第89回都市対抗野球大会の準々決勝、NTT東日本(東京都)と大阪ガス(大阪市)の試合は、大阪ガスが逆転勝利で前年覇者のNTT東日本を破り、ベスト4一番乗りとなった。
NTT東日本は4回に5番・越前が3ラン本塁打で一気に流れを引き寄せたかと思ったが、5回裏に大阪ガスが一死2・3塁から古川(昌)の代打・室屋がライトへの犠飛で1点返すと、6回裏にビッグイニング到来。峰下、土井と連続ヒットで無死1・3塁とすると、近本のサードゴロで二塁フォースアウトの間に1点差に追い上げる。その後、四球をはさみ、NTT東日本は堀から武内へスイッチするも、その武内が一死1・3塁からワイルドピッチで三塁ランナーが生還。大阪ガスが同点に追いつくと、NTT東日本は武内から末永へ。だが、その流れを止め切ることが出来ず、一死満塁から鳥飼が押し出しの死球で逆転。さらに、NTT東日本は大竹へと継投するが、青柳のセカンドゴロが野選となり三塁ランナー生還でこの回一挙4点。NTT東日本はエラーの間に先の塁へ進まれたり、暴投、野選、四死球とミスの連鎖をなかなか断ち切れなかったのが痛かった。
8回表に一死2・3塁から下川のレフトへの犠飛で1点差に詰め寄るも、それまで。大阪ガスは中盤から猿渡、高橋が好投して流れを呼び込んだ。上西、高橋、古川(昌)の日本生命からの補強を上手く活用しながら、4強一番乗りを果たした。NTT東日本は4回の越前の3ランで試合を有利に運ぶかと思ったが、補強が出来ない前年優勝チームというところが、連戦の中でやや投手層の厚さを補えなかったのかもしれない。打線も4安打と奮わなかった。
NTT東日本が負けたことで、東京都が4強を全て埋め尽くす事態は回避。22日にJR西日本(広島市)対 JR東日本(東京都)、鷺宮製作所(東京都)対 三菱重工神戸・高砂(神戸市・高砂市)、セガサミー(東京都)対 JR東海(名古屋市)が争い、4強が揃う。
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■ 2018/07/21(土) 第89回都市対抗野球大会 第9日第3試合 準々決勝
NTT東日本(東京都)- 大阪ガス(大阪市)
東京ドーム 試合開始18:00 終了20:40 試合時間2時間40分
球審:吉野/塁審:清水、小島、宮田/外審:
観衆:----人
NTT東 000 300 010 4
大阪ガス 000 014 00X 5
【バッテリー】
(N)堀、武内、末永、大竹-上田、高橋
(大)温水、猿渡、高橋-古川(昌)、鳥飼
【勝】(大)猿渡
【S】(大)高橋
【敗】(N)武内
【本塁打】(N)越前(4回3ラン)
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