W杯中断明け最初のホームでの試合は、暑さの中躍動して5発快勝。
ルフィ風に「Jリーグ王者にオレはなる！」という強い意志を体現したかのようなFC東京が横浜F・マリノスを一蹴。学校が夏休みに入り、7月22日の“ワンピースの日”記念とアニメ『ワンピース エピソードオブ 空島』の8月25日放映決定にあやかったFC東京とワンピースのコラボレーション企画を実施したこともあって、多くの子供たちを含む34000人の観客を集めた注目の一戦は、序盤の太田の見事なFKでのゴールに始まり、FC東京が躍動。終盤に2点を返されたものの、暑さを払拭するようなゴールショーで中断明け最初のホームゲームをものにした。
FC東京は中断期に獲得したリンス、丹羽、怪我で戦列を離れていた永井がベンチ入り。GKは好調の大久保択生、高萩をトップとする布陣。前節の仙台戦で8得点を挙げている横浜F・マリノスにカウンターで対抗した。
ポゼッション率では圧倒的に横浜F・マリノスが優勢に立つ。特徴であるGKもハーフライン近くまで上がるハイライン・システムで両ワイドから攻め込もうとする横浜F・マリノスだが、パスを繋ぎながらFC東京陣内へ攻め込もうとするも、FC東京の執拗なプレスとブロックに手を焼き、なかなか効果的な攻撃が生み出せない。8分に太田の見事なFKが決まり、FC東京が先制したが、横浜F・マリノスはボール支配を高めて、反撃を試みる。ここまではまだ試合の流れは分からなかったが、27分に右サイドで収めたディエゴ・オリヴェイラが中央へドリブルで強引に抜け出すと、田邉へパス。田邉がシュートを放つとディエゴ・オリヴェイラの足に当たって方向が変わってゴールイン（記録はディエゴ・オリヴェイラのゴール）。横浜F・マリノスのGK飯倉からすると、ノーチャンスの太田のFKとアンラッキーなこの失点でやや気持ちが削がれたのかもしれない。
以降は、大きく空いた横浜F・マリノスの裏のスペースへカウンターで一気に抜け出す“ファストブレイク”スタイルのFC東京が勢いを増していく。前半終了間際、東の前線へのスルーパスに走り込んだ田邉がGK飯倉をかわして放ったシュートが飯倉に当たって弱まるも、カヴァーに入った松原の逆をコロコロと転がりゴールへ吸い込まれて3点目を挙げる。後半もFC東京が効率よくカウンターを仕掛け、60分にエリア内に侵入した高萩が空いている右のスペースにちょこんとパスを出すと、ここに走り込んできた東がシュートを突き刺し4点目、64分には太田のCKをGK飯倉が飛び出すも触れず、混戦となったこぼれ球を岡崎がねじ込む。この5点目は岡崎のJ1初ゴールとなり、ダメを押した。
このまま終了すれば問題なかったが、69分に米本がエリア内で不用意にファールを犯してPKを献上。ウーゴ・ヴィエイラに難なく決められると、89分には山田康太にプロ初ゴールを奪われ、2失点。横浜F・マリノスもようやく反撃の体勢となったが時すでに遅し。早々と5得点を挙げたFC東京が連勝を飾った。
FC東京が快勝し、横浜F・マリノスを圧倒したことは間違いではない。だが、ディエゴ・オリヴェイラの二度のポストに当たるシュートや、87分の室屋が抜け出してのループシュート、88分の岡崎のサイドネットへのシュート、途中から入った永井がGKを交わして抜け出しヘディングでゴールを狙うもボールは枠外、自身がゴールネットへ飛び込むなど、決定機はかなり多くあったゆえ、もっと得点出来たはずだ。失点はやむを得ない部分もあるが、容赦なくゴールを重ねていくことは相手に精神的ダメージを大きく与えて意気消沈させ、結果的に反撃を与えないことにもなる。酷暑のなか、タフな試合が続き、ある程度の失点は覚悟しなければならないことを考えると、獲れる時に獲っておくことに妥協を許してはいけない。
首位・広島が名古屋に引き分けて勝ち点1に留まり、FC東京と広島の勝ち点の差が9から7に縮まった。だが、依然として広島の圧倒的有利は変わらない。すぐ後ろには勝ち点1差で川崎も追ってきている。猛暑続く厳しい気候もあり、疲労も重なると思うが、どの選手が起用されようともチームとして同じベクトルと一体感を持って、タフなシーズンを乗り越えたい。そうすれば、首位の尻尾も自然と近づいてくるはずだ。
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【明治安田生命J1リーグ 第17節】
2018年07月22日(日)19:04試合開始 味の素スタジアム
入場者数 34,126人
天候 晴 ／ 気温 32.0℃ ／ 湿度 62％
主審 小屋幸栄 ／ 副審 山際将史、塚越由貴 ／ ４審 竹田和雄
FC東京 5（3-0 / 2-2）2 横浜FM
≪得点≫
（東）： 太田宏介（8分）、ディエゴ・オリヴェイラ（27分）、田邉草民（45分）、東慶悟（60分）、岡崎慎（64分）
（横）： ウーゴ・ヴィエイラ（69分、PK）、山田康太（89分）
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≪スターティングメンバー≫
GK 01 大久保択生
DF 02 室屋 成
DF 29 岡崎 慎
DF 03 森重真人
DF 06 太田宏介
MF 38 東 慶悟 → 大森晃太郎（90分）
MF 07 米本拓司
MF 18 橋本拳人
MF 27 田邉草民
FW 09 ディエゴ・オリヴェイラ → 永井謙佑（78分）
FW 08 高萩洋次郎 → リンス（66分）
≪サブスティテューション≫
GK 30 廣末 陸
DF 25 小川諒也
DF 05 丹羽大輝
MF 39 大森晃太郎
FW 11 永井謙佑
FW 13 リンス
FW 17 富樫敬真
≪監督≫
長谷川健太
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【明治安田生命J1リーグ 2018シーズン日程】
第01節 2018/02/24(土)14:00△FC東京 1-1 浦 和（H・味スタ）
第02節 2018/03/03(土)15:00✕FC東京 0-1 仙 台（H・味スタ）
第03節 2018/03/10(土)15:00✕FC東京 0-2 磐 田（A・ヤマハ）
第04節 2018/03/18(日)15:00〇FC東京 1-0 湘 南（H・味スタ）
第05節 2018/03/31(土)15:00〇FC東京 3-2 Ｇ大阪（H・味スタ）
第06節 2018/04/08(日)14:00〇FC東京 5-2 長 崎（A・トラスタ）
第07節 2018/04/11(水)19:00〇FC東京 2-1 鹿 島（H・味スタ）
第08節 2018/04/14(土)15:00✕FC東京 0-1 Ｃ大阪（A・ヤンマー）
第09節 2018/04/21(土)13:00〇FC東京 1-0 清 水（A・アイスタ）
第10節 2018/04/25(水)19:00〇FC東京 3-1 広 島（H・味スタ）
第11節 2018/04/28(土)15:00〇FC東京 3-2 名古屋（H・味スタ）
第12節 2018/05/02(水)19:00△FC東京 0-0 神 戸（A・ノエスタ）
第13節 2018/05/05(土)14:00〇FC東京 2-0 川 崎（A・等々力）
第14節 2018/05/13(日)16:00△FC東京 0-0 札 幌（H・味スタ）
第15節 2018/05/20(日)15:00△FC東京 0-0 鳥 栖（A・ベアスタ）
第16節 2018/07/18(水)19:00〇FC東京 1-0 柏 （A・三協Ｆ柏）
第17節 2018/07/22(日)19:00〇FC東京 5-2 横浜FM（H・味スタ）
第18節 2018/07/27(金)19:00 FC東京 vs 長 崎（H・味スタ）
第19節 2018/08/01(水)19:00 FC東京 vs 鹿 島（A・カシマ）
第20節 2018/08/05(日)19:00 FC東京 vs 神 戸（H・味スタ）
第21節 2018/08/10(金)19:00 FC東京 vs Ｇ大阪（A・吹田Ｓ）
第22節 2018/08/15(水)19:00 FC東京 vs 柏 （H・味スタ）
第23節 2018/08/19(日)13:00 FC東京 vs 札 幌（A・札幌ド）
第24節 2018/08/26(日)19:00 FC東京 vs 湘 南（A・ＢＭＷス）
第25節 2018/09/01(土)・02(日) FC東京 vs 鳥 栖（H・味スタ）
第26節 2018/09/15(土)・16(日) FC東京 vs 仙 台（A・ユアスタ）
第27節 2018/09/22(土)・23(日) FC東京 vs 広 島（A・Ｅスタ）
第28節 2018/09/29(土)・30(日) FC東京 vs 清 水（H・味スタ）
第29節 2018/10/06(土)・07(日) FC東京 vs 名古屋（A・豊田ス）
第30節 2018/10/20(土)・21(日) FC東京 vs Ｃ大阪（H・味スタ）
第31節 2018/11/03(土)・04(日) FC東京 vs 横浜FM（A・日産ス）
第32節 2018/11/10(土) FC東京 vs 磐 田（H・味スタ）
第33節 2018/11/24(土) FC東京 vs 川 崎（H・味スタ）
第34節 2018/12/01(土) FC東京 vs 浦 和（A・埼 玉）
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