
これを観なかった人は不幸といってもいい。
いや、そうじゃないか。
それは、ちょっと言い過ぎか。
ただ、
地球上での素晴らしい時間と空間の1つを体感出来なかっただけのことだ。
ってことかな。
決して、客入りが多い訳ではなかったけど、
この空間の興奮は、その時間に存在したどんなことよりも輝き充実していたことは間違いないと断言できるだろう。
「Come Back Japan」
確かに彼女は、言った。
待ってるよ、LEELA!
◇◇◇
左からキーボード、ギター、ドラム、ベース、パーカッション。
真ん中にコーラスが2人、という編成。
映画『ロッキー』シリーズで著名な「アイ・オブ・ザ・タイガー」のフレーズでコーラスがステージ・イン。
しばらくして、金髪アフロヘアのリーラが登場。
激しくその金髪を揺らすと、コーラス隊にヘアスタイルの乱れを直させるパフォーマンス。
この時点で、オーディエンスのハートをしっかり掴んでいた。
150数センチしかないという身長とは裏腹に、元陸上選手であった彼女のボディから発せられるパッションは、
肉感溢れるダイナミックなもの。
そして、
ソウルというものをリアルに体現させる“本物”のアーティストであった。
オールドスクール・ソウルを彼女流に咀嚼して、彼女のパルス=リアル・ソウルとして発信している姿は、
圧巻で、清々しくさえもあった。
金髪アフロを振り乱して駆け巡り、眼をむいてオーディエンスを煽るそのステージ・スタイルは過激だが、
ゴスペル、ブルース、ファンク、ジャズ、ヒップホップ……音楽という人間が1つになれる素材に疑いの目を持つことなく、それらに根付いているリアルなメッセージをソウル・ミュージックとして創り上げているのだ。
(続く)
<SET LIST>
01 Intro(The Eye Of The Tiger)
02 Clap Your Hand
03 Long Time Coming
04 Good Time
05 We Are Gonna Have A Good Time
06 Give It To Me
07 Soul Food
08 I Love To Sing The Blues
09 My Joy
10 It's Alright
11 Music
12 Miss You
13 I'll Take You There
14 I Believe Change~A Change Is Gonna Come
<ENCORE>
15 Apache
16 Don't Speak
17 Presence Of A Change