雪やこんこ あられやこんこ
降っては降っては ずんずん積もる
楽しげなリズムの童謡と同様に「わぁい雪だー」とはしゃぐだけにはおさまらないほどの大雪が2週連続で降って大変な今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
えー、そんな大雪のなか、家にジッとしていた時に、ふとこんな曲が合うなあと思ったのがこちら。
Rhye - Open
聴いてもらってピンと来る人もいると思いますが、どこか聴いたことのあるようなムード……。
この方たちはライ(Rhye)といいまして、カナダ出身のシンガー/プロデューサーのマイク・ミロシュと、デンマーク出身のエレクトロ系プロデューサー/ミュージシャンのロビン・ハンニバル・ブラウンによる2人組。そのロビンというのが、実にシャーデー好きでして、もろシャーデーな音楽を作って発表しております。1stEP『The Fall』がNME誌などのメディアに賞賛され、ラジオなどでも話題となり、次第に大きく脚光を浴びたという訳。
そのロビンは女性シンガーのココ・Oとのユニット、クアドロンのメンバーとしても知られております。当初はクアドロンの楽曲のリミックスをミロシュが担当したのが馴れ初めで、ライを結成したということのようです。
この薄暗くもその霧の先が開けたらやわらかい光が差し込んできそうな、何とも言えないアンニュイなムードがよいですな。そんなムードが、抗うことが出来ず部屋に閉じこもりながら雪を眺めてる感じと何だかリンクしたような気がしたのです……が、今改めて聴いてみたら、そうでもないな、と思ってしまった自分がイタリー、フランス、エスパーニャ、と。
ここで思いついたのですが、自然の中で生きているということを実感する曲って何かなあと思った時に、真っ先に頭に浮かんだのがこの曲でした。
My Little Lover - Evergreen
この曲はMY LITTLE LOVERが1995年12月にリリースした1stアルバムのタイトル曲ではありますが、シングル・カットされた楽曲ではないです。それでもマイラバ随一の名曲だと思います。マイラバの全ての楽曲を知っている訳ではないし、当時とりたててこのグループが好きだった訳ではないけれど(ただし、当時あらゆる場所で流れていたで、よく耳にしたのは事実ですが)、この曲ほどタイトルとメロディ、展開がフィットしている曲もそうないんじゃないかと。正直、ヴォーカルには少し拘ってしまう自分ですけれど、この曲に限っていえば、AKKOのヴォーカルでも許せてしまいます。というか、寧ろAKKOだからいいと言い切れるでしょう。
そして、この曲が名曲足らしめているのは、おわかりのようにアウトロのスキャット・パートです。どうしてこのスキャット・パートを継ぎ足したのかは解かりませんが、それを思いついて完成させた小林武史は流石だと思いました。この曲だけで、小林武史を名プロデューサーと断言してしまってもいいんじゃないでしょうか。はい。
「evergreen」- Bankbandヴァージョン
それにしても、AKKOのヴォーカル曲を一青窈に歌い出させるって、小林武史も思い切ったことするなあ、と。(笑) ま、曲には罪はないからいいんだけど。
そんなことを想いながら、もうすぐ訪れるだろう春に期待している野球狂。でした。
あ、オチはありませんので、悪しからず。足からZOO。
以上です、キャップ。