
なぜか、親近感が湧いてきたり。(爆)

ステージの両端までメンバー全員で出向いて観客へ手を振り「ありがとう」を何度も言い、
メンバーと最後に並んで挨拶した後、AIやったね、というようにメンバーから指をさされたり、ツアーグッズのタオルを掲げられたりすると、「もうここから帰りたくない!」と叫び、最後には…感極まって涙して走るようにステージ・アウト。

“一人じゃないから 私が君を守るから”

AIをファンが支える…「Story」のリリックを観客が体現した瞬間でもあった。

ノタレノタレ~に続く「My Friend」の大合唱、DVDでは絶対スローで見るな!のバク転×2、バンド・メンバーのテクニック確認、水飛ばし…いろいろあったが、やはり強烈なインパクトだったのは、
男性ダンサーたちが歌った、

“ダイジョウブ~ イチニサンシィゴ~ スイマセ~ン Everyday~♪”

のオリジナル・ソング(?)だろう。

ラストには、会場全体で大合唱だし。
DVDに収録されるかは微妙だけど。

◇◇◇

“Power Of Music”

音楽が創り出す力、導かれた勇気。、得られた大切な気持ち。
それをステージ上でひしひしと感じていたのではないだろうか。
ホールツアーのラストは、彼女の念願でもあった日本武道館。

ただ、武道館だからといって、特別なことはなく、いつもの等身大のAIで勝負。
小細工なし、トリックなし。今まで自身を信じて突き進んできた表現者としてのスタイルで勝負。

武道館という大きなステージに飲み込まれることなく、彼女が伝えたいこと、ただそれだけをストレートに投げかけていく姿は、美しくもさえあった。
そして、彼女の素晴らしいことは、そのメッセージに“ENJOY”という意識を持ってやり切れることだ。
意識を持つアーティストはいくらでもいるが、やり切るというところまで出来る人はなかなかいない。

マーヴィン・ゲイの名曲にも謳われた“What's goin' on”という大義を掲げたこのツアーには、彼女の並々ならぬ気概があったはずだ。
歯に浮くような理想ばかりを追い求めた言葉を綴るだけではなく、あくまでも現実的な目線で、多くの人が解かり合える言葉やダンスで表現したステージで、彼女自身もオーディエンスからの反応をしっかり掴み取ったのだろう。笑顔を絶やさず、そして時にグッと飲み込むような表情を見せながら、この時間に陶酔していた。

そのせいか、MC……というよりも、だべる時間がいつも以上に長かった。
ステージングという意味では、トークがやや冗長だったために、間延びするようなところも。
もう少しそのあたりをシェイプ・アップすれば、エンターテインメント・ショーとしては、かなり素晴らしい出来といえるものであったが、そこは彼女の感激、感動の高まりが抑えられなかったという、きわめて人情豊かな性格によるものも大きいといえるだろう。ファンにとっては、コンパクトに終わるよりは、出来るだけ長く時間や空間を共有していたいと思うのだから、それもアリだ。つまらなかった別だけども、バック・バンド、ダンサーとの絡みも笑えるものであったし。

オープニングの「I Wanna Know」から「Too Much」へのメドレー的な流れの質は、世界でもトップ・ランクのエンターテンメント性を持っていたといってもいいほど。
スカートがヒラリひるがえされるダンスを披露する「Famous」は、いつものズバズバとストレートなイメージの強い女性的キャラとは違って、恥じらいを持ったキュートなところが窺えた。
それとは逆に、ストレートにガンガンメッセージを突きつけてくる「E.O.」「No Way」「未来」では、凛としてパワフルな女性の芯の強さを体現するのに充分なパフォーマンスだった。

「Beautiful」では、スペシャル・ゲストにTrey Songzが来場。
でも、パワフルなAIに圧倒されていた感があったな。(苦笑)

何より、このライヴの成功を導いたのは、構成の妙。
「I Wanna Know」でこの世に生けるものとしてへの提言をし、リスナーを喚起。ラストの「MUSIC」で音楽を通じて、音楽というものが与える力と誰もが意識を持てば道は拓かれるというメッセージを伝えきった、これに尽きる。
笑顔がこぼれるような楽しげな曲調も効果的だった。


この武道館を終え、世界へ……という話も現実的なものとなってくるかもしれない。
そういっても何ら不思議ではない高水準のパフォーマンスだった。
ただ、あの鹿児島弁MCがどう受け止められるかが微妙だが。(笑)
表現者として、飛び級的にステップ・アップした瞬間、そんな空間であったことは、間違いないだろう。


それにしても、「最終宣告」でピアノを弾いてる姿などは、アリシア・キーズに見えて仕方なかったな。
今まで彼女に対しては“勢いはあるけどなぁ…”という評価が少なからず自分の中にあったのだが、今年の2回のライヴでその考えは、完全に払拭された。もちろん、これからさらなる高みをどうしていくか、ということが大切だが。
海外を目指すアーティストとしては、シンガーとしての力量だけではなく、幅広いパフォーマンスによるエンターテインメント性が重要だと思うが、そういう意味では、現時点では、Crystal KayよりもAIだろう。

今年の観たライヴとしてはトップ・クラスなのは間違いない。
そう、AI、彼女は

マチガイナイ

のだ。

今後DVD発売もされる。観ても損はないと言える出来です。

◇◇◇

<SET LIST>

01 I Wanna Know
02 Beautiful (Remix)
03 Too Much (Remix)
04 We gonna
05 Famous
06 Love Is...
07 go find your way
08 Believe
09 最終宣告
10 E.O.
11 未来
12 No Way
13 My Friend
14 ooh
15 Thank U
16 MUSIC
≪ENCORE≫
17 Story
18 戦場のメリークリスマス
19 Beautiful (Special Guest Trey Songz)
20 Life

Ai_01Ai_02

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コメント一覧

野球狂。
> はっちさん
http://www3.to/jtt
> はっちさん
コメントありがとうございます。
こちらではすでに新年になってしまったので、おめでとうございます。です。
今年もよろしくお願いします。
はっち
おひさしぶりです。
おひさしぶりです。

いやー先ほど有馬記念の映像みました。競馬の事が全く分からない僕にはビックリの追い込みでした。さすがに話題になるだけあって、凄いですね。

足跡代わりというのもなんですが、主題とは違うのですが、書いてみました(汗)

happy holidays
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