*** june typhoon tokyo ***

LEDISI@Billboard Live TOKYO

Ledisi 【SET LIST補完済】

 Ledisi@Billboard Live TOKYO 2ndステージを観に行ってきた。
21時頃に入場したら、まだ6割くらいの入りでやや寂しい感じがしたんですが、開演の21:30になると7割~8割強埋まったか。開演前の場内には、ダニー・ハサウェイの『LIVE』が流れていました。
 バンド・メンバーはステージ左からキーボード(ピアノ)、ギター、ドラム、ベース、男性コーラス、キーボードの6名。そこにレディシが加わる。キーボード兼ピアノの人(サンドラ・マニング、Sundra Manning???)がバンマスっぽかった。レディシとのアドリブの掛け合いも手馴れたものといった風。ドラムもタイトな感じでなかなか。特徴的だったのが男性コーラス。ソロではそれほど声量がある訳ではないのだが、CDではおそらく女声パートのコーラスをそつなくやりこなしていた。かといって弱々しいとかではなくフィットしていて、ちょっと不思議な感じがした。

 いやー、それにしても最高だった。久しぶりにかなり記憶がぶっとんだ。(笑) ジル・スコットに続いてアンジー・ストーンも公演中止になって残念モードだったんですが、今日のレディシのライヴでそれも吹き飛びましたよ。もっと落ち着いた感じなのかと思ったら、最初から弾けっぱなし。レディシは右腕に包帯(ギプス)が巻かれていて、ケガをしていたみたいだったんですが、そんなことお構いなし。頭を小刻みに振ったり、ステップしたり、くるくる回ったりと、思いのたけをボディランゲージで伝えるかのように動き回る。CDとのギャップという意味では、リーラ・ジェイムスもライヴも凄かったけど(JBばりにセット・リストをあらかじめ決めていないステージだったし)、このレディシも凄い。

 オープニングこそ「Lost And Found」を厳かに歌い上げたけれど、次曲でのバンド・メンバーのソロ・パートからは、時折スキャットを入れたり、DJプレイよろしく“レ、レ、レ、レ、レディシー”みたいにヒューマン・ビートボックス風のパフォーマンスも挟んで来る。それと、アフリカ民族風のトライバルなスキャットが多く、そのスキャットにバック・バンドがリズムを合わせていくアドリブ・セッションも。彼女自身はニューオリンズ生まれだが、両親がナイジェリア人ということもあり、トライバルなスキャットはそのあたりの出自に影響されているのだろう。高校ではゴスペルの教養を積んでおり、ゴスペル調のアレンジも随所に組み込んでいた。楽曲自体はアンコールも含め10曲(約80分)だったが、前述のようなアドリブが各曲にかなり入るので、1曲のヴォリュームは豊富にあった。

 「シンク・オブ・ユー」などでは、ちょっぴりコミカルなスキャットも披露したが、ビリー・ホリデイ「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」では、ゴスペルの滋養が実感できる情熱的なシャウトで圧倒。ステージを右左動きながら全身を屈して、感情をほとばしらせるほどの熱唱だ。「Joy」のスムースなグルーヴも、やはり情熱的に。会場からの“WoW”といった歓声がだんだん多くなってくると、彼女の陽気さもアップ。ラスト(Take Time Get Away Free Your Mind?)では、「次の曲で最後になります」に会場が「えー」というと「失敗、失敗」「また戻ってきます。戻ってきていい?しばらく…じゃなくて、あとちょっとしたら」と答える茶目っ気も。曲途中では、電話のゼスチャーをしながら「ハイ?」のアドリブも出て、場内の笑いを誘っていた。

 鳴り止まない拍手の中ステージ・アウトするも、そのままアンコールの拍手が。やおらレディシたちが嬉しそうな笑顔で戻ってくる。「グッド・サウンド、グッド・スタッフ、いい環境に囲まれて感謝しています」とこのステージに満足げのレディシ。「今日はトーキョーラストナイトよ!」「トーキョー!カモン!」の合図で、オーディエンスは総立ちに。アンコール曲は3rdアルバム『Soulsinger』から「Good Lovin'」を。4F、5F、そして3Fをくまなく見やって激しくリズムを刻み身体を揺らしてステージ狭しと駆け回る。
 最後は感謝の意を込めて、ステージ上で膝まづいて一礼。スタンディング・オベーション。鳴り止まない拍手。右腕をケガしているため、左手で観客と握手していた。

 いやぁ、これだったら昨日と2日連続で行ってもよかったなー。これから大阪、福岡とBillboard Liveでのライヴがあるので、そこではもっと盛り上がるんだろうなぁ。いやー、素晴らしい。来年も是非来て欲しいね。うん。


◇◇◇


<SET LIST>

01 Lost & Found(Find Me)
02 Let Go Let Love ~BAND MEMBER SOLO
03 Think Of You
04 Feeling Orange But Sometimes Blue
05 Portuguese Love (Original by Teena Marie)
06 Alright
07 God Bless the Child (Original by Billie Holiday)
08 Joy
09 Take Time
≪ENCORE≫
10 Good Lovin'


<MEMBER>
Ledisi (Vo)
Anthony Walker (Key/Band Master)
Alvin White (G)
Ken Friend (B)
Joe Tate (Dr)
LaGerald Norman (Cho)


<DISCOGRAPHY>

1st : 『Soul Singer』(2001)
2nd: 『Feeling Orange But Sometimes Blue』(2002)
3rd : 『Soulsinger』(2003)
4th : 『Lost&Found』(2007)

日本盤で!とまではいわないから3rd以前のアルバム再発してくれないかなー。
レディシのマイスペースはこちら

Ledisi - Alright
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